退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

記者会見

2020年05月28日 05時21分06秒 | ニュースより

緊急事態宣言解除について、NEWSJAPANで以下のように書かれていました。

安倍氏は、「わが国では緊急事態を宣言しても、罰則を伴う強制的な外出規制などを実施できない。それでも日本ならではのやり方で、わずか1か月半で、今回の流行をほぼ収束させることができた。まさに『日本モデル』の力を示したと思う」と述べ、国民に感謝を表明した。
https://www.bbc.com/japanese/52795395

そこで、見逃した安倍総理の緊急時代宣言解除の記者会見をYouTubeで少し見てみました。

曰く、

「日本の感染症への対応は、世界において卓越した見本である」
「わが国では人口当たりの感染者数や死亡者数を、G7主要先進国の中でも圧倒的に少なく抑え込むことができている」
「これまでのわたくしたちの取り組みは、確実に成果を上げており、世界の期待と注目を集めている」

とのこと。

数字を並べて成果を政策の勝利と位置付けています。

『日本モデル(Japan original)』に関して、諸外国の受け止め方は
『不思議』ということのようです。

それは、政府による明確な指導がなされていないこと、検査不足により数字への信ぴょう性が疑われていることなどが理由のようです。



少し拙速な「勝利宣言」にも似た会見は、国民を鼓舞するうえでは必要なのかもしれません。


しかし、厚顔にも発せられた「政府の指導の下、国民の努力で国難を克服した」のではなく、

「国民や地方の努力により、政府の政策の遅れをカバーした」のであり、

G7主要先進国の中で数字が良くても、犠牲になられた方、著しく生活が困窮していった方々がいることは事実で、そのことに対する謙虚な反省が必要じゃないでしょうか。


世界が感じている『不思議』だけで、やがて来るであろう第二第三の波を凌ぐことは困難になのではないかと心配です。

『自粛』という形で真面目な国民性におんぶするだけでは不安なのです。
(行政が自粛を「解除」するのもおかしな話で、自粛は国民の誠意です)



この結果を自分の政策の成果のように声高に発するだけではなく、
『日本モデル(Japan original)』とは何か、科学的根拠(今回の結果がそれにあたるのかもしれませんが)を基に、しっかり国民に示してもらわないと、混乱は不信に、安心が慢心につながっていくように感じます。

現政権不信ならともかく政治そのものへの不信は、これも一つの国難となっていくと思うのです。


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