ちょうど、自分のテーマになっていることが本になって売っていたので、即購入。
それは、なんと「グランズウェル」の後編だった。
その自分のテーマとは、「コンプライアンス」と「ソーシャルメディア」
自論だが、もしソーシャルメディアに関しての活動の自由度を「性悪説」で締め付けすぎる、つまりオーバーコンプライアンスしてしまうと、その企業の成長にとって逆に「害」となるのでは、ということ。
組織力を超えたパワーを理解し、将来的に発揮できるための絶好の機会なのだから。
つまり企業としては、「性善説」で臨まなければイケナイ、と。
実はアタマのいい人が多い会社ほど、危険な気がする。
というのは、そうであるほど性悪説で締め付けた状態を知るに、とりあえず「様子見」を決め込んでしまいそうだからだ。
年齢が高くなるだけで、ただでさえ「ソーシャルメディア」に目覚めにくい体質を、いたずらに強化してしまいそう(笑)
さて、この本を読んだあとの率直な感想を以下。
キーワード的に面白かったのが、影響力のあるインプレッションを生み出す人々を、「マスインフルエンサー」「マスコネクター」そして「マスメイブン」の3種で分類している前半。
一方で、そういう人たちに対応しようとする「大きな力を与えられ、臨機応変に行動できる従業員」を指して、HEROと呼ぶのには、Highly Empowered and Resourceful Operatives、の略だと知ってはいても、一貫してワード的に抵抗感があったけど(笑)
結論として少なくとも言えるのは、IT部門のいうことばかりを鵜呑みにするような経営陣の会社は、間違いなく衰退していくことだろうこと。
IBM、アフラック、インテュイット、ザッポス、デル、ベストバイなど、この本に取り上げられている多くの成功事例を読めば読むほど、その感覚は増強された。
今、読んでおくべき1冊だと思う!
(ちなみに最近、他に読んだこういう系の本を列挙。新ソーシャルメディア完全読本、スマートメディア、ソーシャルメディア維新、クラウドとプラットフォームでいま何が起きているのか)