野村克也著の『 野村の言葉 』を読みました。
尊敬する野村克也氏が亡くなられてから2年が経っています。
リタイヤした今、リーダー論でもないのですが、なぜか無性に読みたくなりました。
内容は
第一章 新人を育てるための極意
第二章 中堅を主軸にするための極意
第三章 ベテランを更に活かすための極意
第四章 トップになる者の極意
というもので、豊富な経験に裏打ちされる説得力のある文章で、一般の管理職に向けた内容になっています。
ID野球など、色々な側面を持つ野村氏ですが、私が一番気に入っているのは『野村再生工場』という呼び名です。
峠を越したり壁にぶち当たっている選手の活かし方を熟知した、本当の指導者・教育者だと思うからです。
鳴り物入りの新人や、他球団で実績を残している最中の選手を集めるのとは大違いです。
教育現場に身を置いていた私には、頷けることが多く、野村氏は一流の教育者だと改めて感じました。
特に印象に残ったのは、
「怒るは感情であって、叱るは理論」
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
そして、武田信玄の言葉を引用した、
「一生懸命だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳が出る」
などです。
リタイア後の残りの人生を、周りの人たちに支えられながら、笑顔で過ごすための参考になればと思いました。
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