2016年11月26日(土)
N響 定期公演です ♪
NHKホールへ行く途中、輝く木々
第1849回 定期公演 Cプログラム
ショスタコーヴィチ/ロシアとキルギスの民謡による序曲 作品115
ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35
ショスタコーヴィチ/交響曲 第12番 ニ短調 作品112「1917年」
指揮:井上道義
ピアノ:アレクセイ・ヴォロディン
アンコール ラフマニノフ 前奏曲 作品23-第4番
指揮の井上道義氏が登場すると ステージが華やかな雰囲気に!
なじみのないショスタコーヴィチの作品でしたが、楽しく聞けました。
ピアノ協奏曲第1番は、二人のソリストと弦楽器の曲で面白かった。
トランペットも美しい音色とテクニックで聞かせてくれました。
ヴォロディンのピアノのアンコールは、しっとりと心にしみるいい演奏 ♪
交響曲第12番「1917年」では、指揮者は衣装を燕尾服に着替えて 気合が入っているのが伝わってきます。
曲は、それほど魅力的ってわけでもなかった・・・。
11月定期公演の聴きどころ
11月の定期公演は、デーヴィッド・ジンマンがA、Bプロを、井上道義がCプロを指揮する。
井上道義の久々となる定期公演への登場を心待ちにする方も多いのではないだろうか。
N響とは2011年から2016年にかけて、鎌倉芸術館でのブルックナー・シリーズで共演して、好評を博した。
今回はマエストロ得意のショスタコーヴィチ。いやがうえにも期待は高まる。
井上道義によるショスタコーヴィチの3作品
Cプロは井上道義がショスタコーヴィチの3つの作品をとりあげる。
《ロシアとキルギスの民謡による序曲》はショスタコーヴィチがキルギス各地を訪れたことをきっかけに書かれた作品で、民謡を素材とした力強い作品。
《ピアノ協奏曲第1番》ではロシア・ピアニズムを現代に受け継ぐ名手アレクセイ・ヴォロディンが共演する。
鮮やかな技巧に目を見張ることになりそうだ。この曲はトランペットとピアノのかけあいも聴きどころ。
メイン・プログラムの《交響曲第12番「1917年」》は意表を突いた選曲かもしれない。
この曲には体制迎合的な作品という見方や、作曲者特有の二重言語による多義性を持った作品という見方など、さまざまな評価が入り交じるが、純粋に交響作品としてただならぬ緊迫感と壮絶さを持つこともたしか。
決して演奏頻度の高い作品ではないだけに、貴重な機会といえるだろう。 [飯尾洋一/音楽ジャーナリスト]
このコンサートの放送予定
11月25日(金) 生放送 ベストオブクラシック NHK-FM 7:00pm~9:10pm