「NGリスト」この存在には驚かされました。
運営会社FTIコンサルティングが、ジャニーズ製加害問題の記者会見に於いて、指名する記者を事前に選別していたという件です。
大手コンサルティングファームの「FTIコンサルティング」がこのような蛮行を行った背景には何があるのでしょうか。
そもそも、コンサルティングファーム(consulting firm)とは、事業戦略や業務オペレーション改革、システム構築など企業の抱える課題に対して意見を求められ、解決まで導く企業のことです。
つまり、今回ジャニーズ事務所が抱える課題に対して解決に導く立場だったのでしょう。
ジャニーズ事務所は、「性加害問題」ではなく「記者会見」を「事務所が抱える課題」と捉えていたようです。
運営会社"NGリスト"認め謝罪 事務所の関与は否定 ジャニーズ「雇った責任ある」
記者会見の事前打ち合わせで、井ノ原氏は「絶対当てなくてはダメ」といったようですが、会見中の混乱の中では「ルールを守っていく大人たちの姿を、この会見では見せていたいと僕は思っていますので、どうかどうか落ち着いてお願いします」などと言っています。「リスト」の存在を承知したうえでです。
やはり、「性加害問題」ではなく「記者会見」こそが問題だと捉えていると思えてしまいます。
そもそもこの「リスト」とは何なのでしょうか。
ジャニーズ会見で明らかになった「NG記者リスト」、PR業界の"常識"で「台本も当たり前です」
会見での炎上を回避する為の策と捉えると、一部報道側の揚げ足を取るような姿勢にも問題があるかもしれませんが、本来あるべきモノではない気がします。
ジャニーズ「NGリスト」問題、司会の元NHKアナ・松本和也氏は沈黙 所属事務所「取材すべてお断り」
問題を自覚しているがうえの「取材すべてお断り」なのでしょう。(説明責任は司会者自身ではなくコンサルティング会社にあると思います)
元NHKアナ、「八百長会見」の裏側暴露 「事前に広報が説明するので...」「しょうもなかったです」
「NGリスト」の存在に対して、マスコミ側の怒りが伝わってきません。
記者たちの井ノ原発言に対する拍手から見られるように、会見の混乱は単なる「炎上」としか捉えてなく、根本の問題に対してどのように向き合うかは二の次なのではないでしょうか。
大手プロダクションとの関係は、情報を楽に得られる繋がりを維持することが大事なのでしょう。
これらの現状を見るに、日本のマスコミは「原点に立って姿勢を省みる」必要があるのではないでしょうか。