この国は思考を停止してしまったように思える。
原発の推進派は、ほっかぶりして、沈黙。
反対派は、慎重に言葉を選び、やっとボソボソと言葉を発している。
この間に、態度を決めかねている「中間派」がいる。
1・宮崎では、串間市が「原発をめぐる全国3例目の住民投票」をはやばや4月10に中止。
2・地方選挙が沢山あった。おおむね、原発反対派はかんばしくなかった。「福島は他人事ではない」と訴えた候補は、「今、耳の痛い話は聞きたくない」と、その支持者からも、聴衆からも距離を置かれたという。
3・建設で20年以上もゆれている「山口県上関」、その町長は「今、原子力に関するあらゆる論議を止め、国民すべてが収束を願うことが、人の道」と、のたもうた。
こういうトップが、事が起きると「想定外」などと言うのかな?と思った。こういう人に、「人の道」を説かれてもなぁ・・と、思った。
当事者になってみないと、何も言わない、何もしない国民なのだろうか?
天災の被害地は、やがて、豊かさを取り戻すことが出来るだろう。
原発で汚染された被害地は、その毒性の大元の物質の半減期を考えただけで、「取り戻す」ことの困難が想像できる。
注水しても水がたまらないなら、穴が開いてるべ?と、東電やマスコミが黙っていた間に、庶民が想像した程度の、話だ。
一方、ウィキリークスが、「アメリカの外交公電」を暴露した。
アメリカのグァム移転に関して
1・実際の負担割合は、日本66%・アメリカ34%なのに、これでは見栄えが悪いと、「必要の無い軍用道路建設費・10億ドル」を上乗せして、日本59%・アメリカ41%にしたこと。
2・負担軽減なる、海兵隊の人数も、18000人としているが、実際は13000人(沖縄県は12000人だろう?と言っている)だ、という話し。人数を多く見せれば、これだけ負担が減るって、宣伝したわけだ・・・
原発も基地問題も、「正しい情報が」「知る権利に基づいて」「1つも隠蔽されず」「分かった時点で」公開されることが大事だと思う。
「知らせると国民が迷い・混乱する?」と平然と言い放ったが、馬鹿にしないでもらいたい。憲法違反はなはだしい!
こんな5月がもうすぐ過ぎる。