デンマーク・コペンハーゲン警察。未解決事件を扱う『特捜部Q』。アパートの一室から、3人のミイラ化死体が発見される。特捜部のカール&アサドは事件解決へ挑む。
累計1000万部の人気小説シリーズ「特捜部Q」の映画第4弾。
本作は本国デンマークで最高興収を叩き出した大ヒット作。
何気なく見てみたんやが、これメチャクチャ面白いなぁ!
要は刑事バディ物なんですが、日本人は皆好きなんじゃないか?
デンマーク版相棒ですからw 最高に面白い。大好物や!
デンマーク作品侮れない。これは全シリーズ見るわ。
よくある、難事件へ挑むというテンプレ。凄くシンプル。
ただ、扱う事件は単なる殺人ってわけじゃなく、かなり重いです。
今回は福祉国家の闇。優生政策の犠牲者がテーマ。
物語は1961年と現代を行ったり来たりで徐々に紐解かれていく。
この展開の仕方も面白くて分かりやすいんだよね。分かりやすい!
刑事目線で一緒に事件を解いていくような。構成が天才的。
テーマ・題材が実際に起きたことってのが、また戦慄させられます。
原作者・オールスンさんも事実に衝撃を受け、本作を執筆。
デンマークの優生政策は1929年から1969年まで施行。
障害者や不良女子に対して、強制不妊手術を実施。その数は1万人。
デンマーク政府は事実を認めながら、賠償等には一切応じず。
劇中のニーデは従兄との恋愛で収容所に入れられるという。
日本では考えられない……とは言い切れないのが残念でならない。
日本でもハンセン病収容所で強制不妊を実施。
日本政府は事実を認め、一時金を支給。
故・安倍元首相が公式に謝罪したのが令和元年と。寒気がするぜ。
18世紀、イギリスの学者ゴルトンが提唱した優生学。
その思想は欧米を中心に、現代まで根強く国々を侵食している。
1960年代は障害は遺伝すると言われ、不妊手術の対象に。
ロボトミー手術を開発したモニス医師なんてノーベル賞取ってるし。
いかにドス黒いか。
その暗闇を、デンマークの移民問題と絡めた濃密なストーリー。
ここまで話を発展させる、広げる。凄いなあ。
キャラの掛け合いとかもコミカルで、話を砕いてくれる。
特に今作は、知らんかったんだけど、キャストが一新されるそうで。
W主演のカースさん・ファレスさんはこれでラスト登板とか。
それであのエンディングね。
シリーズ追ってないから、全然関係性は分かんないけどW
ちょっと感動しましたよ。ツンデレカールさんw
まぁ、これから全部見るから問題なし。
コーヒー片手にシリーズぶち抜きと行きますか。
重厚なストーリー。デンマークの傑作ミステリー。
皆さんもぜひ着いてきてください。
では、また。
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