Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

被爆地にたつ孤児収容所~2千人の父,上栗頼登~

2021年09月09日 | 戒めの言葉
原爆忌から一ヶ月以上経つが,8/6放送のテレビ新広島制作の番組を録画しており,先般視聴した。なかなか秀逸なドキュメンタリーだった。

LINK:被爆地にたつ孤児収容所~2千人の父,上栗頼登~

「社会福祉法人 広島新生学園」は,広島大学のすぐ近くに位置する。第8回のペスタロッチー賞を受賞したこの施設の設立者が,上栗頼登氏(設立当時26歳)。

LINK:ペスタロッチー教育賞受賞者紹介 社会福祉法人 広島新生学園

番組は上栗頼登氏の生き様が,長男である哲男氏らの証言を縦糸に,上栗氏に育てられた台湾からの引き揚げ孤児,白石春雄氏(86歳)の語りを横糸に織り上げられていた。

白石氏は,孤児であったことによる多くの差別を受けながら,上栗氏が「教育が大切」と考えられていたため広島市立基町高校に通い,その後広島大学に進学されたそうだ。

とすると白石氏は大先輩か?と思い,大学の古い同窓会名簿を開いてみたところ,確かにお名前がみつかった。誇らしい。

TSSディレクターのコメントにもあったが,自分が生きるだけで精一杯だったあの時代に,上栗氏が子どもたちに手を差し伸べた事実。争いで傷つくのも,傷つけるのも,そして手を差し伸べるのも,まさに同じ「人間」なのだと気付かされる。

そしてこのような事実を正しく知ることで,我々が歴史の延長にいること,そして今の生き様がこれから歴史になるのだと気付かされる。

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