アイスランド作家、アーナデュル・インドリダソン氏原作。
2013年度のこのミスにも選出された期待の小説を映画化。
ストーリーは、
アイスランド、レイキャヴィク。アパートの一室から老人の遺体を発見。エーレンデュル警部らが捜査を開始。そして、部屋の机から見つかった一つの封筒。海沿いの側に立つ、墓の写真──。
エーレンデュル警部って人が主人公ね。
で、この主人公の作品が何作か出てて、人気シリーズなんだと。
てか、2006年の映画なんだなw もっと新しいかとw
でも、良い意味で年季を感じさせない作品ですかね。
とにかくテンポが良い。
90分で尺が厳しいと思いきや、そんなことない。
コンパクトかつ分かりやすい。
まぁ、大分端折ってんだろな~ってのは原作未読ながら伝わるw
が、気にはならない。ストーリー展開、完成度の高さが為せる業。
小説を読んだ人がどう感じるか知らないけど。面白かったな~。
トリックというか、テーマになる『遺伝』というのが特徴的。
アイスランドの人口は30万人くらいなんだけど。
なんと、そのほぼ全員の出自や血縁を特定できるんだと。
ご当地ならではのテーマなんすね。非常に興味深い。
地味ではあるんですが、メリハリがあってキレもある。
そこにアイスランドの荒涼とした風景。酒の肴みたいなもんw
何故か、この物語が、この風景にぴっっったり合うんですね。
運命に翻弄され、目を背けたくなる現実。負の連鎖。負の遺産。
このアイスランドの風景がばっちり収まる。
3組の親子の顛末を切なく映し取る。絡み合う寂寥。
主演のイングヴァール・シーグルソンさんはレイキャヴィク出身。
あんま主演然とはしてないけど、そこが逆に良いのかな。
硬派な警察と孤独な父親を見事に演じ分けてた。
てか、つくづく、この映画の欠点は名前が聞き慣れないとこだよなw
じんわりと心を締め付けてくるような映画。
そして、最後に残る、ある悲劇の結末。
ぜひ、ご自身の目で確かめてください。
では、また。
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