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いつも間にか、「星野 源 おんがくこうろん」の シーズン2 が始まっていた(汗)
(NHK教育 ≒ Eテレ)
当ブログもやっと シーズン2 第3回(TOTAL では 第7話)で参入。
そして驚きは、今回のテーマはなんと「ジョン・ケージ」!
まず、なぜ今 ケージ なんだろう?!?
その答えは放送開始後、直ちに明かされた。
「ジョン・ケージ」をセレクトしたのは、今回初めて題材を選んだ 林田アナ!
音大ではショパン弾きだった彼女、これまでは「ジョン・ケージ」とは距離を置いてきたそう。
その彼女の耳が過去のこの番組で耕され(星野 源流の言い方)、耳の筋肉がついた(星野 源流の言い方)結果(汗)
さて「ジョン・ケージ」
コラムニストの母、発明家の父を持ち、音楽だけでなくマルチな才能を発揮していた。
・初期の素朴なピアノ曲(21歳)← まあ普通のピアノ曲
ところが... 実験的な曲を目指した「きっかけ」(23歳)
シェーンベルグから和音の素養がないと作曲家としては壁にぶち当たり続ける、と厳しい指摘が(汗)
ケージの返答は、「では私は壁に頭を打ち続ける(≒ 伝統的な音楽との決別)ことにします」
・First Construction in Metal(27歳)
サンダーシートやウォーターゴングなど通常使わない打楽器アンサンブル
理論を知らなくても楽しめる打楽器の曲を多く作曲するだけでなく、さらに驚きは続く。
ダンサーから作曲を頼まれるがピアノしか使えない環境でさんざ悩んだ末の結論は、
私が間違っているのではない、ピアノが間違っている → ピアノを「釘・ネジ」でいじった
・Amores(1943)
権威の象徴である「ピアノ」をいじることで既存の音楽に挑戦したわけだ!
続き、現代のチャンス・オペレーションやノイズ・ミュージックにつながるチャレンジ、
それは…
・Credo in Us(1942)
オーケストラ(既存のレコードの音)が途切れ、打楽器中心のサウンド+ラジオの音(ノイズ含む)
5台のラジオを使った「偶然性」を重視した作品なども作曲。
そして遂に到達は!!!
・4分33秒(1952)
無音質で自分の発している音に気づく →「沈黙は音に満ちている」
そして衝撃!の生演奏 by パペット高橋アキ(現代音楽家)!
楽譜をめくる音、スタジオ内の雑音など、通常は気に留めないはずの「音」に耳が釘付けの 4分33秒(汗)
(放送上では流石に2分に短縮も、webには全長4分33秒版を公開)
で番組ラスト、今回のセレクトをした林田アナの感想がまた素晴らしい!
=「ケージに謝りたい」(笑)
結論 = この回、ぶっちゃけ「神回」だ!(笑)
次回12月23日(金)のテーマは「808」(ヤオヤ)… ←なんだコレは