退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

ディープな倫理

2023年06月04日 05時02分19秒 | 本を読みました

富増章成氏の『 ディープな倫理 』という本を読みました。


大学の入試問題に接することで、「ステレオタイプの考え方を打破していこう」という面白い企画の本です。

大学入試問題22題を、1日1題のペースで読もうと決心してスタートしたのですが、なかなか難解で(優柔不断で)3か月もかかってしまいました。

例えば、
『「なる」と「する」について、古今東西の思想家を1人取り上げながら、自由に論ぜよ。(400字以内) 【2013年 筑波大学 文系前期】』・・・という感じです。


内容は、
1章 思い込みを打破する選択肢問題
2章 向かうべき道を指し示す選択肢問題
3章 物事を裏読みする哲学
4章 自分を自由にコントロールする哲学


自分にとって難解な本に出くわすと、同時並行で読む本が増えてしまいます。(本屋さんで衝動買いした本が常に数冊あるので・・・いわゆる「積ん読」です。)

そんなこんなで中野さんの本といいこの本といい、読み終わるまでに本が増えてしまいました。


自分がどこまで理解しているかは心許ないですが、『倫理』という未知の世界を覗き見ることが出来る面白い本でした。(そういえば以前見た、山田裕貴さん主演のNHKドラマ『ここは今から倫理です』という番組も、とても面白く感じてました。)

しかし受験生は大変なんだと改めて思いました。

 


成人年齢引き下げから1年

2023年06月02日 11時02分09秒 | 雑感

成人年齢が18歳に引き下げられて1年が経ちました。(2022.4.1民法改正)


そもそも、何故成人年齢を引き下げたのでしょうか。

政治主導で行われたこの民法改正について、後付けでそのメリット・デメリットが報道されていましたが、その法改正の理由は何だったのでしょうか。

裁判員制度が変わったときも唐突だった気がしています。(私のアンテナがポンコツだったからかもしれませんが)

(今回の投稿も、10代で裁判員に指名されることへの戸惑いのニュースを見たからです)

1年たった今、再度考えてみたいと思いました。

 

あるサイトに挙がっていた理由は、
①国民投票の対象年齢を18歳以上とするため。
②世界的に成年年齢を18歳とするのが主流であるため。
③18歳、19歳の方の自己決定権を尊重し、社会参加を促すため。
④投票年齢が18歳以上になるのであれば、ほかの権利や義務が発生する年齢も18歳にしなければおかしいということになり、民法の成人年齢引き下げの議論は始まった。
⑤少年による凶悪な事件が発生するたびに聞かれる少年法への批判にこたえようとしたため。

 

②はあまり説得力がない気がする。世界の成人年齢は15歳~21歳と様々です。様々でイイ。こんなことで右に倣えは、変更後に語れば良い。
⑤は少年法そのものを考えれば良いことではないのか。
残った③④はそもそも①が有っての理由に見える。

つまり、①国民投票年齢を引き下げるための画策と思える。


それでは、何故国民投票年齢を下げるべきと考えたのか・・・。

若者の自己決定を尊重する③のであれば、超党派議員で作り上げたLGBT法案に対し、あのように修正することに固執しなくても良い気がします。修正箇所を見てみると、
    性自認 → 性同一性 
    差別は許されない → 不当な差別はあってはならない
    調査研究を推進 → 学術研究を推進
    学校設置者の努力 → 項目を削除        Yahoo!ニュース引用
    

「性同一性」や「学術研究」の記載を見ると、この問題を個人のアイデンティティではなく、言葉は悪いが一種の障害として捉えている風に見える。そこに、「自己決定権」は尊重されていない。


成人年齢を下げる本当の理由は、「若年層に自民党支持者が多い」ことに尽きる気がする。

そしてその向こうには、党是の「憲法改正」の実現でしょう。


国民投票はそのうち実現するのかもしれませんが、一番心配するのは、議論を尽くさないまま数の論理で主張を押し通そうとするのではないかと云うことです。
昨今の国会運営が議論を尽くしているとは思えず、結論ありきの「お墨付き」を求めるだけの議論に見えるからです。


以前、維新が「大阪都構想」の住民投票を2回もやりました。

流石にそんなみっともないことはしたくないので、投票年齢を下げてより確実なものにしたいと画策した・・・というのは考えすぎでしょうか。

 


5月が終わりました。

2023年06月01日 07時43分27秒 | 映画を観ました

5月が終わりまりました。


先月は15本の映画を観ました。


 イエスタデイ


 オールウェイズ
 オズランド 笑顔の魔法教えます


 鬼平犯科帳 劇場版


 カポネ大いに泣く
 くろねこルーシー
 ケープファイヤー
 トゥームレイダー
 トリコロール/青の愛


 トリコロール/白の愛
 夏の庭TheFriends
 パーフェクト・ストレンジャー
 悲愁物語
 42 世界を変えた男


 LION/ライオン

 


5月も本数は伸びませんでした。多く観ることが目的ではないので仕方ないです。


大手映画会社が配給する作品ばかりでなく、埋もれた名作に出逢えると嬉しさが倍増します。