ぐるっとパス 2016/10/14~12/13 2ヶ月
松島瑞巌寺(ずいがんじ)の国宝「本堂」が7年にわたる平成の大修理を終えました。その完成記念と、この本堂を創建した伊達政宗の生誕450年を記念する特別展です。
特に、東日本大震災復興を祈念して五大堂の秘仏五大明王像(重要文化財)が特別に出品されます。
33年に一度御開帳される秘仏で、瑞巌寺の歴史上はじめての特別公開となります。
また、重要文化財の本堂障壁画など瑞巌寺の至宝をはじめ、仙台市博物館が所蔵する貴重な伊達政宗関係の美術品、歴史資料により、瑞巌寺と仙台藩の歴史と文化をご覧いただきます。>> 出品目録はこちら(PDF)
11/1 行きました。
三井記念美術館 1Fエントランス。
めも:2016/11/01 RICOH PX で撮影
(ここから 会場内は、撮影禁止です。)
今回の目玉は、平安時代前期に作られた「五大堂の秘仏五大明王像」5体の仏像です。
力強い表情に 質実剛健な印象。なかでも、圧巻は 「大威徳明王像」。
上記のポスターでもわかるように、いずれも3~4対の腕をもち、3面のお顔がありますが、「大威徳明王像」には 足も3対、お顔は2段で6面です。
あぁ、こんなお方に守られたい!
そして、今回すっかりイメチェンしたのは、伊達政宗殿。
武勇に秀で、戦国から江戸までをつぶされずに生き残った強者というだけでなく、芸術面でも多彩です。
直筆の手紙などの美しいこと。当第一の名筆だったそうで、ついお土産に ポストカードを買ってしまったほど!
調べてみると、1993年に松島に旅行したので 瑞巌寺も行ったはずだけど、全く覚えていません。
探したら、写真やパンフレットがあるかも。 o(*'o'*)o
参考
・ 宮城県の指定文化財 > 指定文化財|重要文化財|木造五大明王像
重要文化財(彫刻)|松島町|瑞巌寺蔵
松島五大堂の造り付けの厨子内に祀られてきた五大明王像である。天長5年(828)慈覚大師(円仁)が延福寺(現在の瑞巌寺)開基のとき、不動を中央に、東方に降三世・西方に大威徳・南方に軍茶利・北方に金剛夜叉の五大明王を安置したと伝えられている。
本五大明王は、東北地方に作例の多い欅を用いた一木造りで、不動明王像ではほぼ全体を一材で彫出している。その材質とやや粗い表面仕上げ、簡略な色彩などの表現から、この地方で製作されたと思われ、年代は10世紀末から11世紀初め頃と考えられる。
本像は長く33年に1度の開帳とされてきた秘仏であったため、従来ほとんど知られていなかったが、調査の結果、東北古代彫刻を考える上で重要な資料であり、完存する五大明王像の古例としても価値が高いものであることが判明した。
(ケヤキ材木造、不動明王像(頂蓮迄):像高64.lcm、降三世明王像:像高92.lcm、軍茶利明王像:像高89.7cm、金剛夜叉明王像:像高91.9cm、大威徳明王像:坐高67.7cm、平安時代)
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宮城県松島 国宝 瑞巌寺 特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」