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湿地について、そのJar city

2022-10-10 05:41:00 | シリアス・サスペンス

 アイスランド作家、アーナデュル・インドリダソン氏原作。
 2013年度のこのミスにも選出された期待の小説を映画化。

 ストーリーは、

 アイスランド、レイキャヴィク。
 アパートの一室から老人の遺体を発見。

 エーレンデュル警部らが捜査を開始。
 そして、部屋の机から見つかった一つの封筒。

 海沿いの側に立つ、墓の写真──。

 エーレンデュル警部って人が主人公ね。
 で、この主人公の作品が何作か出てて、人気シリーズなんだと。
 
 てか、2006年の映画なんだなw もっと新しいかとw
 でも、良い意味で年季を感じさせない作品ですかね。
   

 とにかくテンポが良い。
 90分で尺が厳しいと思いきや、そんなことない。

 コンパクトかつ分かりやすい。
 まぁ、大分端折ってんだろな~ってのは原作未読ながら伝わるw  

 が、気にはならない。ストーリー展開、完成度の高さが為せる業。
 小説を読んだ人がどう感じるか知らないけど。面白かったな~。


 トリックというか、テーマになる『遺伝』というのが特徴的。
 アイスランドの人口は30万人くらいなんだけど。

 なんと、そのほぼ全員の出自や血縁を特定できるんだと。
 ご当地ならではのテーマなんすね。非常に興味深い。

 
 地味ではあるんですが、メリハリがあってキレもある。
 そこにアイスランドの荒涼とした風景。酒の肴みたいなもんw

 何故か、この物語が、この風景にぴっっったり合うんですね。
 運命に翻弄され、目を背けたくなる現実。負の連鎖。負の遺産。

 このアイスランドの風景がばっちり収まる。
 3組の親子の顛末を切なく映し取る。絡み合う寂寥。


 主演のイングヴァール・シーグルソンさんはレイキャヴィク出身。
 あんま主演然とはしてないけど、そこが逆に良いのかな。

 硬派な警察と孤独な父親を見事に演じ分けてた。
 てか、つくづく、この映画の欠点は名前が聞き慣れないとこだよなw


 じんわりと心を締め付けてくるような映画。
 そして、最後に残る、ある悲劇の結末。

 ぜひ、ご自身の目で確かめてください。
 では、また。




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