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と、まあ、コメ事情である。
昨年は、選挙もあって何とか60kで12000円だった。
それが、まず、猛暑で等級の低いコメしか出来ず、収量もかなり低い。
昨年基準で今年は7300円・等級外なら5000円という話だ。
ちなみに、等級はあくまで「見た目」が基準で、味ではない。
これで、コメ農家がやっていけるはずが無い。
そして、今トレンドな話がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に、民主党政権は、参加を検討するという話だ。
TPPはアメリカ・オーストラリアなど9カ国の行なう、例外を認めない関税撤廃の貿易自由化を目指した交渉である。
関税撤廃なら、農水省の試算でも、コメ90%・小麦99%・牛肉79%・豚70%の国内生産の減少とある。
すでに食料自給率が40%まで落ち込んでいる日本で、12%まで落ち込む試算だそうだ。
これが、穀物自給率に絞れば、恐ろしい数字が見える。
ちと、古いが、以下のアドを見て欲しい。
世界の穀物自給率へGO!
政府やマスコミが「過保護」とか「補助金漬け」とか煽っているからくりには、巧妙なウソが挿入され、国民は、何となく「工業製品を沢山売れれば製造業が活発になって」「仕事が増える」「いいじゃん!食料は安い外国産品を輸入すれば」とかの気分になっている。
もすこし、いやらしいマスコミコメンテーターになると「日本の農産物は、コメは旨いし・りんごなどの果物も世界に誇れる味だから、補助金にたよらなくても世界に通用する」などとのたもうている。
関税1つとっても、日本の農産物平均関税は12%だ。で、外国は・・EUで20%・ブラジル35%・メキシコ43%で、エゲレスだろうと、着々と自分達の食い物は守っているのだ。
そもそも、労働に見合う対価になっているか?フェアトレードになっているか?の視点が欠落。
自国の、はたまた、他国の農民の「アンフェアトレード」の犠牲の上に、食い散らかすのか?
すれっからしの数字はつまらんが、農業や林業が守る自然や、水田のラジエーター効果など、温暖化含む、21世紀の環境課題に、大切ではないのか?
このままなら、日本の農地は荒れ放題になるよ?
TPP参加の前に、「農業・食料をどうするか」、明確で、具体的で、実効性のある政策と、国民的コンセンサスを作ってからが先でないか??
か??
ついでに、随想・・・・・
羽田が話題。国際空港・ハブ空港としてもう1度羽田・・と梶を切った。
思うのは「成田」。1960年代初頭・政府は羽田の東京国際空港に代わる本格的な国際空港の建設を計画だ。鳴り物入り・なりふり構わぬ建設では無かったか?
僕が自我に目覚め・社会を認識した頃、「成田」では、すさまじい「闘争」が始まっていた。
友人も、成田に行った。
「お前は行かないのか?」などと、言われた。
僕は行くことは無かった・・・・行かなかった僕が正しいとは思わないが、あの時は、あの、「暴力で対峙」することに、違和感があった。
成田で接収された農地の多くは、満州などから逃げ帰った人たちが再入植したりの、戦後原野をろくな道具もなく、木を切り・切り株を起こし・と、体を張って切り開いた土地だ(農民としてある意味最後の、再起をかけた開拓がようやく結実、生活が安定し始めた時期だった)。
多くの血や涙で湿った農地が空港になって(まさに、国策で)今、成田じゃダメだから、羽田か?
これも、場当たり的な、大計(哲学のある)を持たない農業政策のなせる業じゃないのか??
成田の農民を思うとき、素直に羽田を喜べない僕がいるのだ。
今、農業を守らないと、僕らは世界の難民になるよ。
今日は、そんな話を書いてみたかったのだ。
長いヤツ、読んでくれたのね?
ありがとうなのだ。