2015年2月14日(土)
N響 定期公演です ♪
今日は、表参道ヒルズに寄り道。
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NHKホールの前の風景
第1803回 定期公演 Cプログラム
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ショスタコーヴィチ/交響曲 第5番 ニ短調 作品47
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:庄司紗矢香
1月の定期公演でお隣の方が、来月の「庄司紗矢香」が楽しみ~。とおっしゃっていました。
今週末が待ち遠しい ♪
庄司紗矢香、赤いドレスをまとった少女。
繊細さと激しさのメリハリが効いた素晴らしい演奏。
指板を叩く音が、ここまで聞こえてくる気がする。
ちょっとアスリートみたいな印象。
アンコールはシベリウスの「水滴」、ヴァイオリンをギターのように爪弾く。
やはり、指が強い。優しく弾いているようで要所の音の締めに驚き!!
そして、溢れる笑顔。
ショスタコーヴィチ/交響曲 第5番、
N響がヤルヴィの指揮で思う存分演奏を聞かせてくれる。
チェロの迫力。管楽器の響き。
そして、この演奏を最後にN響を去る2人のトップヴァイオリニスト。
演奏後には、感謝とお別れの花束、惜しみない拍手。
楽しいコンサートでした。
2月定期公演の聴きどころ
2 月、パーヴォ・ヤルヴィが、首席指揮者就任決定後、初めてNHK交響楽団の指揮台に立つ。
チェロのアリサ・ワイラースタイン、ピアノのピョートル・アンデルジェフスキ、ヴァイオリンの庄司紗矢香というこれからの音楽界を担っていく豪華な顔ぶれは、まさにヤルヴィのN響首席指揮者就任の前祝いにふさわしい。
いうまでもないが、パーヴォ・ヤルヴィは、パリ管弦楽団音楽監督、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督などを務める、世界が最も注目する指揮者のひとりである。
そんなマエストロが用意してくれたプログラムは、近代的な管弦楽の粋ともいうべき、マーラー、R. シュトラウス、ショスタコーヴィチの作品である。
生誕 150 年―シベリウスの 《ヴァイオリン協奏曲》が聴きもの
Cプログラムでは、庄司紗矢香が登場し、シベリウスの生誕 150 年を記念して、《ヴァイオリン協奏曲》を取り上げる。
日本が誇る国際的ヴァイオリニストである彼女がヤルヴィのN響首席指揮者就任を祝して駆かけつけてくれるのは本当に嬉しいことだ。
フィンランドに近いエストニア出身のヤルヴィはシベリウスを得意としている。
独奏者との共同作業が巧みなヤルヴィのサポートを受けて、庄司がメモリアル・イヤー最高の《ヴァイオリン協奏曲》の演奏を聴かせてくれるに違いない。
そして、ショスタコーヴィチの交響曲からは、最も著名な《第 5番》。
ヤルヴィの父ネーメ・ヤルヴィは、かつてムラヴィンスキーに師事し、ショスタコーヴィチを十八番としている。
パーヴォもまた、そんな父親から影響も受けているだろうが、彼なら、聴き慣れた名曲を今生まれたばかりの作品のようにまったく新鮮に聴かせてくれるだろう。
2 月は、今秋のパーヴォ・ヤルヴィN響首席指揮者就任にますます期待が膨らむひと月となるであろう。
(山田治生/音楽評論家)