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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

目的を明確にしないと始まらない、何ごとも

2007-10-28 | 勉強
半年ぶりにとある研究会に参加しました。
そこでは主宰者の大学の先生が長年取り組んでこられた研究成果を基に、最近人気の検定試験を作るべくワーキンググループを発足させ、活動されています。

ところが研究会がスタートして間もなく、会員の共通認識を醸成しアイデアを検討するために発行され始めたとばかり思っていた情報紙が、制作担当学生さんの卒業研究を兼ねていると聞かされました。

そのため議題は「今号の情報紙の出来ばえについてどう思うか?」に終始し、先生たちから色々指摘されるたびに学生さんがしどろもどろで答弁しています。

情報紙発行の目的が関係ないテーマで3つぐらいもあるらしく、失礼ながらこれでは夜まで議論を続けても益は少ない。

中身と体裁、2方向からの検討が必要なのは言うまでもありませんが、その前に紙面発行の目的を明確にしないで枝葉末節をいじっても意味がないからです。

ところが大学の先生がたといえども紙面づくりは全くの素人。
交わされる会話がどうにもじれったくていけません。

当の学生さんも自主的に発行に関わったわけではなく、卒業研究のテーマに困ってわたりに船とばかり飛びついた様子がチラホラと感じられます。

もし私が学生さんに情報紙を発行させるなら、こういう借り物のテーマではなく、もっと本人が日頃興味を持っているテーマを掘り下げて、それを10回なり11回なり発行してみることを勧めるでしょう。

もちろん、その反響調査と反省点も大事なポイントになるのはいうまでもありません。
発行そのもの以上に、自分でそれをどう総括するかが大事と思うからです。

結局、研究会では肝心の中身についての議論はほとんどされず進捗状況の報告のみで終わり、ちょっと食い足りない思いを引きずったまま。

その後、2部から参加したOGOBの職場についての発言につられて現役の学生さんたちも仕事について次々自分の意見を述べたのが新鮮でした。

3年生なだけに、彼らも自分の就職については意見をキチンと持っていたのでした。
一番の収穫はこれかもしれません。