数年前、年末に「いちおう押さえなくちゃ.....」レベルで見に行き、これは「そうとうヤバイ」とあせった「タイタニック」
それはもう12年前のこと.....
その監督が、満を持して送り出す3Dアドベンチャーと言えば、「映画」あるいは「劇場」の未来を占う意味でも、早々に劇場に駆け付けざるえない。
それが今作「アバター」
期待したのは、巧妙なストーリー・テリングでもなく、俳優陣でもなく、アクションでもない。
最新技術3Dを駆使して、いかに「新世界」をかいま見せるか、だ。
その結論は。。。
キャメロンの狙いは正にそこにあった。
鑑賞後、頭に残るのは、現実世界から切り離された、この「もうひとつ」の地球の自然世界。
驚異的なミクロ・コスモスを3Dの力を借り、よりリアリスティックに創造したといえよう。
主人公にとっての現実世界の絵が薄っぺらいのも明らかに「狙い」
そのリアルさ、アンリアルさを体験することによって、これを破壊しようとする「アメリカ」が明らかに「悪」と理解できる。
最近読んだ「学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史」(上)(下)にその悪夢の歴史は詳しい。
「ダンス・ウィズ・ウルヴス」と比較する人が多いのもうなずける。
決して作品として、ベスト10に入るかと問われればNO。
だが2009年の重要なトピックを3つ答えよときかれたら......
初めて意味のある3D映画「アバター」が登場、と答えよう。
ぜひ、これは劇場で「体験」していただきたい!
2009年最後を締めくくる体験に違いない.....