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○で、これが孫子の旗の手ぬぐい。室内灯が黄色いので写真に撮ったらこんな色だったが、実物はもっと綺麗な紺青の地に金字みたいな感じだ。捕虜の的にしちゃったり(爆)する予定は別にないが、幟にしても面白いでしょ(おもちゃのミニ幟もあちこち売店にあったしさ)。白地に墨書の風林火山手ぬぐいもあるよ。あ、でもそれだったら、今度上越に行って「毘」か何かの手ぬぐい買うか(笑)地元行きゃ何かありそうな気がするのだ。で並べてみて遊んだり。
…不思議な気分がまだ続いている。というよりも、特急が甲府を離れて東京に近づくにつれ、変な気分が増してきたといってもいい(な、なんか八王子来ただけですげえ都会に感じられる…)。いやきっと昨夜のうちにもう東京に帰って、ほとんど眠れず月曜朝から通勤通学して平日が始まっている人の方が多いのだろう、去年の東京ドームの時の自分もそうだったから。あの場所で語り合った皆さんが、無事に帰れていればいいな。小生は今回は夏季休暇を強引に後ろに回して今日もとったから、山梨県内で過ごした。夕方まで夢の中に居るような心地が持続しているのである。
つい2日前は高尾を過ぎて非日常的な秘境感に戸惑ったのに、今こうして山奥から出てくる感覚は、考えてもいなかったものだった。地図でしか知らなかった場所が3次元で空気や地形や距離感の実感として迫ってくるというのかな。今回の旅で、「東京の人が「山梨」という時のニュアンス」を、初めて知ったような気がする。畏るべし。本当に来れるのか、他県の人間だし日程は計画できてもその先が全然想像もできず、チケットを取りながら全然考えていなかった(爆)というのに、いや、やっぱり来てみるものだなと思った。情報なんて知っててわかったような気になってたって、その物事自体の何もわかったことになってない、ってことも、往々にしてある。本当に来て、味わってみなければわからないことって、まだまだ人生で味わいきれないくらいたくさんあるんだろうな。なんて思ってしまった。日頃の業務上の役目や肩書とかそういうものの一切ない世界で、自分が素でどんな行動をし考えるか、と試してみたら、意外とひっきーでもなく、知らない人にも声をかけあったり、山道で困ると一緒に乗り合ったり、ライブや観光目的先の事を民宿のご主人とのんびり話したりしてるんだなと思う。全く一人で来たのに、偶然の重なりで、結構一人じゃなく楽しんでる。それが何か普通になってしまっている。何キロも毎日ただ歩き続けるから(駅からもあちこち遠いのだ)、スタミナ切れないように朝早く起きてきちんとご飯も食べてるし。ご飯中心で扇状地の凄い湧水で生活してると体内の毒素が少しずつ抜けて薄まっていくような気もするし。
いつものせいぜい3~4日の帰省や出張だと、まだ「早く帰って、次の録画予約が」とか次の仕事がとか考えて里心満々だし、一昨年の1ヶ月研修出張だって早く帰りたくてしかたなかった。だが、こう10日近く流浪の生活を送っていると、出発する時「帰ったらこれもしなきゃ、あれもまだしてないからどうしよう」とか妄念が迷走していたことも、なんか記憶が遠ざかってしまってよく思い出せなくなっている。本当に大丈夫なのだろうか自分?というのは、そこだ。こういう気分になっている、ということは、裏を返せば、不健康な日常と比べてみて、全く違う場所に旅に出てよかったのだろう。帰りたくないわけじゃないが、旅が終わるのかなということを非常に不思議な気分で思っているのだ。留守録も何だっけ?録れてればよし、だめならしょーがねーかなー、みたいな適当な、半分記憶喪失になったような変な気分。最近、あんまりなったことがなかった気分になっているので、自分でその不思議さに戸惑っているのか。
東京のホテルには夕方着いたのでテレビを見る。ニュースを全然見てなくて山の中を歩き続けているから、世の中で何が起きているのか全然わからない(笑)。買った新聞紙の記事を整理していて、拓郎さんの具合が心配になった。大事にしてほしい。Hey!×3未公開編のKinKiを見、QRの今週も2人のどんなもんやを聴いたりして、少しは日常的感覚に帰ってこれるのかな、と思ったのに、まだあんまり戻ってない。食べ物もこの3日近く、民宿のおばちゃんのエクセレントな豪華和朝食か、おにぎりか茶店だんごか蕎麦か遊園地たこやきなど(ほうとうは暑いからやめた^^)かなり和っぽいものしか食わなくなって、それがまた素直に美味いと思うようなハイキングの連続や身体の動かし方だったから、所謂脂っこいものバタ臭い洋物やジャンクなスパイスの匂いが非常に苦手になってしまっている(富士急園内のタイ料理の屋台は前を通るだけで失礼)。Rockなliveで一応格好は合わせるとしても人間の中身が本質的に梅干おにぎりと風呂敷用意で現れかねない主義で、武田神社行くのも富士急いくのも大して変わってない。すまん(笑)。でもなんかそういうの理解してくれそうなMCだったけどね(^^;;)
まあ考えてもしょーがない、思い出せるなら家に戻ってからにしますよ。連続しているものがあるとすれば多分、おにぎりの生活と、聴き続けているBGM、くらいなものかもしれないけれど。
去年は和歌山、今年は甲府か。気づくと何かとんでもなく遠いところへ連れてかれてる感じがする。日本は広いですな。奇妙々々。(20070827 22:52)