退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

<発砲事件>

2019年10月03日 05時23分21秒 | 時事問題

「警察官の市民への発砲」という衝撃的な事件がありました。


今は昔と違い、事件が映像として残ることにより、香港当局も「6弾発砲」を認めたようです。

被弾した学生は、一命をとりとめたとのこと。  良かった。



香港の騒ぎの裏で、気になる記事を見つけました。




<ウイグル書店が続々閉鎖>

『 米ペンシルベニア大学東アジア研究センターのデービッド・デットマン副所長は今年春、「2018年春以降、(西部の)カシュガルやホータンでウイグル語専門書店が相次いで閉鎖されている」と、現地で撮影した写真入りでツイートした。

カシュガルのジャナン街にあった書店は、当地のウイグル人が最も訪れる書店の1つだった。しかし中国当局により閉鎖され、米短波ラジオ放送「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」が取材した地元住民の話では、「店主メメット・エリは強制収容所に送られた」という。

区都ウルムチの新疆大学の真正面にあり、ウイグル人学生のたまり場だった「トグルク書店」も閉鎖となり、経営者であった兄弟は、2017年初めに強制収容所に収監された。弟は懲役10年、兄の処遇は不明だという 』




多民族国家の難しさは、歴史が物語っていると思う。

アメリカや、ブラジルのように移民による他民族化であれば、なんとか維持できても(ネイティブアメリカンのつらい歴史も有るが)、先祖代々その地で生活してきたネイティブが複数集まって国家を形成することの難しさ。

「国家」の方が後からやってきたわけだからややこしいだろう。


かつて日本も失敗した『同化政策』は、歴史と文化を持つネイティブにとって、許しがたい政策なのでしょう。


なぜ、もっと自治を認めて対等な関係を許容できないのだろうか。

中華人民共和国が打ち出している『一つの中国』に沿った政策なのか。



以前、立場や政策が違うとはいえ、台湾政府(中華民国)は1989年にグレナダと国交樹立した際、同国に中華人民共和国との断交を求めなかった。
一方、中華人民共和国は同国と断交し、両国を認める二重承認とはならなかった。



民族の自立はどこまでが我儘で、どこからが正当な主張かは、私には判断できません。

しかし、国境は強引に線引きできても、文化は強引に同化できないと思う。



大国は、多くの悩みを抱えているようです。


私には分裂した民族の「深い悩みと葛藤」は理解できないのかも知れません。

しかし、イデオロギーの違いは、同化しがたい文化の違いなのではないか。


多くの問題を「十把一絡げ」で考えるのは乱暴だと思うが、諸問題の根底に、何か似たものを感じ取ってしまう・・・


浅はかな考えなのだろうか?