-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

「とつぽ」がいっぱい

2014-09-18 18:23:16 | 近況報告

 「とつぽ」とは何ぞやとお思いになっている方もおられるでしょう。栃の実のことを畑沢語でそう呼んでいます。正確には、常盤地区全体で「とつぽ」と呼んでいます。「とつぽ」は、この時期にはいろんなところに沢山落ちています。特に覚えているのは、常盤中学校の脇にあった栃の木です。授業が終わると、一目散に拾いに行きました。拾った「とつぽ」の上に釘で少しずつ小さな穴を開けます。表面は小さな穴ですが、実の中身の方は広いガランドウになるよう実を釘でほじくり出します。大変、根気のいる作業で、宿題よりも大事な仕事です。宿題はしなくても翌日に廊下に立っているだけです。しかし、「とつぽ」をほじくらなければ、由緒正しきガキにはなれません。ただ夢中になってほじくりました。作業が終了しますと、笛の完成です。とっくに宿題をする時間帯ではありません。覚悟はできています。さて、完成品「笛」は、翌日のまる一日は時々思い出した時に鳴らします。でも、二日目は完全に笛の存在を忘れています。たった一日の遊び道具です。

 上の写真は9月14日に背炙り峠を越えて山形へ向かっている時に、撮影しました。以前、投稿した8月27日にも、「とつぽ」は落ちていましたが、極、少数でした。今は道巾いっぱいになっています。その場で佇んでいると、「ぽとっ」「ぼとっ」と数秒間隔で絶え間なく落ちてきます。

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