新年おめでとうございます。知り合いの方もたまにのぞいてくださっているようですし、ご挨拶申しあげます。本年もよろしくお願いいたします。年頭に当たって、今年の課題を考えておきたいと思います。読み返しても「大風呂敷...」と思いますが、そうやって自分を追い込まないとついサボりがちなので。
1) ここまでやってきた仕事を形にする
書きかけの論文、やりかけの仕事が4つほどあります。そろそろいったん区切りをつけないと。ということで、年末~年始は友人とのプロジェクト。測定が半分ちょっと終わったところです。
2) 音韻論を勉強する
私は方言の音韻研究からスタートしたのですが、疑問と限界を感じて音声学的なアプローチを個人で勉強してきました。フォーマルな教育を受けたくてIUに来ましたが、ここへ来て音韻論を勉強する必要を感じています。実験音韻論(Laboratory Phonology)を標榜する研究者たちが1980年代後半からやってきたことも浸透し、形式主義的な分析が主流だった音韻論も、ようやっと計量的・実験的な手法を利用するのが一般化してきたようです。最近のBruce Hayes氏の論文とか、Languageの最新号に掲載されている川原さんのご論文なんかそのいい例かと。そろそろ音声学と音韻論の壁が取り払われて、言語音声について研究するなら両方の手法&理論を使いこなせて当然、ということになっていきそう。それなら、もう一度もっとつっこんで勉強しないと、と。幸い、8日からの春学期、Davis先生がSeminar in Phonology(テーマは音節量)を開講するのでそこで自分なりに知識や方法を発展させたい。
3) 弱点を克服する
ただ、そうなるといろいろと自分に不足している点が見えてきます。今年の柱は二つ。一つ目はプログラミング。中国語のToneの音声実現についてガンガン研究しているYi Xuさんと一度お話した際「きみも音声を研究するならプログラミングは必ずやりなさい」と言われました。それから4年経ってしまいましたが、授業もあってチャンスなので今年こそ。
もう一つは(恐怖の)数学です。音声にかかわる現象はとんどが非直線の関数でないと捉えられないし、自分にとって必読の論文や、今後やろうとしていることを考えると、微積分までどうしても必要になります。必修単位を優先せざるを得ないので、すべて授業で習うことは不可能。知り合いのPrinceton大学の数学科の院生に相談したところ「IUのカリキュラム編成だと時間がかかりすぎるので、自習した方がいい」とのことで本を紹介してもらいました。写真がそれ。初学者用に前提なしで書いてあって簡単らしいのですが、見てみたところ私にはやはりかなり怖い。でも、これが数学を克服する人生最後の機会でしょう。今年の終わりに「やっぱりダメでした」と書かずに済むよう、あきらめずに続けていこうと思います。
ということで、「絵に描いた餅」になりそうな匂いのプンプンする、年頭の決意表明でした。
1) ここまでやってきた仕事を形にする
書きかけの論文、やりかけの仕事が4つほどあります。そろそろいったん区切りをつけないと。ということで、年末~年始は友人とのプロジェクト。測定が半分ちょっと終わったところです。
2) 音韻論を勉強する
私は方言の音韻研究からスタートしたのですが、疑問と限界を感じて音声学的なアプローチを個人で勉強してきました。フォーマルな教育を受けたくてIUに来ましたが、ここへ来て音韻論を勉強する必要を感じています。実験音韻論(Laboratory Phonology)を標榜する研究者たちが1980年代後半からやってきたことも浸透し、形式主義的な分析が主流だった音韻論も、ようやっと計量的・実験的な手法を利用するのが一般化してきたようです。最近のBruce Hayes氏の論文とか、Languageの最新号に掲載されている川原さんのご論文なんかそのいい例かと。そろそろ音声学と音韻論の壁が取り払われて、言語音声について研究するなら両方の手法&理論を使いこなせて当然、ということになっていきそう。それなら、もう一度もっとつっこんで勉強しないと、と。幸い、8日からの春学期、Davis先生がSeminar in Phonology(テーマは音節量)を開講するのでそこで自分なりに知識や方法を発展させたい。
3) 弱点を克服する
ただ、そうなるといろいろと自分に不足している点が見えてきます。今年の柱は二つ。一つ目はプログラミング。中国語のToneの音声実現についてガンガン研究しているYi Xuさんと一度お話した際「きみも音声を研究するならプログラミングは必ずやりなさい」と言われました。それから4年経ってしまいましたが、授業もあってチャンスなので今年こそ。
もう一つは(恐怖の)数学です。音声にかかわる現象はとんどが非直線の関数でないと捉えられないし、自分にとって必読の論文や、今後やろうとしていることを考えると、微積分までどうしても必要になります。必修単位を優先せざるを得ないので、すべて授業で習うことは不可能。知り合いのPrinceton大学の数学科の院生に相談したところ「IUのカリキュラム編成だと時間がかかりすぎるので、自習した方がいい」とのことで本を紹介してもらいました。写真がそれ。初学者用に前提なしで書いてあって簡単らしいのですが、見てみたところ私にはやはりかなり怖い。でも、これが数学を克服する人生最後の機会でしょう。今年の終わりに「やっぱりダメでした」と書かずに済むよう、あきらめずに続けていこうと思います。
ということで、「絵に描いた餅」になりそうな匂いのプンプンする、年頭の決意表明でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます