○新潟三越の7Fからキイロイトリが見下ろしております。
「シタノ ビルノ ウエニ オッキナ オボウサンガ イマスヨ」
↑昔から西堀の方にある弘法大師様〔昭和44年(1969)〕だ。弘願寺というお寺。
月末〆切の宿題に追われて朝から突貫工事中であったりする。でもちょっと休んでしまう。
本日のBGM:
・Psycho / MUSE (「Drones」)
昨日の続きで。しかしMUSEも随分2015年の世界情勢らしいコンセプトでもってくるもんだ、とMVを見ていて思う。
・松本清張 夏の傑作選「風の息」(1982)(チャンネル銀河、8/30 12:15~)
今日はKinKi Kidsのブンブブーン!がTNCは休みなので、昼のニュースの後でCSに回したらやっていたドラマ。
もく星号事件の真相を追うという松本清張原作の小説のドラマ化。土曜ワイド劇場も初めの頃、ほんとにこういう「映画のような」硬派な作品を放映していた。
昭和37年の実際の事件であり、鬼気迫る猪突型のジャーナリスト栗原小巻と根津甚八(「黄金の日日」とはまたタッチが全然違う役柄だ)の仲間たちが真相を探るうちに、航空管制の米軍が関係する高度に政治的な問題が絡んできて、真相追及を阻む何かが襲ってくる。関係者が次々と死亡したり、仲間も狙われたりする社会派スリラーミステリーといえる。
このドラマが1982年。そして日航機墜落事件が1985年であり、それに関しても様々な諸説がある。昭和から平成の様々な未解決事件に絡む「政治的陰謀説」が思い出されて怖い。そして2015年の今日、国会前では安保法案に絡んで全国的に抗議運動が起こっていたりとか、原発やTPPや様々な問題があったりするのを思い浮かべながら、昭和50年代らしい風景のドラマをちらちら見ていると(作業が進まなくて困るが)、事故に見せかけた殺人が迷宮入りしたりとか、清張が連載し新藤兼人が脚本化した(さらに野村芳太郎も企画とか…)戦後史の一つのドラマの訴える意味がじわじわと、非常に不気味なものとして迫ってくる。
国家的規模で手段を選ばず「なかったことにしようとする」ような欺瞞や隠蔽は、別に2011年以降に限った日本社会の病弊ではなく、そんなのはずっと昔から存在しているということか。松本清張特集は、やはり日本の戦後70年目を考えるのにふさわしそうだ。(20150830)