-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

楢枯れだけではありません。栗も枯れて

2014-09-16 09:04:53 | 近況報告

 楢枯れ(ならがれ)と言われてから、山形県内でも5年以上は経ちました。畑沢でも、少し遅れて楢の木が枯れました。ところが、枯れるのは、「楢」だけではありません。「栗」の木も枯れました。

下の写真は、近くで栗の木を見たものです。この木はまだ完全には枯れていませんが、枯れかかっています。

 栗の木も、楢の木と同様にブナ科の植物です。きっと中身も似ているところがあるのでしょう。しかし、大きく違うところがあります。樹木の質です。楢の木は良質の木炭になりますが、栗の木は木炭には適しません。どちらの木も堅い点では共通していますが、材木の科学的成分に大きな違いがあります。栗の木が腐りにくいのは、その成分があるからだそうです。それで、楢枯れが始まっても、栗の木だけは問題ないだろうと思っていたのですが、そうではありませんでした。何とか虫や何とか菌は、栗の成分にも勝てるようです。

 ブナ科の橅(ブナ)は、まだ枯れている話を聞いたことがありません。もしも、ブナ林が枯れてしまったら、それこそ一大事です。虫様、菌様どうか橅だけは、お許しください。

 去年、背中炙り峠(古道の峠)に行った時に、周りの栗の木が枯れていたり弱っているのを見ました。今、考えると楢枯れだったのでしょう。証拠写真を下に掲載します。

 楢枯れは今に始まった訳ではなくて、昔から周期的に発生しているらしいのですが、原因はあるはずです。専門家は明確な説明をされていませんが、スビタレは最近の事象から次のように仮説を立てました。

 最近、生じている事象から説明します。先ず一つは、啄木鳥(きつつき)、夜鷹(よたか)など害虫を食べる野鳥を見かけなくなりました。以前は、森に入ると「ココココココ…」と啄木鳥が木をつつく音がしましたが、最近はどこへ行っても聞いたことがありません。本来、啄木鳥はそんなに珍しい野鳥ではなく、町の中の公園で木をつついていることもありました。それがぱったりとなくなりました。それから、夕方から「キョ、キヨ、キョ」と鳴く夜鷹の声も聞かなくなりました。啄木鳥は、樹木の中の青虫を食べます。夜鷹は飛んでいる羽虫を食べます。私は鳥についても、あまり知らないのですが、もっと多くの種類の鳥が害虫の減少に役だっとているはずです。それらが減少すれば、害虫も増えます。最近、様々な青虫、毛虫がちっぽけな私の庭木の葉を食い荒らしています。今年は、マイマイガが異常繁殖して、街灯が灯る電柱を埋め尽くしていました。そして、電柱には夥しい卵で汚されました。でも、それを食べる天敵が出てきません。どこかで自然環境の歯車が狂っている感じです。

 次に天敵が減少している理由は、いたって簡単に考えられます。何らかの農薬などによって、天敵が減少している可能性があります。一昨年はミツバチなどの蜂類が極端に減少していました。その原因は、ある農薬だと言われています。それと同じ農薬か又は違う農薬によって、蜂以外の生き物が減少しているのではないでしょうか。でも、私には調べる機会も金もありません。専門家という方々は、それができるのですから、頑張って解明し対策を立ててください。それとも、このことは、米国からの農産物や農薬輸入との関わりがあるので、秘密なのでしょうか。これは勘繰りすぎですか。

コメント
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