今年に入り、すでに2回ほど入退院を繰り返しています。
1回目…3月9日に入院して4月29日に退院。
2回目…8月18日に入院して8月28日に退院。
1回目のときは良くなるかと思いきや、病院で先生から説明を聞くたび良い話が全くなく、顔には出さないようにはしていましたがかなり精神的にきていました。
先生の話では、肺炎の方は抗生剤でよくなったものの、その後血中に真菌感染がみられるので、それに効くであろうと思われる抗菌剤を試したけれども消えず回復も乏しいということだったため、看取りは家でというのを希望し、家で過ごすことができるように経管栄養を再開してもらいました。
退院する少し前にいつもお世話になっている訪問看護師さんが母に会いに来てくれ、一気に気持ちが緩んだのか思わず涙がこぼれてしまいました。たぶん介護の不安をいつも和らげてくれる身近な存在であり、我が家の状況を知っていてくれるからなのかもしれません。
退院に向け、最後のときをなるべく快適に過ごせるように、訪問看護でもお世話になった退院コーディネーターのYさんをはじめ、主治医の先生、入院中担当の看護師さん、退院後にまたお世話になるケアマネさんに、訪問看護師さん、福祉用具の業者さんに、今回から利用する訪問入浴の業者さんが集まりカンファレンス(退院検討会)をしました。
さまざまなアドバイスと細やかな配慮、そしてサポートしていただきながらの退院となり、以前と大きく変わったなと思ったのは病院通いから今回の退院を期に往診になったことです。
一番最初に母の病気を疑い、専門の先生を紹介してくれたE内科クリニックの先生が往診してくださるとのことで、入院中も母の様子を診るために病室に寄ってくれたりと、親身になって話をしてくれる良い先生です。
母の自宅での受け入れも整い、退院時は『福祉タクシー彩』さんを初めて利用させてもらいました。(元看護師さんということもあり、安心して利用することができます)
今までとは違う退院。。。
母の点滴で腫れあがった手をみながら、看取りというのはどんな状況でも訪れるときは訪れるのだから、入院中できなかったことを今はやれるだけやって、気持ちで萎えてしまわないよう、新しい変化に対応しながらとにかく一日一日を無理せず積み重ねていこうと気持ちを切り替えました。
そうして数日が経ち元気になっていく母をみて、やっぱり在宅マジックだよねぇ、とケアマネさんがひとこと。
気を抜くことはできないけど、少なくとも抗菌剤を使ってもなくならなかった菌はどこかにいってしまったようです
そう考えると家に帰ることを主治医の先生に希望して、本当によかったと今更ながら思ってしまいます。
あのまま入院していたら…ちょっとぞっとします。