「大峯奥駈け」の荒行で知られる奈良県の金峯山寺をはじめとする吉野の社寺と、崖上に建つ「投入堂」で有名な鳥取県の三佛寺を中心とした、仏像、絵画、工芸品など、蔵王権現像他の修験道が生み出した山岳宗教の美に触れていただきます。
10/20 行きました! 知らない世界に惹きこまれていきます。
はるか昔、山岳信仰は神仏の融合した独自の信仰になり、現代まで続いています。

険しい山の中で行う厳しい修行。


世俗からかけ離れた宗教と思いきや、しっかり世俗のトップを取り込んでいました。
時の権力者

【展示室1】 金峯山(きんぷせん)山頂出土遺物
奈良県吉野の金峯山(山上ケ岳)山上から出土した国宝・重要文化財の出土遺物の展示です。
【展示室2】 国宝の経筒と経箱
藤原道長が埋経した経筒など、修験道史のみならず日本宗教史上きわめて貴重な文化遺産の展示です。
【展示室4】 吉野山・金峯山寺(きんぷせんじ)とその周辺
吉野・大峯修験道の中心的存在として長い歴史がある金峯山寺蔵王堂。
吉野山修験道美術の逸品の展示です。
【展示室5】 修験道の鏡像
あいにく 銅鏡に描かれた線画はよく見えませんでした・・・。
【展示室6】 三佛寺(さんぶつじ)の国宝 投入堂(なげいれどう)
どうやって建てたのかと思うような崖っぷちの建物に驚きます。
【展示室7】 三佛寺(さんぶつじ)の蔵王権現(ざおうごんげん)像と諸仏
会場に入ったところでまず、多くの蔵王権現様に、お目にかかります。
そして、最後の展示室にも大小様々・ポーズも少しずつ違う多くの蔵王権現像。
一番かっこよかったのが、これ! 「三徳山 木造蔵王権現立像」

ちょっと 歌舞伎弁慶の飛び六法やヨガのポーズを連想しますね。
(展示されているのはレプリカでした。)
最後に見た三徳山の映像動画では、地元の人など多くの人が参加する修行のイベントの様子も紹介されています。修験僧だけでなく、普通の人達、赤ちゃんを抱くお母さんなども

山岳信仰が孤高の宗教ではなく衆生のものでもあると伝わってきます。
テレビで燃える火の上を歩くの見たことありますが、この修業だったのかも…
私にはムリそうです(^^;
でも日本の歴史と伝統を感じられますね!
山伏姿の修行僧だけでなく普通の人も火の上を歩くのに驚きました。霊験あらたかというのでしょうか。
展覧会は予想以上に面白いものでした。