タイトルの「コンプトン」とは地名。
LAで最大級にスラム化したエリア = 犯罪多発地区。
ブラックニュージックの新たな発展系 RAP がこのエリアでまた方向性を見せた。
= ギャングスタ・ラップ
それは街が犯罪多発地区に陥り劣化する環境そして、「警察からの黒人差別」への抵抗を歌い込むこと。
アイス・キューブや、ドクター・ドレーなどの、シーンを代表することになる面々がその志において、急速にビッグになっていく。
ところが!
その後は、その志がぐらついてしまうような、内輪揉め、離反、裏切りの連続…
よくあるスター転落物語化する後半には、ちょっとがっかり。
何だお前ら、そんなレベルか?!的な展開。
馬脚を現したな!!!(笑)
「警官殺せ!」まで覚悟決めたはずのメンバーがバラバラになるサマは、正直「痛い」...
最後にもう一言。
ビーチボーイズのブライアン・ウィルソン映画に引き続き(笑)プロモーターを演じるポール・ジアマッティが、一人気を吐いている。
追記:たまたま読んでいた本に、ヒップホップの誕生が書かれていたので追記。
1967年、NY ブロンクスに移住したジャマイカン家族、6年後(1974年)に息子が団地の娯楽室でパーティを開く。
それはジャマイカンスタイルのDJパーティ。
これが好評となり、ブロック・パーティに規模拡大、息子はDJ クール・ハークと名乗るように。
ここでブレイク・ビーツが生まれ(ジャマイカのリディム重視の延長ですな)アフリカ・バンバータが登場する。
映画で取り上げられている「西海岸系」がのしてくるのは、それから10年以上経ってからのことだった。