上高地は最近猿が増えてきたと感じませんか。彼らは人が近くを歩いていてもまったく平気で遊んだり、転げまわったりしています。こりゃまずいな、と思わずにはいられません。その内人間に手を出すようになって来るからです。写真はこの夏の上高地で見た猿です。次の日に槍沢の上部3000m近い雪渓で遊んでいる猿の群れも見ました。昔は無かった光景です。
今ニュースで咬みつき猿が横行していると言っています。人間世界と野生動物との生活域が近くなり、お互いに顔を会わせる機会が増えてきたことが底辺にあると思います。彼らは人間を敵とは思ってはいないばかりか、程よい遊び相手と思っているのかも知れません。それが自分より弱い相手とみると、咬みつくなどの悪さをするのでしょう。
以前荒川に沿って源流まで歩いている際、しだれ桜で有名な青雲寺の近くを通ったとき、山の方から猿の群れが、自動車道路を横切って大根畑に押し入り、大根を引き抜いて持ち去るのを目の前で見たことがあります。それも一匹ニ匹ではなく、十匹以上でそれをやるものだから、たちまちのうちに大根畑は荒らされて、無残な状態になってしまいました。
近年鹿や猪による被害も多くなっていますが、猿により被害も馬鹿にならないのです。