5月15日と16日の田植えの空き時間で撮影した生き物の写真は、これまで植物観察(1)、(2)と連続して投稿してきましたが、同日に動物にもカメラを向けました。天気が良かったので何でも活き活きと見え、つい余計なものまで見てしまいました。
田んぼの脇で遅れがちの水仙に蝶が止まりました。黄色がかっていましたので、モンシロチョウ以外の何かであろうことは推察できましたが、この時期の蝶を想像できません。しかし、よく見るとアゲハチョウに似ています。でもいつも夏に見るアゲハチョウよりも小さく見えました。所謂(いわゆる)「ごっつい」感じです。ごっついと、どうしてか親近感が湧きます。インターネットで確認しましたら、やはりアゲハチョウです。今までも春にアゲハチョウを見ていたのでしょうが、記憶にありません。春のアゲハチョウはごっついです。去年の秋に蛹(さなぎ)になり、そのまま越冬して春に羽化したのでしょう。成体のままで越冬していたら、既に羽はボロボロになっているはずです。春になってから卵、幼虫期、蛹、成体となった個体とは、体格に格差があるのかもしれません。カラスアゲハとウスバシロチョウも飛んでいましたが、止まってくれませんでした。
田んぼの脇にはトノサマガエルが沢山いました。産卵のために田んぼに来たのでしょうが、あいにく田植え作業のために水を抜いてしまいましたので、産卵はもう少し待たなければなりません。しかし、田植えが終わると直ぐに田んぼに水を満たしますので、今頃は合唱をしながら産卵しているでしょう。この場所は農薬をほとんど使用しないので、カエルも多いようです。トノサマガエルの外にも、モリアオガエルやヤマアカガエル、アマガエルも顔を出します。蛙は害虫を食べてくれますので、エコ(ecological)な農法につながります。農薬の費用を節約できますので、経済的な(economical)農法でもあります。
田植えをしている田んぼから離れて、休耕している田んぼの沢筋を眺めました。田植えの田んぼとは全くことなる世界が広がりました。細長いトンボの仲間が水路沿いに飛んでいました。その中で大きいのがカワトンボです。羽化してからまだ月日が経っていないので、羽が黒くありません。夏の時期は黒くなりますが、この時期は全く別種のような色をしていました。
カワトンボよりも数段、小柄なのがイトトンボの仲間です。これはエゾイトトンボだと思います。図鑑で調べると、オゼイトトンボとかクロイトトンボなどと似たような種類が出てきましたが、私の独断でエゾイトトンボとすることにしました。このトンボは、一昨年にも投稿していました。
さて、話は全く変わりますが、背炙り峠の通行のことです。去年の秋に山形県のホームページで、冬期間の通行止めが5月下旬までとなっていました。そろそろ通行できるかなと、山形県のホームページを見ましたら、何と「5月20日まで冬期間の通行止め。引き続き9が15日まで工事のため通行止め」とありました。要するに今年は9月半ばまで通行止めなんだそうです。えー、そんなこと考えられません。少し前までは、5月の連休のころには通行できました。最近は温暖化で雪融けが早くなったのですが、逆にどんどん通行止め期間が長くなっています。昨年は7月いっぱいまで、一昨年は5月末頃まで、その前は5月20日ごろまでが通行止めだったと思います。道路は通行するのが目的であり、工事をするための道路ではありません。勿論、工事も必要ですが、可能な限り通行できるようにするのが行政の役割であるはずです。夏季の大半が通行止めとはいかがなものでしょうか。
世の中、最近おかしな方向に進んでいませんか。大げさな言い方かもしれませんが、住民を見ないで、有力者の御機嫌伺いに終始していませんか。畑沢も外の地区も人が減少し、高齢化が進んでいます。行政に対する意見はどんどん力ないものになっています。しかし、それだからこそ行政は地区へ足を運んで耳を傾けるべきではないでしょうか。「地区で何も言わないから、それでいいんだ」ではおかしいではありませんか。地方創生や一億総活躍などとおっしゃっていますが、結局は「地元で頑張らないと何もしてあげませんよ」と聞こえます。住民のために知恵を絞りだすのが、お上の仕事です。お上にはそのための人材と財力があるはずです。しかし、せっかくの知恵もあらぬ方へ向けるのでは役に立ちません。
頑張れる地元は、ごく少数です。ほとんどの地区は、頑張れない状態まで追い込まれています。
最後に人間社会観察になってしまいました。