退職オヤジのひとりごと

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瑕疵はなかったのか

2023年10月11日 14時04分05秒 | ニュースより

埼玉県の自民党県議団が提出した「虐待禁止条例改正案」(その後取り下げ)についてニュースが繰り返されています。

『言葉足らずで不安与えた…埼玉の「虐待禁止条例」改正案、自民県議団が撤回 再度の議案提出は「ゼロベース」』

その内容はに簡単に記されていました。
■県議会本会議や委員会質疑で放置に当たると想定された行為の例
・近所に回覧板を届ける際など短時間でも子どもに留守番をさせる
・子どもだけで登下校させる
・子どもだけで公園で遊ばせる
・高校生のきょうだいに子どもを預けて出かける
・子どもだけを家に残しごみ捨てに行く
・子どもにお使いを頼む
・スーパーの駐車場で車内に子どもを残す
※「子ども」は小学3年生以下、4~6年生は努力義務

 

私は小学校の頃、ほぼ毎日独りで下校していたし、2年生から「鍵っ子」だったけど、両親に不満などなく過ごしてきました。

第一、子育てを家庭だけに押しつけるような改正案は「こどもは行政ではなく家庭で守れ」と言っているようです。

「子は家庭の宝で県(国)の宝ではない」・・・ってことですか?


この条例案は、共働きや片親で家を留守にせざるを得ない家庭など全く眼中にない。「発想そのものが間違っている」と感じました。


流石に反対意見が多く取り下げましたが、その時のコメントが訳わかりません。


「私たちの言葉足らずだった」「瑕疵がなかったと思う」「私どもが考えていた方向性ではないところに世論が動いてしまったところがある」・・・。

「瑕疵はなく言葉足らず」というだけなら、取り下げずに説明をし尽くせば良いでしょう。
その上で議会で判断すれば良いことです。
少なくても、自民党議員の方々は理解しているのでしょうから、説明を尽くしてくれれば県民も理解できるでしょう、瑕疵がなければ。

「取り下げ」たと云うことは、間違ってたという判断か。瑕疵は有ったということですか。
  <大辞林>『瑕疵』(1)きず。欠点。(2)法的に何らかの欠陥・欠点のあること。


【速報】埼玉の「虐待禁止条例」一部改正案、自民県議団が取り下げ 団長「説明が不足していた」
言葉足らずで不安与えた…埼玉の「虐待禁止条例」改正案、自民県議団が撤回 再度の議案提出は「ゼロベース」

 

よく、「誤解を生んだ」などと言って解釈する側二も責任があるような雰囲気を匂わす発言があるが、これ「言葉足らず」も同じようなものでしょう。
瑕疵はない(自分は間違っていない)・・・という反省の欠片もない発言はどうにかならないものだろうか?


何が見えてなかったのか、どこに家庭が受け入れられない部分が有ったのか、議会は行政に何を求めるべきだったのか・・・考えるべき(反省)内容はいくらでもあると思うのですが、『瑕疵はない』の一言で「思考停止」に陥ってしまったのだとすれば、残念なことです。


それとも、瑕疵があっても言葉で躱すことが出来れば(あるいは入院が出来れば)『時』が解決する・・・

これは自民党の党是なのでしょうか。