退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

非常勤講師

2023年06月24日 16時00分18秒 | 雑感

今、中学校で時間講師をやってます。

このところ投稿が滞っているのはこのためです。

市教委には、もう教壇には立たないと伝えてあったのですが、予想以上に教育現場の人手不足は深刻なようです。

とりあえずフルタイムでの勤務は避けて、授業のみのパート勤務にして貰いました。


なかなか勘が戻らなかったのですが、やってみると新たな発見がありました。

それは、授業のみのパート勤務は予想外に楽だということです。
(教材としてタブレットを使用したりオンライン授業などは出来ていないのですが・・・)


裏を返せば、現場の教師にとって、いかに授業以外の仕事が多いか・・・ということです。

教材研究などの授業準備は当然ですが、ショートホームルームや給食・清掃指導、面談や一部家庭訪問など保護者対応を含む担任業務。学年・学校運営上の多数ある校務分掌、及びそれに伴う会議(定例の職員会議や学年会とその他分掌会)。配布物の作成や提出物のチェックと成績処理。授業以外で生徒に対峙する委員会活動や部活動、そして生徒指導。体育祭や卒業式、宿泊行事に代表される諸々の学校行事。行政?や学校が主導して行われる各種研修・研究及びその発表行事。等々、その他地域との係わりも求められることでしょう。

ドラマなどに出てくる授業風景や今問題になっている部活指導などは、数多ある教師の仕事の一部に過ぎません・・・それが実情です。

ゆえに、それら教師の仕事を時間アルバイトでやることは難しいと思えます。
現状のままでは・・・。


初等教育は、人格形成上人との関わり合いがとても大切です。しかし、仕事量の多さと教師不足が、家族以外の大人と接する機会を奪っているようです。


官僚志望者も少なくなっているというニュースも目にしました。

 

生産製造業界や加工業界の人手不足を、外国人労働者や技能実習生を迎えるという付け焼き刃的政策で凌いできましたが、慢性的人材不足は改善されませんでした。

国を動かす行政に携わる人や将来の日本を支える人材を育成する教育界にも波及しているということでしょう。


昨今の行政や教育界に対するネガティブな報道も、若者が敬遠する大きな原因の1つかもしれません。(一部のアホによる行為が、地道に頑張る大多数の同業者に重荷を背負わせているのです)

 


2017年発行の『未来の年表』(河合雅司著 講談社現代新書)で、すでに警鐘が鳴らされていました。(自分は一昨年読みました)

それは、人口減少に対する無策を憂えてのものです。


印象に残っている(付箋がついている)のは、『西暦3000年には日本の人口は2000人』・・・勿論机上の計算でのことですが・・・。

各年の予想される問題点が書かれているのですが、今年(2023年)については『企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる』とあります。
これは、団塊ジュニア世代が高賃金を貰う50代になるからだそうです。


授業後に体力が残っていたら読み返してみようと思います。