Hei!(「ヘイ」って読んで「やあ」って意味)~義務教育世界一の秘密

義務教育世界一の国の教師養成の実態を探る旅。フィンランドの魅力もリポート!その他,教育のこと気にとめた風景など徒然に。

1961年大統領就任演説

2007年06月04日 | Weblog
And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country. My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man. (John F. Kennedy,Inaugural Address,Friday,January 20,1961)

・・・我が同胞のアメリカ人よ,国があなたのために何をしてくれるかではなく,あなたが国のために何ができるかを問おうではないか。我が同胞の世界市民よ,アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく,人類の自由のために共に何ができるかを問おうではないか。(ジョン・F・ケネディ,大統領就任演説,1961年1月20日金曜日)
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学力世界一の教育を体験するサイト/在日フィンランド大使館

2007年06月01日 | Weblog
「学力世界一」の教育を体験 フィンランド大使館サイト開設(共同通信) - goo ニュース

すでにご存じの方が多いかもしれないが,在日フィンランド大使館が学力世界一の教育を体験することのできる日本語サイトを開設した。プロジェクト・フィンランドという。大使館によると,このサイトは「日本の子供たちのためにつくられたインタラクティブな学習支援サイトです」という位置づけであり,トップページには「フィンランドの自然や社会、文化について楽しく学ぶことができますので、子供たちの外国への興味を広げるきっかけとして、また総合学習や夏休みの自由研究をはじめ子供たちと一緒に世界のさまざまな問題について考える場で、ぜひご活用ください。」と述べられている。

最初に簡単な登録(本名でないニックネーム等の名前,年齢,住んでいる町,都道府県)が必要だが,パスワードもないようなので,ニックネームの登録は早い者勝ちなのかも。

ツアー01:フィンランドの学校と仕事
ツアー02:美しい環境をまもるために
ツアー03:世界の中のフィンランド

現在のところ,以上の3つのツアーが選択できる。でも,「まずは,ムーミンをクリックしてね」と書いてあるように,フィンランドの誇るムーミンの紹介からのスタートだろうか。それぞれのツアーの中身をここで紹介してしまっては少々無粋なので,是非とも下記サイトを訪れて,登録後楽しんで欲しい。そう,とても楽しめる「仕掛け」があるのだ。だから,子どもも親も教師も誰もが楽しみながらフィンランドとフィンランドの教育を知ることができ,そしてフィンランドを近しく親しく感じるようになるだろう。

http://www.projectfinland.jp/

いや,ホントよくできている。内容はこれからどんどん充実していくだろうが,それにはサイトへの訪問数が鍵だ,是非!
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教育の本質をあらわす言葉~ そったく

2007年06月01日 | Weblog
2007年になってあっという間に5ヶ月が過ぎ,今日から6月,衣替えだ。空気も少しずつじめじめとした暑さを感じるようになって必ずしも快適ではないが,気分も新たに楽しむか。

さて前回「培う」の次に来るのはと言えばこれ,「啐(口卒)啄」だろう。(←文字化け対応表記)
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そったく【啐(口卒/くちへんに卒)啄】

(「啐(口卒)」は,鶏の卵がかえる時,殻の中で雛がつつく音。「啄」は母鶏がからをかみ破ること)
①[仏]禅宗で,師家〈しけ〉と弟子のはたらきが合致すること。啐(口卒)啄同時。
②逃したらまたと得がたいよい時機。
(広辞苑第五版より)
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コツコツッ,コツコツッ・・・ニワトリの卵が孵(かえ)るときに,雛は自ら殻を破ろうと中からクチバシでつつく。しかし,悲しいかな雛の力は殻を破るには弱すぎる。自分の力だけで殻を破ることは出来ないのだ。

しかし,雛が卵を内側からつつきだしたまさにその時,これまで自分の羽の下で卵を温めていた母鶏は,自分のクチバシで外側から卵の殻をつつきかみ破るという。

これはまさに,雛が自ら生まれようとする力と,母鶏が雛を生かそうとする力が一点合致し,最良の結果,つまり新しい命の誕生につながる瞬間の描写だ。「啐(口卒)啄」とは,たったこの二文字で命の誕生のドラマを物語っている。

もし雛が内側から殻をつついているときに母鶏が殻を外からつつきかみ破らなかったらどうなるだろう。雛が精一杯この世に生まれるための努力をしていても,母鶏の助けがなければ卵から孵って雛としての命を得ることはないだろう。

では逆に,もし雛が内側から殻をつついてもいない時に,タイミングを間違えて母鶏が外側から殻をつつきかみ破ってしまったらどうなるだろう。雛はまだ生まれ出ても良いだけの大きさに成長を遂げていないのだ。だから内側からつつく力さえ持たないのだ。そんなときに外側から卵をかみ破られたら,雛はそのまま死んでしまうに違いない。

遅すぎても早すぎてもいけない。命の誕生には,偶然であってはならない最適な時が用意されている。時機を見極めるのは大変難しそうにも思われるが,「啐(口卒)啄」が示す自然界の荘厳なるドラマは,生命が生来に持つ神の領域の智慧を表している。

禅宗では「啐(口卒)啄同時」と教えて,弟子の修行が円熟して機が熟したその時,師がすかさず教示を与えて悟りの境地に導くことの大切さを語る。教育の世界でも同様で,時機をはかることがとても大切だ。遅すぎても早すぎてもいけない。「遅すぎる」方は最近,人間は生涯学び続ける存在との考えもあるのでまぁ良しとしよう。しかし特に後者,つまり「早すぎる」方については十分に気をつけたい。早期教育がもてはやされる風潮が一部社会の中に出ているが,子どもは小さければ小さいほど親の決めたレールから離れることはできない。抵抗できない。子どもの機が熟していないそんな時に,親が無理矢理殻を外からつつきかみ破ってしまっては,卵の中での成長途上にある子どもたちが,もしかしたら命を落としてしまうと同様のことにもなりかねない。

啐啄同時,今一度心の中で復唱しながら,目の前の子どもたちに与えられた時機を見抜くべく,眼差しを注いでいこう。
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