全米公開で、評価が割れていた今作。
なので、実はあまり興味が湧かなかった。
が、予告編で以下の 2つを知って、俄然行かねば!に。
それらは、
1. メインテーマが「銃規制」
であり、かつ、
2.主人公は所属していた会社に反旗を翻し、闘いに挑む物語
ということ。
1. でいうと、ラスベガスで50人以上の犠牲者の銃乱射事件の直後で、このテーマはタイムリー!
ついでに 2 .は実は、自分の境遇に似ている設定、なのだ!
(誤解がないように申し上げておくが、相手は「会社」ではなく 全然 低次元 笑)
勝利のためなら、どんな犠牲をも厭わない、女性 PRロビイスト、ワシントン在住。
その容赦のなさで、業界でも有名人、を演じるのは、ジェシカ・チャステイン (ぜロ・ダーク・サーティ、アメリカン・ドリーマー 理想の代償、他多数!)
実は今作で彼女は、ゴールデングローブ賞で主演女優賞にノミネート!
映画冒頭の法廷で 彼女と対峙するのは、ジョン・リスゴー
となると、当ブログでは必殺的に評価の高い「インターステラー」のコンビではないか!!!
ここだけで更に評点がグッとアップ(笑)
だけでなく、ほかの出演陣も、よく集めたなと言いたいほどの「癖モノ」揃い(笑)
彼女の元ボスは、サム・ウォーターストン(TVシリーズ ロー&オーダー、ニュースルーム)
彼女を裏切る同僚に、アリソン・ピル(やはりニュースルーム!)
彼女を引き抜くライバル社の社長は、マーク・ストロング(言うまでもなく、超・強力!)
彼女の元同僚で、敵にまわる、マイケル・スタールバーグ(Men in Black III での演技が印象的)
物語上で重要な役で登場するのは、ググ・バサ=ロー(コンカッション)
etc…
映画「ファウンダー」でもそうだったが、主人公のあまりのえげつなさを批判する向きも多いだろう。
ただビジネスはビジネスなので、映画として観る分には当ブログ的にはアリ(笑)
そこで心折れてしまうよりも、「この仕事は先を読むことが何より大事」と行動する主人公に惚れ惚れしてしまった!
実在のイギリスの女性弁護士の経験をベースに脚本を書かれているので、ハナシが面白い。
この闘いのスリリングさに、今年有数に楽しんだ一本になった。
(通常、2時間越えの映画に厳しい当ブログの基準を、あっさりクリアー)
結論:ビジネスの究極のせめぎ合いの闘い、を 強力なメンツで料理した、今年有数に楽しめる一本。