パそぼのあれこれフリーク:Part2

2022年5月にAutopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」から引っ越し、同じ内容で書き続けます。

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長年利用していた Autopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」が 2022年8月1日でサービス終了。2022年5月25日に新しくGooブログを開設して、旧ブログの全記事をここに引っ越しました。 まだ記事を見直し、修正中です。(*^_^*)♪
美術館巡り、宇宙や深海のこと、手作り作品、ITパソコン、美味しいものなど 内容あれこれです。
どうぞ、よろしくお願いします。(あとりえ「パ・そ・ぼ」の ベルル)
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10/30 シネマ歌舞伎「高野聖」東劇へ

2023-10-30 21:28:33 | シネマ・フリーク


東劇 シネマ歌舞伎「高野聖 (こうやひじり)




2023/10/30 見ました。素晴らしかった!



「坂東玉三郎」さんは、若い頃に歌舞伎や新派、その他ずいぶん見たので、最近はTVで見るくらいでした。
今回、東劇に何回か行ったときにポスターやチラシを見て、あらためてその美しさに惹かれてしまって。
「坂東玉三郎 X 泉鏡花抄」の四作品
その中でも、「中村 獅童」さんとの共演の『高野聖』は、幽玄な雰囲気でなんとも魅力的!
「中村 獅童」さんは多方面で活躍されていて、印象的なのは、映画「硫黄島からの手紙」や「レッドクリフ」の強い軍人像。
ところが、本作「高野聖」では、修行中の僧。性格も動作も控えめで物静か。
「坂東玉三郎」さんの妖艶で艶やかですこし鄙びた風情と好対照。
抑制された表現が、美しくも哀れを誘い、とてもいい作品でした。
ちょっと感動したのは、田舎の年老いた「親仁」さん。
「女」の物言いを真似たときに、よく似ていることに あれっ!!
そして、終わり頃に、「女」の生い立ちを語るその声の素晴らしさ。
後でわかったのですが、「中村 歌六」さんが演じていました。
シネマ歌舞伎ならではの演出も、「高野聖」のちょっと怖い世界にのみ込まれそう~。


You Tube 玉三郎・獅童出演!シネマ歌舞伎『高野聖』予告編



作品紹介
深山の孤家に住む女に魅せられた、若き僧の一夜

泉鏡花の代表作である小説を、石川耕士と坂東玉三郎が脚本と演出を担い、2008年に歌舞伎座で初演しました。
勧進の旅をする信仰心篤い若い僧と、魔性と聖性の二面性を持つ女のやりとりから、恐ろしくも美しい世界が描き出されます。

〈美しき泉鏡花パビリオン〉
坂東玉三郎がその想いを語る特別映像と共に上映します。

あらすじ
修行僧の宗朝(そうちょう)は、飛騨から信濃へ抜ける山道で道に迷い、日も暮れた頃に孤家(ひとつや)にたどり着きます。
この家に住むのは妖艶で気高い女と、女が養っている次郎、そして親仁の三人。
一夜の宿を乞う宗朝を、女は一度拒みますが、思い直してその願いを聞き届けると、人が変わったように優しく接し始めます。
女の案内に従い、宗朝が谷川で体をぬぐっていると、女が背中を流し始め、自らも着物を脱いで寄り添ってきます。
宗朝は慌てて女の手を振り払い、川から上がります。
女の色気に迷い煩悩の思いが沸き起こる一方、夜更けに鳥や獣たちが女のもとに集う只ならぬ様子に恐れ慄き、宗朝は一心に経文を唱えて心を静めます…。

配役
女:坂東 玉三郎
宗朝:中村 獅童
親仁:中村 歌六

作品概要
上演月:2011(平成23)年2月
上演劇場:博多座
シネマ歌舞伎公開日:2012(平成24)年3月17日
上映時間:89分


原作を読もう!  → 泉鏡花 高野聖

越前敦賀の旅の宿、道連れの僧が語りだしたのは、若き日、飛騨山中の孤屋で遭遇した艶めかしくも奇怪な出来事であった。
鏡花畢生の名作「高野聖」
『飛騨天生(あもう)峠、高野の旅僧は道に迷った薬売りを救おうとあとを追う。
蛇や山蛭の棲む山路をやっと切りぬけて辿りついた峠の孤家(ひとつや)で、僧は匂うばかりの妖艶な美女にもてなされるが……彼女は淫心を抱いて近づく男を畜生に変えてしまう妖怪であった。』

 

◆ 泉鏡花 (1873-1939)
金沢生れ。本名・鏡太郎。北陸英和学校中退。1890(明治23)年上京、翌年より尾崎紅葉に師事。
'95年発表の「夜行巡査」「外科室」が"観念小説"の呼称を得て新進作家としての地歩を確立。
以後、「照葉狂言」(1896年)、「高野聖」(1900年)、「婦系図」(1907年)、「歌行燈」(1910年)等、浪漫的・神秘的作風に転じ、明治・大正・昭和を通じて独自の境地を開いた。
生誕百年の1973(昭和48)年には金沢市により泉鏡花文学賞が創設された。

コメント
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