ブッシュ大統領政権下、イラク侵攻を決定づけた情報に、大幅に誤りがあったことが確認されている。
その渦中にいた、ヴァレリー・プライム(Valerie Plame)の書籍が原作。
本のタイトルは、メインの Fair Game は変わらないが、サブタイトルに全てが。
My Life as a Spy, My Betrayal by the White House
ホワイト・ハウスの「情報操作」、と極めて重いテーマ。
CIAエージェントであった、ヴァレリー・プライム(女性)は念入りなリサーチの結果、「イラクに核兵器は存在しない」と結論付ける。
が、いつの間にか違う結論にすり替えられていた。
これにメディアで闘おうとしたプライム夫婦は、秘密だったはずの身元を公開されてしまい、友人・知人を失うだけでなく、夫の職まで奪おうとする。
後半、ナオミ・ワッツとショーンペンが演ずる夫婦の「意見の対立」が加速していく。
芸達者な2人のバトル(写真)は、なかなかの迫力。
これだけで、観た価値があった。
日本では、まだ公開の予定はない。
が、こういうどっしりした映画は、タイミングを計ってぜひ公開して欲しいと思う。
これも映画の醍醐味だけに!