Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

全国盲学校生徒作品展覧会「ぽくたちの動物記」のご案内

2006年06月13日 | Weblog
全国盲学校生徒作品展覧会「ぽくたちの動物記」,及び展示とレクチャー「手で見る美術の本」が東京渋谷のギャラリーTOMで開催されます。アート教育に興味を持つ人には必見の催しです。せっかくのすばらしい催しですから広く見てもらいたいと思っています。ギャラリーTOMさんの許可を得ましたので,案内状を全転載します。(正確に転載したつもりですが,間違いがあるといけませんので,最終的にはギャラリーTOMさんにご確認下さい。)
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全国盲学校生徒作品展覧会「ぽくたちの動物記」
【同時開催】展示とレクチャー「手で見る美術の本」

2006年7月8日(土)-8月27日(日)
ギャラリーTOM(視覚障害者芸術活動推進委員会)

 今年も,“ぼくたち”の夏がやって来ました。
TOMでは開館以来,夏には「全国盲学校生徒作品展-ぼくたちのつくったもの」を開催してまいりました。TOMの空間だけでなく,国内の美術館や,アメリカ,イギリス,韓国などなど,数えきれないほど多くの場所で,多くの皆さんに感動の輪を広げてまいりました。それは障害の有無を越えた瑞々しい感性であり,見るものを惹きつけ問いかける強さでもあります。

 この「ぼくたち展」では,かねてから動物作品が多く出品されており,また,TOMで度々紹介している彫刻家の掛井五郎さんが,お孫さんから触発されて創られる近作群のすがすがしさが,思いがけずこの「ぼくたち」作品を想起させるものだったので,今回の作品選考のメンバーに,掛井五郎さんも加わっていただきました。そのことを各盲学校にお知らせし,いつもの「ぼくたちのつくったもの」ではなく,「ぼくたちの動物記」として作品の募集も行いました。

 この展覧会に加えて今年は,視覚障害者のための,空間や外界の仕組みを触って理解するための「触覚の本」の展覧会とレクチャーを同時間催することになりました。TOMの小展示室を展示会場とし,レクチャーは横須賀市美術館開設準備室,世田谷美術館,こどもの城の3箇所で行います。

 今回の展示はフランスからの出品を中心に,「手で見るピカソ」,古代彫刻鑑賞の手引きとなる「彫刻における運動」,建物や構造物を理解するための「建築の鍵」,地球の仕組みや天体の運行などを考える「大地」「星座」など,実に多彩なものです。これらは視覚障害者が触覚によって,外界をより深く広く認識できるように,フランスのルーヴル美術館をはじめとする欧米の公立の美術・博物館の専門家たちが,視覚障害者の方々と共に開発しました。そしてその専門家でもあり,自身も全盲である,ホエール・コーベストさん(フランス国立産業科学館主任研究員)をレクチャーの講師に招いて,本作りの経験や,障害者のための博物館アクセスなど,わが国では立ち遅れている取り組みについてうかがいたいと考えています。

 目で見て理解するということ,そして「手で見る」こととは,どういうことなのか。私たちはどのように理解し,どのような可能性を見出せるのでしょうか。それを考え,それぞれの現場での開発の大きな糧にしていただきたいと思います。

※次年度は,イタリアで開発された「触覚の本」を中心に,展示とレクチャーを予定しています。

開館時間=10:30-17:30月曜休館(7/17を除く)入館料=一般600円/小中学生200円/視覚障害者及び付添者300円

ギャラリーTOM 〒150-0046東京都渋谷区松涛2-11-1 TELO3-3467-8102 FAXO3-3467-8104 www.gallerytom.co.jp
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※レクチャー「手で見る美術の本」については,実施要綱として案内を頂いたものを次回アップします。
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