カキラン(柿蘭)はいつの間にか花の時期が終わり、種子の房になっていました。今年は忙しくて、畑沢へ行く時間があまりありません。何しろ、「ど素人」がリフォームのために、毎日のように大工や左官に変身しています。単に忙しいばかりでなく、下手な鉋研ぎ方をしたために、腱鞘炎で「ばね指」になってしまいました。これがなかなか治りません。
さて、カキランの種子は普通の植物とは大分、様相が異なります。カキランなどのラン科植物の種子は、種子の中に栄養分を持っていません。発芽後はラン(蘭)菌の助けを借りて成長します。ラン科の種子は、遺伝子を残すための必要最小限の成分だけですから、種子とは思えない粉末状です。種子が風に流されて、どこかに着地してそこにラン菌がいなければ成長できません。などと知ったかぶりにしていますが、全て本から教えてもらった受け売りです。私が種を蒔いたこともありませんし、顕微鏡でラン菌を覗いて見たこともありません。畑沢のカキランも殆ど見られなくなりましたが、ここのカキランは何としても守っていきます。