甥(おい)が畑沢へワラビ採りに行くというので、私もお仲間になりました。甥は長年、外国に勤務していましたが、ようやく今年から山形県内勤務となりましたので、時間的な余裕が出てきたようです。畑沢へ行くのも十年ぶりになるのかもしれません。世の中がグローバル化などというものになりましたので、何処が勤務場所になるのかが分からない時代になりました。私の息子も今年からマレーシアに勤務し、娘もシンガポールに住んでいます。外国などに縁のない私たち夫婦は二人だけで山形に住んでいます。と言うよりも山形に住んでいることができています。世の中は、良くなっているのか悪くなっているのか、どのように考えればよいのでしょうか。
さて、肝心のワラビです。全体的にはまだ早いというところです。ただ、日当たりが特に良い所だけは少ないながらも収穫できました。ワラビは「山菜」ですが、我が実家では「畑菜」です。山の中の畑は耕作放棄されて、萱(カヤ)などが生い茂って原野になっています。そこにワラビが生えています。ワラビ畑になっているのです。当然、実家専用のワラビ畑ですので、他の人が収穫することはできませんし、私もよその土地で山菜取りをすることなどはありません。「山菜だから誰でもが何処ででも採ることができる」というのは、誤った思い込みですので注意が必要です。
田んぼは「田起こし」を終えて、代掻き(しろかき)の準備ができています。早い田んぼでは今度の日曜(5月15日)ごろに田植えが始まります。私もそのための準備運動を始めています。腰が痛くならないようにする筋トレです。結構、効果がありまして、毎年やっています。
五十沢へ向かうスーパー農道に登ると、視界に遠くの新緑が広がります。北側には、宮城県との境に立ちはだかる奥羽山脈が伸びています。右から、荷鞍山(にぐらやま)、翁山(おきなさん)です。翁山の山腹にはかすかに残雪が見えます。
畑沢から峠を越えて五十沢側に出ると、そこはもう尾花沢市ではなくて村山市になります。五十沢と一口に言っても、実態は二つの集落です。南側が上五十沢で村山市に属し、北側は下五十沢で尾花沢市に属しています。畑沢からのスーパー農道は上五十沢につながっています。
スーパー農道というのは、作る時は山形県が行いましたが、完成すると地元の市に移管されて、それぞれ村山市道と尾花沢市道になっているそうです。写真右側に写っている道路は、村山市道と言うことになります。この村山市道は昨年に修復されているようです。白線とガードレールにお金がかかっているように見えました。
遠景の葉山を見たくて、同じ写真を拡大してみました。残雪が沢山見えます。葉山は大きなカルデラになっていると聞いたことがあります。もし、本当にカルデラだとして、かつ円形だったとしたら、直径が約3.5㎞ほどの大きなものになります。葉山はカルデラの北東側がぽっかり崩れた形になります。写真は崩れた側からカルデラの中を覗いていることになります。カルデラの中は冬の西風によって運ばれた大量の雪の吹き溜まりになります。そのために、今でも残雪が大量に残っています。
あっ、それから手前の山も見て下さい。新緑がきれいです。