「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20120930

2012-09-30 | 矮小布団圧縮袋

○台風17号の影響で、雨でなくて曇りですが朝からちょっと強風が来て、時々急に小雨の降る福岡市内です。
 なんか今日の神戸の堂本光一さん公演の中止との知らせも来ていて、午後以降のニュースで、どうも九州以東には非常に大きい被害が出ている模様だとようやく知る。新幹線や飛行機など交通機関の減便や運休がかなり出ているようですね。そちらの地方の方々も、どうぞお気をつけください。

(佐賀の建築お散歩・その3)写真はまだ晴れてた先週末の続きにて。佐賀市歴史民俗館とは旧古賀銀行だけでなく、この付近の5つの館から成っているということなので、続きの建物探訪(※渡辺篤史風?)

 旧三省銀行 〔明治15年(1882)、以降数度改修〕

 
   
 一見和風の蔵のように見えて金属製の窓とか、1階がずっと畳の和室かと思ったら、2階の洋間にびっくりしながら上がっていくと、奥の2階の和室大広間が続くとか、屋根の角度とか(てりむくりというそう)、ちょっと不思議な和洋折衷の建築。明治時代的な空間なのだろう。銀行だったり医院だったりしたという話を聞き、なんとなく中庭の縁側にキイロイトリと一緒に座っていると、着物を着た人たちがせわしげに行ったり来たりしているような幻覚を感じた。うちの昔の昭和初期築の家も、裏の部屋の廊下の奥にこういう板戸の厠がありましたねえ。

本日のBGM:
 いそしぎ~More / Andy Williams (「The Best of Andy Williams」)
トニー・ベネットの方もありますがアンディ・ウィリアムス追悼ということでそっちの盤で。これ歌ってるところもチャンネル銀河の「ショー」の方で何回か見た。それにしてもMorriconeといいリズ・オルトラーニ(Riz Ortolani)といい、映画の作品本編の中身に関係なく(爆)映画音楽が美しすぎ、っていう人がイタリアにはどうして多いのかしら?(20120930)
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本日の効果音(53) Le Clan des Siciliens / Ennio Morricone (1969)

2012-09-30 | 閑話休題・本日の効果音

○出勤しては自宅休養、という状態の間に、(1)Andy Williamsさんの訃報に合掌。少し前のチャンネル銀河で「主任警部モース」と「ルイス警部」と「アンディ・ウィリアムス・ショー」はずっと見ていたから、中で歌う数々の名曲カバーとか60~70年代の若々しく闊達なイメージが鮮やかに印象に残っている。こんな風に歌えたら気持ちいいだろうなあ、と聞いてる方が思ってしまうような良い声だった。
(2)去年ふと思い立って赴き、撮影した門司港駅が、今後5年位かけて改修工事となるのだそうだ。28日夜がひとまず営業終了だったとか。しばらくはごぶさたになるのか。行って撮影しておいてよかった。復活を楽しみに待ち、また訪ねたいと思う。

(佐賀の建築物お散歩のつづきのまだ途中ですが、おまけ)

 さて、散歩中に全然昼食をとっていなかったので、ここに来たならせっかくなので、ご当地メニューといわれる「シシリアンライス」をいただいて帰ろうと思う。だいたい福岡の近辺では見たことも食べたこともなく、佐賀にも何度か来ているがまだ遭遇していなかった。あいにくランチタイムが終わってディナータイムにはまだ早いという中途半端な時間帯だったため、ごはんものの出ないところもあり。とりあえず開いているところで頼めそうな玉屋の上のレストランに飛び込み、一品注文してみる。たれぱんだ、キイロイトリとむすび丸もまったり休憩している間、さっそくいただきます。

    
 予備知識ではシシリアンライスとは「ライスの上にサラダのようにレタスその他の野菜が盛られ、その上に甘辛く炒め焼かれた牛肉(おそらく名物・佐賀牛)が載り、ドレッシングなどで味付けがなされている」もの、と聞いていた。各店によってそれぞれ味に創意があるとか。こちらはセットでコーンスープと少しフルーツが付いていた。お肉もあるのに少し酸味のきいたドレッシングでさっぱりとしたお味。夏場などでも、これならかなり野菜が食べられますね。しかし、これは何か、どこかで食したことのあるような?このサラダ感覚、と言えば……そうだ、羽田空港でいただいたドネル丼を思い出した。あれもビーフだったし、酸味のあるソースだったもんね。いちおう佐賀の方が、甘辛な焼肉の味もドレッシングもやや日本風で、日本人には親しみやすい味なのかな?そうすると、やっぱりトルコかシリアあたりの料理のイメージから付いた名っていう説は、そのへんが根拠なのかな?と思ったり、しているうちに完食。ごちそうさまでした。

(玉屋から一望する佐賀市内)
 さてこのシシリアンライスをいただく時のBGMといえば、当然

本日のBGM:
 映画「シシリアン」のテーマ / エンニオ・モリコーネ (「le Clan des Siciliens」 / Ennio Morricone)(「The Very Best of Ennio Morricone Vol.1」)
 (※というよりも実をいうと順序が逆で、元々その映画「シシリアン」(1969)を検索しているうちに、やたら検索結果に頻出する「シシリアンライス」というのがあり、それって何だ?と興味を持って、それでふと佐賀に散歩に来ちゃったわけなのだが><)

 この半音移動がバッハの「前奏曲とフーガ イ短調 」BWV543のプレリュード(前奏曲)からアイデアを得たものとの話も伝わる、有名な美しいフレーズ。しかしモリコーネが作ると、その上に哀愁漂うゆったりした旋律が相乗的に絡みながら進行するので、ほんとにイタリア風なやるせない雰囲気の名曲になる。さすがモリコーネおそるべし、同時期にトランティニャンの映画の方では「殺しは静かにやってくる」を作っておきながら、返す刀で「シシリアン」も作っていたとは!
 さらに、あの「びよーん」(!)の音を使うので、どこか非情なマカロニ・ウエスタン調(爆)な感じも加わり、得も言われぬ味わいなのである。それにしてもこの「びよーん」(口琴)は当時の流行りだったのだろうか。ただ、西部劇に限らず、1970年代前半になってきてしまうとテレビで頻繁に、例えば渡辺岳夫の「お祭り銀次捕物帳」とか「天才バカボン」や、広瀬健次郎の「ど根性ガエル」なんかで使われまくってるイメージで、どことなくユーモラスな色のついたものになってしまってはいるが。(※うむ、ビブラスラップと口琴を密かに用意練習しておくと、年度末の隠し芸大会で効果音に使用できるかもしれないぞ←!?)

 …てなことはともかく、“「ゴッドファーザー」よりも早い時期にシチリアのシンジケートのイメージを印象づけた”といわれる有名な映画と映画音楽の存在が、やはり昭和50年頃までに(他の数多のマフィア映画のイメージとも重なって)どこか当時の人々の潜在意識に浸透し、シシリアンライスの「シシリアン」という言葉の響きの採用に何か影響していた可能性があるのでは、と勝手に推測するのだが、どうであろうか。確かに料理の呼称の由来とするには目出度くないやくざなフィルムノワールで、一般市民から見れば犯罪者側の自業自得「悪因悪果」な話で幸先の良い展開ではないのだが、その点は日本の歌舞伎の白波物みたいなものと思えばよろしかろう。むしろ、この「晩年のジャン・ギャバンの誇り高き矜持」「青年からおっさんの過渡期的なアラン・ドロンの絶妙な不良味」「苦み走ったリノ・バンチュラのデカ」の三拍子揃った娯楽映画、もしくは「マツコ&有吉の怒り新党」の「新・3大○○調査会」風に喩えるのであれば「日本人なら知っておくべきアラン・ドロンの三大グレイトな御最期(笑)の一つ」といっても過言ではない(爆)映画である。シシリアンライスのご当地なら、この映画と音楽がもっと知られていてよいはず。佐賀市内の名画座的THEATRE CIEMAあたりで「シシリアンライスの本場でシシリアンを偲ぶ夕べ」(?)みたいなリバイバル上映会をすればいいのでは(笑)。いかがでございましょうか?(20120930)
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20120928

2012-09-28 | 矮小布団圧縮袋

○(番外編)若干尾籠な話題にて失礼します。(写真:佐賀市柳町の旧馬場家住宅前あたりのキイロイトリです)

 先日の症状で通院した内科で、昼から大腸内視鏡検査(今回初めての経験)のため会社は休む。検査しながらすぐ日帰り手術になった。
 前日は残業せずにとっとと仕舞って、夕方帰り道でうどん屋さんによって夕食にする。帰宅後、マグコロールP(約500mℓ)を約1時間位かけて飲み(これはポカリスエットかグレープフルーツ味NUDAみたいなもんなので、これはロックにしたらまだ飲みやすい方)、日頃からコーラックなどというものに生涯一切無縁な小生、寝る前から順調に効果。朝はゆっくり起きて8時過ぎから午前中、洗浄剤ムーベン(約2ℓ、こっちは甘味のひどく薄いポカリのようなもの)を飲むのに2~3時間かかる。一人暮らしだから、本当は安全のために誰かいるところで病院に行って飲んだ方がよかったのかな、と薬の説明書きを読んで後から気づいたのだが、なんとかなる(大丈夫なら午前中会社に寄ろうかとも当初考えていたけれど、無理しないことにして正解だったわ)。歩いて通院。
 着替えをすませて点滴を始め、麻酔が入って開始。ほとんどスムーズに展開。3~5mm程度のポリープ数か所を発見してすぐ切除手術処置。取って細胞診に回し、痕をくいくいっと止めちゃうんですね(このへんになると目を覚まして、画面で見てた)。術後は夕方まで点滴2本を打ち、安静にしてから診察と帰宅。
 初めて受けてみたが幸い、専門の先生も上手な人だったのだろう、一応上司の人(腸カメラ経験者)にちょっと聞いたりとか、経験者のサイトなんかを読んでいて予備知識でイメージしたりながら行ってみたところ、予想していたよりも難儀ではなかった。話を聞いて受ける前は、えいやっと飛び降りるような覚悟が必要な気がしていたが、多分今まで経験してきた内視鏡(胃カメラ、肺カメラ)と比べて一番楽だったと思う(陸海空じゃなくて胃肺腸、ついに三種内視鏡を制したな><)。今回、ほとんど痛みなども感じなかった。ただし、確かに洗浄液服用中は他の事ができないし、終わった時は慣れない疲労感と食べてないスタミナ切れの空腹でちょっとふらふら。帰ってすぐ素うどんとバナナをいただいてしまった。お腹に何か入ると心地がはっきりしてほっとする。
 明日は早朝から業務で出勤なので、今日はこのまま休むことにします。なんか点滴中の空腹で「終わったら、あれが食べたい、これも食べたい」てなものを平素より大量に思い出していたのに、まだだめみたい(苦笑)一応手術後という扱いで、しばらく食事にも生活習慣にも制限があるらしいので。

 本日のBGM:Coeurs Brises / Patricia Kaaz (「Scene de Vie」)
これもYouTubeで見てたらAlain Delonとのかけあいのやつがありました。パトリシア・カースという人もベテランでずっと昔からいる人のような気がしていたが、実は思ったより若かった(というかワシら位の人だったのかw)。点滴の間、walkmanでこんなのを聴きながらうつらうつらしておりました。そういえば10月に入ったらまた全然休めないだろうし、たまにはこういうメンテナンスも必要なんだろうと思うことにした。たまってる宿題の続きはまた明日かなあ、と思いつつ、こんげな音楽を聴きながら休息しとります…と思ったら、宵になって雨が降ってきた。なんと、こっちが手術してる間に、今度は台風17号が沖縄九州方向に接近しとったやないですか。(20120928)
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20120927

2012-09-27 | 矮小布団圧縮袋

○(佐賀の建築物を見るお散歩・2)同じく佐賀市柳町付近の町並みの続き。街道に佇むキイロイトリ「ココダケ ミルト メイジジダイ ミタイ デショ?」


旧馬場家〔18世紀末~19世紀初頭頃?〕


旧古賀家〔明治17年(1884)〕
 隣の旧古賀銀行の頭取のお宅。和風庭園を歩くたれぱんだ「…静かです」※確かに、昼下がり、人影がありませんでしたな…

   
旧牛島家〔18世紀前半頃?→平成5年に移転〕かなり古さを感じる立派な町屋建築。奥の庭の美しい蔵。なんか既視感を覚えるのはなぜ?…

本日のBGM:
 Comme au Cinema / Alain Delon (1987)
 だから、つい仕事終わってからYouTube見始めるとアラン・ドロンもののいろんなのがたくさんあっておもろいし(笑)。なんと、こんな歌ものもあったのですな。フランス語のラップ?じゃないけど、勢いでw結構やってくれちゃって、(後の時代のカオスなMADなんかと比べても)だいたいこういうのPet Shop Boysとかやりそうじゃん(笑)。1987年といえばブライアン・フェリーがBete Noire出してる頃だし、日本の舘ひろしだってこういう感じの音でしたよねっ♪。なんか聴いてるとちょっと照れるw。ふと、ドゥ―ブル(Double)の「The Captain of Her Heart」(1986)ってのを突然思い出しましたな。欧州のダンディズムというやつですか。「グランジ以前」てのは兎角Hi-Fiで美しうございましたよね、Johnny Marr先生。(20120927)
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20120926

2012-09-26 | 矮小布団圧縮袋

○(佐賀の近代建築をお散歩・1)週末、晴天を利用しての撮影で散策したのは佐賀市内の長崎街道→有名な柳町付近の町並みである。まずはランドマーク的な近代化遺産、佐賀市歴史民俗館のうち旧古賀銀行 〔明39設置→大正5年に煉瓦タイル貼り増築 (1916)〕からスタート。
   

 中には往時の史料展示とカフェ「浪漫座」があり、吹き抜け2階の瀟洒な空間が広がり、様々なイベントに利用されている由。階段のところは映画「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ場所だそう。「これは立派ですねえ」たれぱんだとキイロイトリとむすび丸もソファーでひと休みしました(笑)。

 

  

※さて、ラジオ「どんなもんや」で、最近のつよしがラストで淀川長治さんみたいに「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ♪」を展開するのを聴いて↓

本日のBGM: ジタンの香り / 小林亜星 (「小林亜星CMソングアンソロジー」)
 淀川さんといえば日曜名画劇場の時間に「旅の中で、私は私を見出す。大人の心。ダーバン。」(by 城達也)てな感じの(昨日の続きでアラン・ドロンの)懐かCMをやっとりましたな。というような勢いで(爆)古い洋館に来ると、ついつい洋画な気分にひたってしまうww↓


 キイロイトリ「ダ~バン セレレゴ~ンス ドゥロムモデ~ルヌ♪」←カタカナでしゃべる(笑)
(20120926)
  
           ※D'URBAN, c'est l'elegance de l'homme moderne. 


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20120925

2012-09-25 | live2002-2024


○朝から普通に出勤し会議の連続で、それでもってようやく、意識が少しずつ日常に戻っていく感じ。それにしても脳内で繰り返す大量の様々なフレーズを思い出すにつけ、この夏もまた、移動中BGMのなんやかやで、ひょんなことからたどりつく異様に広範な「古今東西名曲の旅」を彷徨しちゃってる、てな感じですね。いい歌っていっぱいあるんだなあ。面白いのでいいんですけど。

本日のBGM:(つづき)
 届かない花々~涙色の空 / 沢田研二 (「Croquemadame & Hotcakes」、「涙色の空」)
    ※(じゃ、キイロイトリの写真で、ちょっと空模様の怪しいやつを・笑)

 「恋の山手線」のくだりで「柳亭痴楽はいい男、沢田研二やアラン・ドロン、それよりぐーんといい男、…」というバリエーションが(「鶴田浩二や錦之助」なんかの他に)存在していたのかどうか?は不明wwだが、1970年代頃で「猫も杓子も~」の枕詞みたいなフレーズ?に続く「~」の部分にあてはまりそうなもの、と言う意味でなら、そのへんの喩えがあったとしてもおかしくはない(笑)ように思う。そして子供の頃にテレビなどで見ていて、上記の2人のように「ちょっと危なくていけない=悪い感じのするスター」というのは、映画やドラマの演じる役のイメージでも大概「長生きしない=若くして美しいまま死んじゃう」感じがしたものである(所謂若くて先鋭的なロックミュージシャンが、中高年まで生きてるとは全然想像できない、みたいなイメージである)。
 …と思いきや、その後20年30年たってみたら、案外普通?の人の方が病気や事故で意外と早く亡くなったりし、そして上記のような人の方が結構長生きしていたりする、というのが実際のようだ。だからジュリーが21世紀までこうして生きていて、その道を選んでこつこつ歩き続けて、まさかこのような歌を我々に贈り届けてくれるなんて、という、その志を感じた時、(小学生の頃には将来そんな感じ方をするなんて全く予期しなかった、そんな思いに到り)素人ながらちょっと、じわっときた。昨日の生の(コンサートというよりも)ライブで、客席に多かったオジサマたちもその場で、わりとそんなふうに心打たれていたのではないか。日本という国には、ジュリーのような人もいるのだ。若年時よりも説得力の圧倒的なvocalによって「今」こそ聴くことができる渾身のロックバラード。ま、とにかくポテンシャルの高い名曲ですw。それで結構新しい歌であるところが攻めっぽくていい。(20120925)
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20120924 夜(福岡市民会館)

2012-09-24 | live2002-2024

○「沢田研二LIVE 2012  3月8日の雲~カガヤケイノチ」(福岡市民会館、9/24 18:30~)

 仕事を早々に切り上げて、夕方、会社帰りに市民会館(ここはもしかしてAcid Black Cherryの立ち見以来かしらん?久しぶり)にバイクで直行(^^;;)。子供のころからテレビでしか見たことなかった「ジュリー」を、ついに生で初めて聴いちゃいました。キイロイトリも感激です♪「アカイ トレーラー デシタネ」
  

 いや、自分の中の位置付け的には、前に行ったビリー・ジョエルの時(ええっ、もう6年前?)みたいなクラシックの勢いに近いものがあるでしょう。何せ「日本の至宝」の一人ですよ(笑)今日あるって偶然知って、昨日突然思い立ってチケットぴあで希少残席を幸運にもget。着いたら1階から3階までほぼ満席でびびる^^;;。もちろんお客様層は、同じrockでも最近いつも行く系(笑)とは違い、(さすがに小中高生らしい顔は見なくて^^)ハイレベルな団塊前後?お兄様お姉様が多い(><)と感じられる。会場は市民会館だけど、内容構成はかっちりした「鉄人バンド」のバンド演奏による、箱のスタンディングでもやってそうなライブのような展開で、それでもって、とにかくボーカルの説得力が半端ないに決まっている(笑)と思ってやってください。熟し切った味の生の声が響いてまたちょっと只事じゃなく、どきっ、とするんですよね。※ラルクのてっちゃんが子供の頃かっこよさでこのくらいインパクトあるのに憧れてた、ってな話もちらほら聞きますし、今日はご本人もネタにしとられましたが(笑)、同年代的にテレビで見聞きしていた年頃の者としても、よくわかる。それから30~40年近くたっているのでしょうが、歌でもってがっちり圧倒された気分です。

 で自分の場合は、ソロ曲について80年代後半以降はそう詳しくもないのだが、こうやって続けて聴いていると、どの楽曲も「方法的にはそこらの応援歌ぽい単純構成なJ-POPなんぞよりかずっと高度に洋楽的なのに、詞が日本語的に言葉として非常に大切にされている展開(だから歌謡曲的だと勘違いしている人が多いのではないか?)」で繰り出されるものばかりなので、大変な「くせもの」なのだ、と改めて気づいたのだった(これはちょっと音源探して勉強しよう、予習不足ですんまへんでした)。有名な所では生の「時の過ぎゆくままに」は(やはりわたくし素人なので、とにかく感動で)うっとり聴き惚れてしまった(笑)。それだけでなく、「気になるお前」とか「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」(隣の芝生は勝手に燃えてろ♪、ってやつ)とか、幾つかのソロナンバーのノリノリぶりに、基本的にああ、この人ローリング・ストーンズがほんと好きなんだろうなあ、と感じたり、新曲の「3月8日の雲~」からの流れでは、やっぱりこういうとこの基本精神がロックなアプローチの人だよねえと思ったり、初めてだったがいろいろわかって非常に面白かったのである。

 アンコールのうちの「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」(!!)は、近隣の席の(60年代からファンぽいとお見受けする)ご婦人方は落ち着いて聴いておられたようだが、こうやってライブで初めて聴いたらワシら的にはむちゃくちゃ80年代前半のニューロマ?(ちゅうかRoxy Musicとかか?)なテイストでツボだったことに気づき、イントロで(すぐにぱっと曲名が思い出せなかったのだが、歌は知ってる)「おおおおお、これが聴けるんかい!」個人的に体内の血が一気にかーっと騒ぎましたね(や~るせない~♪は!は!は♪←いかがでしょうか掟ポルシェ先生?・笑)。欲を言えば、吉田建さんじゃないけどもう一人bassの人もいてもいいかなと。しかし知らない曲も結構ありますねとご本人にいわれても、すっかりジュリーの声とバンドサウンドを堪能してしまった、あっという間の約2時間半でした。MCが自虐ネタつき綾小路きみまろ気味か!?なところもご愛敬(笑)まだまだ全国ツアー中とのこと、来年も再来年もお元気で展開していただきたいと思います。ありがとうございました。(20120924)
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20120923

2012-09-23 | 矮小布団圧縮袋

○お彼岸である。今年の彼岸花はなぜかふらりと下車してしまった佐賀市内で撮影。…ようやく天候が回復したようなので、あんまり籠ってインドアな作業ばかりやっていたためにちょっと鬱屈してきた気分をどうにかしたくなり、また、ちょっと散歩したいという気持ちが我慢できず、昼過ぎにふと、電車に乗りこむ。家から片道一時間位(博多駅からは2枚きっぷで特急に乗りかえ、片道35分位)である。

    
 遠足気分「♪」のキイロイトリとむすび丸です。車窓の風景はすっかり、秋の空ですなあ。

本日のBGM:
 平清盛 #37「殿下乗合事件」(9/23 20:00~ NHK総合)
 音楽:吉松隆 
 これじゃストレスで重盛の健康悪化するわ、な話。今週来週と『平家物語』の始まりあたりの「モンスターペアレント的な平家一門シンジケート連中のウザさ」が展開していく予感。秀衡の京本政樹、基房の細川茂樹が出てきてようやく「あ、やっと普通に時代劇らしくマニエリスティックに楽しんでる大人の人が出てきた」と、ほっとする気分がしてくる(他の大人の人たちが、年齢行っててもわりと現代劇とか劇団ぽい人たちが多いので)。というか、なんか「子供ばっかしいっぱい出てくる」気がするんですけど。(20120923)
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20120922

2012-09-22 | 矮小布団圧縮袋

○土曜日で図書館に本の返却と貸出に行くが、夕方からぽつぽつ来始め、家に着くころには本降りに。
 今日の写真は、17日の台風16号の九州北部地方の通過後。夕方、少しずつ風が弱くなってきた頃に買物帰りに近郊の岬から海岸を通った時のものである。雲は切れてきて、ところどころ青空が見え始めているものの、不穏な黒雲の塊がまだ残り、そして東から西へ雲が高速で移動している(台風の時はいつもと逆に雲が飛ぶように行くのだ)。
 ※ここのところ(結局のところ夏休みボケすぎで溜まった分を片付けねばならず、その分の)仕事で気が休まらないのと、天候不順とで、あまり遠くに出かけていないので、そんなショットにて:

  

 テトラポットに当たる波が非常に高い勢いなのを遠くから撮ってみた(8月にカメラを買い直したのでいろいろ撮り方を試しているのだ)。
 キイロイトリ「デモ コウユウトキニ サーフィン レンシュウシテルヨ」ほんとね。(砂浜の方の海岸で、ぽつぽつ浮いてるのは人影だ。)

本日のBGM:
映画「黄線地帯(イエロー・ライン)」(新東宝、1960)(日本映画専門チャンネル、9/22 19:00~)
 音楽:渡辺宙明(!)←またまた暗黒街映画にお得意なモダン音楽^^;;
 天知茂の殺し屋が三原葉子を人質に逃避行と復讐、という石井輝男監督の有名な映画だが見たのは初めて。三原葉子姐さんがなんかかわいく機知的というかいい味出してて、仕事師としては冷酷な殺人者⇔天知茂の地っぽい「善い人さ」が時々ゆらめき、ついつい行ったり来たりしているような、そんな間に次第に…みたいな不思議な話であった。だいたい日本の神戸あたり(?)にカスバがあったのか!?(おそるべし魔窟神戸w)ジャン・ギャバンですかあんたは、みたいな国籍不明度がたまらない(外人ぽい人も出てきたりするんだけど、でもどう見ても木賃宿みたいなのとかパトカーと警察官とかが日本の昭和ですがな><)。昭和35年頃の東京駅や神戸(ほんとは横浜らしい)の景色やセットも渋い。(20120922)
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20120921

2012-09-21 | 矮小布団圧縮袋

○昼はまだ少し暑さが残るものの、めっきり涼しくなってきた。この非常時の国難の時期ながら、近郊の水田は今年も実りを見せております。

本日のBGM:
 あまい囁き(Paroles, Paroles)/  (1)Dalida & Alain Delon (2) 中村晃子&細川俊之 (1972)

 キイロイトリ「♪~…トゥエディエール エドゥドゥマン」(←おい!?ΣΣ(゜Д゜;))ダリダにつっこみを入れるアラン・ドロンですかっあんた!
 「パローレパローレ」の日本語盤の方もまた、常識的にまずありえん(ぞわぞわ><www)というか、こてこての言葉の意味がダイレクトに耳に入ってくるからなあ^^;;(細川俊之の強烈な威力・笑)

 …時代劇専門チャンネルの「清水次郎長」(1971-72)の「男たち」群像を見ていてもつくづく思うのだが、自分の年代的なところからすると幼児の頃(この頃の前後)に触れてたテレビで流れてた映画や音楽なんかの文化の方が高踏的に退嬰的というか、時に毒々しく色っぽく美しくて恐ろしい(笑)。その頃、澁澤龍彦も生きていたし。元をたどれば、こういうのをいつのまにか無意識的に初期記憶に刷り込まれて育っているので、その潜伏してる菌みたいな何かが、何かのきっかけで時たま噴き出して反応するんだろうなあ…といまさらながらひとしお思う今日この頃である。(20120921)
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