おジャ魔女どれみと徒然

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レザーフェイスについて、その悪魔のいけにえ

2024-06-16 04:38:00 | ホラー映画

 バスティロモーリー作品。これまで手掛けた作品で一番の大作になるんでしょうか。
 1974年に生まれたスラッシャー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』。その前日譚のお話。

 2017年に亡くなられた原作者トビーフーパー氏がプロデュース。実質の遺作となります。
 ストーリーはレザーフェイス、ソーヤ家の末っ子ババ・ソーヤが主人公。彼がなぜ殺人鬼に成長したのかのエピソード0となります。

 正直、見る前は心配でした。
 バスティロモーリーを追ってると、本格的なスラッシャーは屋敷女だけで後はブラックファンタジーよりの、話重視の作品ばかりで。

 面白い作品揃いだけど、続くにつれ小振りになってるような気がして。
 悪魔のいけにえは荷が重いのでは思ってたが。

 いや〜、見たら杞憂でしたw
 初っ端、ゴーマンハウスでの暴動ドキドキしました。ママソーヤの暴れっぷり痛快。

 ハウスから逃げだしてのロードムービー的な展開といい本当にワクワクした、中盤までは
 バスティロモーリー見てて思うんは、作風がつど変わってそこは新鮮で良いんだが。

 ただ、話の流れは序盤中盤は盛り上がるんだけど、終盤は盛り下がる。
 一気に沸騰しないというか、フィナーレへ駆け上る感じがない。4作ほど見てきたが、いつもそのパターン。

 今作もバドやリジーとの関係がスルッと終わるし、伝説的な第一作へ続く高揚感なし。
 映画としての出来は良いとは思うけど、悪魔のいけにえ序章としては消化不良。

 トビーフーパー氏が製作途中で亡くなられた影響もあるんやろか。
 序盤中盤はバスティロモーリーの持ち味がよく出てたけど、終盤パワー不足。1974年へ軌道を持ち上げるエネルギーがない。

 心配は杞憂にして現実でしたw
 バスティロモーリーにはまた屋敷女みたいなフルスロットルのスラッシャーを撮ってほしいけどね〜。

 とりあえずバスティロモーリー巡りは今作で終了です。
 過去作の『リヴィッド』と最新作の『ソウルイーター』が残ってますが、ひとまず。

 リヴィッド見てみたいけど、配信で見つかんないすよね。
 ソウルイーターは後々覚えていた見ますw

 では、また。



ディープハウスについて、その永遠の眠り

2024-06-14 04:43:00 | ホラー映画

 引き続いてのバスティロモーリー作品。
 ストーリーは、

 世界中の廃墟を巡るYouTuberのカップル、ティナとベン。
 彼らの次なる目的地はフランス南西部にあるフレー湖。

 その湖底には、ダム建設で沈んだ屋敷があるというが……。


 POV形式、撮影されてる動画を見つつの展開。
 あんま評価高くないですが、面白かったです。怖いっすよね。

 POVのワチャワチャで何が起きてるのか分からんとこがあって、そこは欠点やが。
 POV好きだけど、今作に至ってはマイルス部分大きい。

 ただ話としての全体的な面白さは充分ある。
 話がトントンと進んで飽きなかった。

 ホラーとしてもパニックとしても微妙なラインだが、話の体裁はしっかり安定してて。
 サブスクで見る分には楽しめた。程よい作品と思う。

 今まで撮ったのと違う作品で、同じ監督とは思えません。
 屋敷女白魔人カンディと続けてみると新鮮でより面白いんじゃないでしょうか。

 では、また。



呪術召喚について、そのカンディシャ

2024-06-12 02:30:00 | ホラー映画

 『屋敷女』『白魔人』に続いての、バスティロモーリー作品。
 モロッコの民間伝承に出てくる精霊・アイシャカンディシャをテーマとした作品。

 ストーリーは、

 女子高生のアンリは友達からモロッコの伝説、カンディシャの話を耳にする。
 その夜、アンリは別れ話が拗れた元彼に付きまとわれ、暴行を受ける。

 何とか逃げ出したアンリだったが、怒りは収まらず、友達から聞いた通りにカンディシャを召喚しようと試みる。


 カンディシャという、男だけ殺す悪魔を召喚しちゃうお話。
 召喚は成功し元彼はカンディシャによって成敗されます。一件落着チャンチャン……とはなりませんw

 話だけ見ると女性の守り神みたいな感じですが、カンディシャは最初だけ女性の召喚に応じ悪い男を殺すも、その後はスタンドプレー。
 周囲の関係ない男も無差別に殺していきます。それに気付いたアンリが何とかカンディシャの召喚を解除しようと頑張るという。

 面白いし、結構怖かったです。
 顔をベールで隠したベリーダンス風の色っぽい女悪魔で、造形自体はそんなですが、登場の仕方とか、存在感が何とも不気味。

 これは俺が男だからかもしれないがw
 カンディシャは女性に危害を加えず、主人公のアンリは一応安全とはいえ、無罪の人が自分のせいで殺されてる胸糞悪さがよく表現されてる。

 途中から悪魔祓いの話になり、モロッコということで、イスラム式の悪魔祓い。
 そこも目新しくて良かった。異文化、エキゾチックな雰囲気。

 めちゃくちゃ大傑作じゃないが、ほどほどなワクワク感。
 カンディシャがアンリ弟を殺したすぎて、女傷つけないルール無視しだしたんは笑えたがw

 ラストどうなるんやろと思ったら意外な展開。
 まぁ、呼び出してどないすんねんなって話やけど。家族なら男でも殺さない、守護霊的な存在になるんかね?

 よう分からんが、まぁ、面白かったから許すw
 バスティロモーリーいいね。手を変え品を変えで、色々見せようと努力してる。
 
 白魔人は「ん?」と思ったけど持ち直したなw
 次の作品も楽しみ。では、また。



心霊写真について、そのシャッター

2024-06-10 06:34:00 | ホラー映画

 2004年公開のタイ産ホラー映画。
 20年前の作品ですが、最近、ホラー界隈でちょいちょい話題に上がってて、気になったんで視聴。

 ストーリーは、

 カメラマンのダンは友人の結婚式に参加する。
 思い出話に花を咲かせ楽しい夜を過ごす。

 しかし、その帰り道。恋人のジェーンが運転する車。
 ふと余所見をした瞬間、人を轢いてしまう……。

 導入はスタンダード。タイトルの通り、写真がテーマ。
 自分が轢いた女が写真に映り込み、怨霊として迫ってくる。

 幽霊で怖がらなくなった現代。
 最近のホラーは殺人鬼だのロボットだの、実体のある脅威が主流になって幽霊モノはめっきり少なくなったが。

 この作品は本格的、完璧な幽霊ホラーです。
 これぞホラー。久々に出会いました。

 怨霊の正体が分かってから若干盛り下がったけど、ラスト終わったかと思いきやのもう一伸び。
 何となく想像がついてたとはいえ唸るような展開。やっぱり恨まれるだけのことはしとったんだね。

 肩車オチはちょっと笑えるけど、物語の引きも良くて完璧。
 まだまだ幽霊には可能性があります。それを再確認できた。

 では、また。



恐怖ノ白魔人について、そのフォシュール

2024-06-07 09:27:00 | ホラー映画

 『屋敷女』のアレクサンドルバスティロ、ジュリアンモーリー両氏の共同脚本共同監督のホラー映画。
 バスティロモーリーはコンビで色んな作品を撮ってるそうで、これから追う予定。

 屋敷女面白かったんで、今作も期待大で視聴。
 昨日に引き続き、また邦題詐欺のようなタイトルですが、今日も見たまんまの話w

 ダニエル、トマ、ビクトルの問題児3人組は学校をサボって抜け出す。
 近くにある廃墟の映画スタジオ《ブラックウッズ》に忍び込むが……

 冒頭、とある夫婦の話から始まり。
 初っ端、急展開で狼狽えますw アクセル全開でかなり興奮する。「これからどうなるんだー⁉」って。

 まぁ、冒頭がピークだったかな?w
 特に白魔人の正体が明かされてから。中盤はけっこうドキドキしたんだが。

 SCPのシャイガイみたい。白塗りのおじさん。
 造形はイマイチ。「あ、そんな感じね」っていう。

 屋敷女みたく、警察が助けに来てくれての安心感。
 そっからの落差やテンポで話が保ってて、つまらなくはないが、キレは落ちてるわな。

 拍子抜けな内容だったけど、他の作品に期待ってとこか。
 これからちょくちょくバスティロモーリーの話を見てきます。
 
 では、また。