時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

お誕生日

2006年03月06日 | Indiana大学
金曜日の夕方、私と韓国のHyun-jin、Junghyoeの3人は中央図書館で待ち合わせました。音声学(L541:Introductory Phonetics)の学生実験の計画を進めるためです。グループ研究をやって提出することになっていて、われわれはJunghyoeの提案で韓国の慶尚道・全羅道方言の韻律の比較研究をすることになりました。その日は実験文の候補を決定して日曜日にまた集まって彼らの音声(彼らは慶尚道出身)で予備実験をやってみる約束をして終わり。

で、終わったあと「Kenjiヒマ?」と聞かれました。Hyun-jinの誕生日を祝うために外食に行くので、誘ってあげるよ、という話。で、ありがたくついていきました。写真が集まった面々です。女性は(一般)言語学科・応用言語学科の台湾の院生4人、韓国の院生2人、それから車を出してくれた台湾・韓国の男性二人(哲学科と物理学科)に、写真を撮っている私を含めた9人です。

それで行ったのが、きのうの記事の写真のお店。みんなそれぞれリブステーキなどを注文して食事。台湾の学生たちは誕生日のHyun-jinを(ちょっと)ほったらかして、学内のうわさ話やら、俳優の誰がかっこいいとか、きゃーきゃーとにぎやかに話してました。ほぼ英語、ときどき中国語および韓国語。

その後台湾のYufenが作ってきてくれたバナナのケーキをデザートにみんなで食べました。こういう「持ち込み」をしていいのか聞いてませんが、ひじょうに堂々とやってました。ケーキにナイフを入れる前に、みんなで♪Happy Birthday♪を歌いました。最初は英語、次に韓国語、最後は中国語(普通話)と3回も。フツーにリブを食べにきた周りのお客さんたちは、ちょっと引いてたかもしれません。

そういえば、Hyun-jinがケーキを真ん中で真っ二つに切ろうとすると、Yufenがあわてて止めて「完全に切り離したら『人との縁を切る』ということになって不吉だからだめ」と言います。「それじゃあどうするの? ちぎるの?」(←「ちぎっても同じ・・・」=脇で聞いていた私の心の中のつぶやき)などと話していましたが、いずれにせよ、韓国のHyun-jinはそんな習慣は知らん、と言っていました。私も知りません。台湾だけでしょうか? それとも、私が知らないだけで日本にもあるんでしょうか??

前学期は余裕もなく、ひたすら自分の勉強だけをしていた感じだったのですが、今学期はこういう機会もあり、グループ研究もあり、けっこう同級生と交流する時間が多くなってきました。さまざま宿題がある中で人と予定を合わせて仕事するのはしんどい部分もありますが、特に音声学では、自分の経験や知識を伝えるということが逆に勉強になることも多いし、逆に得意分野が違う(たとえばJunghyoeはSyntax)同級生から、こちらは考え付かないようなアイデアを教えてもらうこともあって、人と一緒に研究する恩恵や楽しさもあります。今後も数年、ひょっとしたら10年、20年と一緒に仕事をする仲間になるかもしれないと思っているので、今回のような機会も大事にして、いい関係を築いていきたいものです。(ちなみに、学科の同級生に日本人はいません)

L541は聞き取りIPA表記の宿題あり、中間・期末試験あり、実験やってレポートまで提出と、とても作業量が多く、みんな四苦八苦しています。それでも写真のようにけっこう元気。こんな仲間からエネルギーをもらって自分もさらにがんばらないといけません。ことばの問題もあってまだまだ苦労している部分もありますが、みんな優秀なのです。自分が彼らと同じ年のときに彼らと同じレベルの事ができたとはとても思えません。力及ばずながら、経験がちょっとだけ多い自分が引っ張って、「2005年入学組みはみんな優秀だ」と言ってもらえるようになればいいな、とも思っています。