○…一緒に御飯を食べてくれるみんながいてくれて、だから御飯が食べられる。十数日ぶりの滋味。
本当に、もう誰も憎まないし、誰も愛さないようにしよう、って思ってたんだ。特定の感情なんて持たないで。くだらないし。どうせ人間なんて最後はみんな、一人で死んじゃうんだから。ある時からずうっと、何十年も、そう思ってた。
でも人間って、そういうわけにはいかないのかもしれない。戦ってしまうと、憎しみも怒りも生まれてしまう。それは何かを守りたいと思うからで、それは、やっぱり、知らないうちに、いつのまにか、何かを、誰かを愛していたから、ってことなのか?
まさかこの自分が?
この思いが?そうなのか?
…この数日で過剰に疲れてしまった。味覚が死ぬくらい。それでみんなで一緒に御飯を食べた。ていうか、食べてもらった。
デスクに来た彼ら元気な若者たちと別れて、週末の作業用の書類を揃えながら、過労と不眠と腹痛と精神的ハラスメント被害の原因を見直す。もう終業時間どころか、帰って幻十郎かMステを見るかの時間すら過ぎてしまった。
ふと思い出して、デスクのPCにLINE INコードをつっこんでMP3シャッフル君を差し、先月末ゲーム発売で音源も歌詞情報もネットでそこそこ流れてて韓国や米国あたりからもヲタがそこそこ取り込んでるぽいようつべの画像と音声を確認しながら、DRINK IT DOWNの、まだ浅くて良くない音源のを入れて、聴く。
やっぱりCDでないと駄目だな、これだと。しかし、こうまでしても聴きたい、聴きたくなってしまう、ってところが大事。
この背筋が、ざわざわっとくる悲愴感がいいんだな。
常習性のある毒。やっぱり毒なのだと思う。だから忘れられない。
消耗しすぎた週末の、ささやかな「ごほうび」。代々木のレポも、そこそこネットで読んでいる。行った人もゲームや着メロから拾うのだろう。だんだん、その気になってくる。そして予習。もう、地上波のテレビのWSの音楽関係のやつは所詮全くあてにならん。
轟音の渦の中で目を閉じる。彼らと同じく、子供っぽいのかもしれんけど。理屈じゃなくて、感覚の問題なんだ。
どこまで正気でいられるのか。それは自分にも、わからん。
(20080208)
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