『 本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること 』という本を読みました。
テーマ『沖縄』の一冊です。
内容は
Ⅰ.沖縄から考える
Ⅱ.戦後史から考える
の二部構成になっています。
Ⅰ部の内容は、「ペリーは、浦賀に来る前に那覇に木造船で来ていた」や「鳩山首相退陣の前に比嘉鉄也市長が同じ事をした」など、知らなかったことのオンパレードで、読み応えがありました。
Ⅱ部の内容は、今まで読み漁った「日米安保条約」や「日米合同委員会」の事が中心でした。
一番印象に残ったのは、日本と同じような支配を受けていたフィリピンのルネ・サギデク上院議員の以下の言葉でした。
『いかなる国においても外国軍が存在するということは異常な状態である。・・・
私は、正しいときに正しい決定をすべきだということを知っている。
しかし、もし植民地主義になれきった人たちのように、価値ではなく、損得で判断するようになってしまうと、正しいことをするときというのは決して訪れることはないだろう』
900円の文庫版にしては、写真もふんだんに使われていて、読みやすいものでした。
沖縄を語るには、必読の一冊だと思いました。