『 老人支配国家 日本の危機 』という本を読みました。
「老人支配国家」・・・というところに興味が湧き購入しました。
どなたか忘れましたが、「著者(研究者)の留学先がどこかで、本を読まなくてもおおよその内容がわかる」と言われていました。
日本で活躍する知識人のその殆どが米国留学をするので、考え方のベースが『米国目線』になっているというのです。
「なるほど」・・・と思いました。
しかし、この本の著者エマニュエル・トッド氏はフランス人なので、その点でも興味を持って読み進めていけました。
多くの内容が「なるほど」と頷けるものでした。(日本は核武装すべし・・・は一寸と思いましたが)
『別角度からのアプローチ』の面白さを、歴史人口学者・家族人類学者である著者の世界観や日本を見る眼に感じることができました。
(このことは「地形・気象」の専門家である竹村公太郎氏の日本史分析で感じていました)
特に、ピケティへの賛辞と日本の最大の問題は人口減少と少子化という点が印象に残りました。
(人口減少は河合雅司氏の「未来の年表」でも警鐘を鳴らされていました)
私には難しい用語が多く含まれていましたが、読みやすい構成でためになるものでした。
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