唯々残念だ。
それにしても、たった一人の蛮行により、三十余名の命が奪われることの理不尽さと言ったら。
辛い。
なくなられた方々の無念さは、振り返る時間の無かった若い頃より、自分の終わりを考えることの多い今の方が、少しだけ理解できるような気がする。
北野武さんが、9.11の時だったか「事件を犠牲者の人数で表すことに違和感を感じる。その人それぞれに人生があったし、家庭があった。」旨の話をされていた、
人は、外的圧力でその命を絶たれることは、あってはいけないのだと思う。
ましてや、過失ではなく故意のそれであったとき、運命だと割り切れない無念さは、筆舌に尽くしがたい。
名前も顔も知らない犠牲者の方々に、私は無力で、唯、ご冥福を祈ることしかできない。