百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

涙が次から次へとあふれ出て。。。

2006年07月03日 | 読書

先日「ダ・ヴィンチ」という雑誌に投稿した、とお話しましたが、
今日、その謝礼として、図書カードが届きました。

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本好きの私にとって、図書カードは、とってもうれしい♪

掲載された文章はこちら ↓

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読者が進めるこの1冊

偶然の素晴らしい本との出会い

「透明な旅路と」 あさのあつこ

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「絶対に泣けるよ!」と言われて、それほどでもない時がある。
かと思えば、たまたま手に取った本で、目新しいストーリーでもないのに、
心にじわ~んと染みてくる物語がある。
その時の自分の心理状態や、体調、環境によって、
感性や受け止め方も変化するのだと思う。


野間児童文学賞を受賞した作品で、なかなか面白いと評判の、
あさのあつこの「バッテリー」という本が読みたくて、
図書館で探したけれど、残念ながら、貸し出し中で、
たまたまそこに並んでた別の本を借りて来た。

彼女の本を読むのは初めてなのだけど、
「月が出ていた。」という1行から始まる最初の1ページを読んだ時、
あ。。。これは、たぶん、私好み。。。
と直感したとおり、のめりこむように読んでしまいました。


そして、号泣。。。

会社を追われ、妻や子に愛想をつかされた中年男、吉行明敬は、
通りすがりの女とホテルに入り、女の首を絞めた。。。
投げやりな気持ちで、人気のない夜の山道を車で走り、
そこで、少年と幼い女の子に出会う。
兄妹ではなさそうで、何やらわけありで、不可解な2人。
そこから、3人の小さな旅が始まるのだが。。。
意外な結末に。。。

静かな山の風景、大人びた不思議な少年との会話、
記憶のどこかに存在したような幼い少女とすごすうちに、
吉行の心に何かが目覚める。。。
彼の幼い頃の心の傷や、現在の苦悩もじんわりと伝わり、
どんどんと引き込まれてゆく。

ある程度は、想像できた結末なのだけれど、
どうしてだろう。。。。
心の琴線にふれてしまった。。。
涙が次から次へとあふれ出て止まらなかった。。。

哀しくて、でも、優しい気持ちになれて、かすかな希望も見える。。。
そんな感じ。。。

たぶん、今日でなければ、泣けなかったかも知れない。
大好きな雨の午後。。。
なんとなく心が欲していた本と出会えた。。。って感じかな。

ペンネーム 百子
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読み終えて、すぐに、この文章を書いたので、
なんだか、とっても熱くなってるな。。。って感じですが、
この時は、ほんと、いい本にめぐり会えて、よかったなぁ~♪
って気持ちだったのです。

百子はどんな本が好きなのか、興味がある方は、
ぜひ、読んでみた下さいね~。

コメント (6)
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