P印良品

気の向いた時にその日聴いてたCDやら最近観た映画やらを取り上げてソレについてアレやコレやと…

我が家の Boo Williams~その1~

2014-07-12 02:29:31 | レコ棚
こんばんは っす。

過去の記事でも触れていますが、シカゴハウス再興期の 90年代半ばにRelief Recordsから
発表されていた音には、自分にとって10代に聴いた音楽の変遷に大いに影響を与えたモノとしての
特別な思い入れがあります。

レーベルを主宰する Cajmereこと Curtis Alan Jones曰く

ハウスには"ヴォーカル"と"トラック"の 2つの形がある
(In My Opinion,There are two forms of House music:Vocal and Tracks)-※

内の "トラック"モノに特化したRelief Records。
今回は このレーベルにBoo Williamsが残した作品を紹介します。

1.Boo Williams"EP"(1996年)

Avex Trax傘下の Rhythm Republicから出た、"The Undertaker"、"Midnight Express"の 2枚
の12"(ともに95年発売)の収録曲をまとめたCD(ライセンス盤)。
1曲目の "The Undertaker"が 自分にとって最初に聴いたBoo Williams楽曲になります。




「テレっ テレっ」というフレーズのループから始まり、ソレを拍の表だと思っていると キック
が入った段になって裏で鳴っているように聴こえだして 単体で聴くと なんだか気持ち悪い
(個人の感想です)の、から始まるのが当時マイナス評価だったり、で 同時期に買った他のRelief
音源(Gene Farrisの、名曲"Summer Affair"が収められた"EP"等)に比べて 聴く頻度は低め、
でしたが 今改めて聴くと、チープな音色、シンプル(スっカスカ)な構成、で ボトムはファット、
という レーベルのカラーにマッチした音ながら その後の 風貌に似あわず美しいハウスを作る
芸風に繋がる要素も併せてある感じ で良いなーと。当時の自分のように 狂いぷっりを 期待する
向きには今一つでしたが 3曲目の"Kickin'、4曲目"Feel The Drive"辺り 非常に地味イイです。

尚、7曲目の"Cloud Burst"は 実はGlenn Undergroundの楽曲だったコトが後に明かされてます
("Midnight Express"に収録する楽曲の数が足りず、GUのを入れたんだそうな)。

2.Green Velvet"Flash(remixes)"(1995年)

Curtis Alan Jonesが Green Velvet名義で出した変態度の高い楽曲"Flash"を DJ Sneak、Glenn
Underground(Jellybean名義)、Paul JohnsonらReliefオールスターズがremixした盤(コチラも
Rhythm Republicから出たCDで持ってます)。ココに収められたBoo Williamsのremix、アシーっド
な音と 楽曲のキモ、となる語り(原曲のにプラスで喋ってますね)をピッチを変えて使ってんのが
ツボにハマり、当時大好きでした。




ソレにしても、語りをバっサリ無しにして、グっと自分の音寄りに仕上げたDJ Rushのremix
(原曲の要素は 辛うじてスネアのロール的な打ち込み方を拾ってるの位?)は 相変わらずクソ
恰好イイ なー(未聴のヒトは是非チェックを!!)。

以上、ウチにある Boo Williams関係の音盤の内、Relief発のモノのご紹介でしたー。
「風貌に似あわず美しいハウス」作品の紹介は 今度改めてします(予)。

※:"The Mutant Sounds From Chicago Relief Records"に寄せられたコメントより

我が家の Moodymanc

2014-06-11 00:46:17 | レコ棚
今夜は もう1エントリ。今日今更で知ったのを忘れない内に…てので。

えー 以前「レコ棚」記事の第3回で我が家の Moodymann(正規リリース編)ってのを書くも、
ソコに関連しての 非正規リリース盤の方がまだだったのを今更で…のようで、実は 今回は
我が家の Moodymannではなく、我が家の Moodymancです。

Moodymancという このなんとも紛らわしい名義ですが、英国マンチェスターのドラマー兼プロデューサー、
Danny Wardの 本家Moodymannへの尊敬が強過ぎるが故のモノ、とのこと。
2000ゼロ年代後半からこの名義での作品の発表を続け、スウェーデンのレーベル、Local Talkからの新作
"Mr Ruff"(※)が店頭に並んだばかりの彼、Dubble Dとしても活動しているんですね。同じ人なの!?てのを
今日知ったので、今回は ウチにあるMoodymanc/Dubble Dの作品を紹介しよう、と思った次第です。
と 言ってもMoodymancもDubble Dも1枚ずつしか持っていないのですが…(なので 手短に済ませます)。

※:本作は Dubble D presents Moodymancって表記になっています(ソレで知りました)

(以下、購入順に)
1.Dubble D"Bug Eyed EP"(2006年)

4曲入り12"で "Honey"、"Betcha"、"Stoned"のテックハウス3曲とファンキーなダウンテンポ的トラック、
"Glaze"を収録。パーカッションの聴いた アッパーなラテンチューン"Stoned"が◎です。

この音を作った人が Moodymancとして 本家のMoodymannフォロワーから出発して、
後に自身のスタイルを確立し、 ↓のディープハウスを作っていたとは。

2.Moodymanc Vs. Jamie Finlay"People Circulate"(2011年)

英国マンチェスター(Danny Wardと同郷)の Jamie Finlayと共作をした作品。 Jamie Finlay自らが手がけた
originalと、エレクトリックで且つエロティックなハウスに仕上げたMoodymancによる仕事を2バージョン
(Vocal mix、Dub)、Ninja Tuneからのリリースで知られるMr. Scruffによる、飛び交うSE的なシンセ音が
耳を惹き付けるremixを収録。
Jamie Finlayの渋い歌唱が活きた Vocal mix(↓イイ仕事!!)が堪らんです。




以上、我が家の Moodymancでしたー。

我が家の D.J. International盤~その4~

2014-04-30 23:35:28 | レコ棚
こんばんは っす。

ウチにあるD.J. International音源のご紹介、の第4弾(コレで打ち止め、です)。

Chip E.feat.K.Joy"Like This"(1985年)

1982年に始めたDJでは シカゴの3つのラジオ局(WBMX, WGCI, B96)でレギュラーを獲得する成功を
収め、楽曲制作では本盤や、同年に発表した"Time To Jack"という名作を残した Chip E.こと
Irwin Larry Eberhart II。

Rocky Jonesのプロデュースの下 D.J. Internationalから発売された本作は K.Joyを迎えての
♀声歌モノ ハウスです。
ガラージ クラシックとして知られるNYのバンド ESGの楽曲"Moody"からベースラインを
引用したトラックに載った"Like This"の声ネタ(※)のチョップ&連打がダサ格好イイ っす。

※:ちなみに 故Frankie Knucklesの声なんだそうな。




♀声歌モノ ハウス、と書きましたが、歌をバっサリ取り去ったSide-BのClub mix(B2)も
トラックモノとしてかなりイケてます(↑の動画の4分位~)。個人的には正直コッチのが
好きだな。
尚、1986年に英のLondon Recordsから出たシカゴハウスのコンピ、"The House Sound Of Chicago"
にこの曲が収められていて、その日本仕様盤では 日本語に訳された軽ーい内容 な歌詞
を楽しむコトが出来ます。

さて、コレまでの4回+ 過去記事で今ウチにあるD.J. International音源の紹介は紹介が一通りヤれました。
拙い内容ではありますが、あまり馴染みのない人にとってD.J. Internationalに興味を持つきっかけに
なったりすれば コレ幸い、です。

おまけ。折角なので"Like This"の歌詞の日本語訳を載せときますね。

 こんなふうによ……

 アタシのベイビーはぶっ通しDJなの
 いつか彼がこう尋ねるわ
 "何がキミをかり立てるんだい?"
 あなたがやらなきゃならないのは
 あの新しいハウス・ビートをプレイすることよ
 アタシにあのビートを感じさせるために……
 熱くなってきたわ!
 それはあんなふうなんじゃない?
 あんなふうなの、そうなんじゃないの、ってアタシは言ったわ
 それがどこにあるのか見せてあげる

*アタシたちがウロつき まわると
 彼は示してくれるの、だからお願い
 あなたが何かを見つけたら、
 いつだって飛んで行ってやるわ
 あなたの人生でも、こんなふうにね
 きっとあなたは見つけるはずよ、って言ったでしょ
 あなたはちっとも信じようとしないんだもの
 今じゃサイコーのラップを目にしたでしょ
 こんなにもたくさんのハウス・フリークが
 アタシにとって大切なの
 大騒ぎの準備はできてるわ、
 みんなはあのビートを揺さぶろうとしているの
 あの音は何?
 どこででも見つけられるかしら?
 ホラ、ここに、あそこにも、
 そこいらじゅうにあるじゃない
 それはこんなふうよ、こんなふうなの、こんなふうなのよ

 あのビートもきっとこんなふうだって約束するわ
 アナタのビートもこんなふうに揺さぶってみてよ
 こんなふうのなるべきなの
 こんなふうにわかってもらえるかしら?
 こんなにもたくさんのハウス・フリークが
 アタシにとって大切なの
 大騒ぎの準備はできてるわ、
 みんなはあのビートを揺さぶるべきよ
 あの音は何?
 どこででも見つけられるかしら?
 ホラ、ここに、あそこにも、
 そこいらじゅうにあるじゃない
 そのビートはこんなふうよ、こんなふうなの、こんなふうなのよ
 こんなふうよ、あんなふうじゃないの、それはこんなふうなのよ
 あのビートもきっとこんなふうだって約束するわ
 こんなふうのなるべきなの
 こんなふうにわかってもらえるかしら?
 あんなふうじゃないわよ

*くり返し 

我が家の D.J. International盤~その3~

2014-04-21 01:17:12 | レコ棚
こんばんは っす。

ドコで間違えてしまったのか、今月末だと思ってたら 先週に発売されてますね…。"Sound Of
Dj International/Udnerground"。
ぬー 発売までの期間でウチにあるD.J. International音源の紹介を一通りヤろうとするも、期間を見誤って
(発売に)間に合わず、と相成りました。残念。

てので、既に出て(しまって)ますが、今回は第3弾で

1.Mix Masters Featuring MC Action"In The Mix"

と、

2.Peter Black“How Far I Go”(1988年)

をご紹介、です。

1.は Joe Diaz、Lou Sparano、Martin Lunaの3人からなる Mix MastersがMC Actionと共に作った
Hip House楽曲。Side-Bのオリジナルとインストに加え、Fast Eddieと Mix Mastersのメンバー
Martin LunaによるBoogie Man名義でのremixが収録されてます。1998年に発行されたガイド本、
「ハウス・ミュージック・バイブル」に載った Hiraguri氏のレビューによると、

「当時は インストとFast Eddieのヴァージョンで2枚使いって感じだった」

そうな。当時を知らない身なんでホントのトコは分かりませんが、A-1のFast Eddieによるremixも、
B-2のインストもピアノを中心にしていて、ラップは 前者では一切、後者では薄っすらとしか使われて
ないので、ラップ入りの楽曲として 支持を受けた、って部分はそんなでもなかったのかなー と。
"Sound Of Dj International/Udnerground"に収められたのも インストだし。
個人的には ラップ入りのB-1 Vocal、A-2 Boogie Man's Mixもイケてると思うんだけどなー。

続いて、2.は "Sound Of Dj International/Udnerground"には未収録の楽曲で、Peter Blackのデビュー作
です。ストリング使いの感じや、ドラムのフィルが Joe Smoothの"Promised Land"に近しい雰囲気を
出している「歌モノ」シカゴ ハウス。




A1のRadio Edit(I Go Radio)、ビートと歌だけのヴァージョンA2 House Appella、
D.J. Internationalの創始者Rocky Jonesによる B-1"How Far I Go(House)"、ピアノ使いが見事な
Joe Smoothによるremix(B2)の 4つの王道感があるのと、Rocky Jonesが手がけた 半壊、な
仕上りがナイスな アシッドハウス仕様な別mixを収録。充実した内容の1枚となっております。

以上、ウチにあるD.J. International音源のご紹介、の第3弾でしたー。

我が家の D.J. International盤~その2~

2014-04-11 00:23:34 | レコ棚
こんばんは っす。
今回は ウチにあるD.J. Internationalレーベルからの作品を紹介する記事の第2弾です。

前回の記事にある D.J. International発の音源をまとめた "Sound Of Dj International/Underground"
というコンピ盤は、今月に出るハウスのディスク・ガイド本『ハウス・ディフィニティブ』
の発売に連動して企画されたモノなのですが、なんと…!!


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件のレーベルのロゴが載ったトートバックが付く(!!)まとめ買いセットなるモノまで出るんだそーな。
正直 特典に惹かれてしまっている自分がいます。『ハウス・ディフィニティヴ1974-2014』も 自分的に
読むべきモノだし、うーん。

てのはさて置き。第2回で取り上げるレコードは

1.Fast Eddie"The Julian"Jumpin"Perez Megamix"(1988年)

です。D.J. Internationalからのオリジナル作のリリースもある Julian"Jumpin"Perezが、Hip Houseのオリジネーター、
Fast Eddieの楽曲をメガミックスしたのが本作。
Side-Aに収録された メガミックスのハイテンション具合がスゴいです。Fast Eddieの代表作"Yo Yo Get Funky"、
"Hip House"、"Acid Thunder"等からおいしいトコを切り出して繋ぎ合わたパーティー音楽。時にラップを、
時にアシッド音を鳴り響かせて 一頻り騒ぎ倒して終了ー、と思いきや 最後にもう一騒ぎ、な展開がナイスです。
Afrika Bambaataa&Soulsonic Force"Planet Rock"風に都市名が叫ばれる Side-B"Jack To The Sound Of The
Underground"(↓)も 格好イイっす。




この機会に D.J. International発ので ウチにあるFast Eddieの他のレコードもご紹介。3枚とも Hip Houseです
(Hip House期以前に彼が手がけたAcid Houseの名曲、"Acid Thunder"は残念ながら持ってません…)。

2.Fast Eddie"Yo Yo Get Funky"(1988年)
Hip Houseと言えば この曲、ですね。

3.Fast Eddie"Hip House 89 remix"(1988年)
TB-303のアシッド音が効いたイケてるトラック×ラップ。Julian"Jumpin"Perez、Tyreeらの手がけたremixを収録
してます。

4.Fast Eddie"Make Some Noise"(1990年)
サイレンが鳴り響く中、大分肩に力の入ったラップをしたイカツい曲。JBの声ネタが効いてます。

ちなみに 3と4には100円棚で出会いました。

と、D.J. Internationalからは Hip House作品のリリースが数多くあるのですが、昨今レーベルが再評価される
流れがコッチ方面には及ばないのか、"Sound Of Dj International/Underground"には あまりHip Houseは
入らないようです。

我が家の Frankie Knuckles~その2~

2014-04-04 02:11:38 | レコ棚
我が家にある ゴッドファーザー・オブ・ハウス、Frankie Knuckles関連音源のまとめの その2。

1.Frankie Knuckles Pres.Director's Cut"You Make Me Feel(Mighty Real)"(2012年)

Director'sCut名義で Eric Kupperと組んでSylvesterのディスコ・クラシック"You Make Me Feel(Mighty
Real)"のカヴァーを披露したのが本作。Shapeshiftersのレーベル、Nocturnal Groove発。
B. Sladeの力強い歌唱とストリングス、Frankie Knuckles仕事と言えば、な冴え渡る鍵盤使いが相まって
尋常でない多幸感に溢れた楽曲に仕上がってます。ベースがブリブリな鳴りをしてるトコも 評価高いです。
Side-Bには DJ Memeによるremixを収録。





続いて Frankie Knucklesが残した名remixの中から
2.Crystal Waters"The Boy From Ipanema"(1996年)

エイズ撲滅のチャリティー・コンピのシリーズの1枚"Red Hot&Rio"に収められた ボサノバ楽曲の
Crystal Watersによるカヴァーを Frankie Knuckles(Side-A)、Todd Terry(Side-B)がremixした盤。
王道歌モノハウス、なA-1 Classic Club、歌抜きのダブヴァージョンで、 Satoshi Tomiieの弾く
鍵盤が冴え渡るA-2 Ipadreamaともにイイ内容です(Side-Bの内容は 今回は割愛)。
最後に もう1枚。
3. Michael Jackson/Lil' Louis"You Are Not Alone/Club Lonely"(2009年)

Mr.Kこと Danny Krivitがエディットを施した音源を収録した盤で、Side-Aは Michael Jackson
"You Are Not Alone(Frankie Knuckles remix)"が素材となっています。歌の分量を減らした ダブ
寄りのアプローチで、Frankie Knuckles(と、彼の所属するDef Mix Production)の手による
トラックの魅力が 存分に引き出されてます。今回 久々に引っ張り出して聴きましたが、この曲
でのピアノとオルガンの絡みは 改めてスゴいな、と。王道中の王道、な ハウスサウンドです。
(尚、Side-Bは Lil' Louisによるハウス・クラシック、"Club Lonely"のエディットで コチラも
良い仕事となってます)

70年代後半のシカゴで Warehouse、Power PlantでDJを務めた際のプレイがハウスの礎となり、
その後は プロデューサー・チーム、Def Mix Productionでの活動でビッグ・ネームのremixを
多く手がけて ハウスの普及・発展に多大な影響を及ぼした ゴッドファーザー・オブ・ハウス、
Frankie Knucklesの早過ぎる死。本当に残念です。

我が家の Frankie Knuckles~その1~

2014-04-02 03:06:56 | レコ棚
こんばんは っす。

今回は Frankie Knucklesが先月の30日の夜に亡くなったとの報せがあったのに触れ、氏への哀悼の意と共に
ゴッドファーザー・オブ・ハウス、Frankie Knucklesが残した楽曲(と関連した音源)をご紹介、です。

1.Frankie Knuckles"The Whistle Song Revisited/Gimme-Gimme( Disco Shimmy)"(2006年)

1991年にリリースされた氏の代表作、情感をたたえたフルートのフレーズがフィーチャーされた 大名曲(!!)
"The Whistle Song"の2006年版(Side-B)。Side-Aは ピアノの鳴り響くセミ・インスト曲"Gimme-Gimme
(Disco Shimmy)"で、両面とも 1991年版の"The Whistle Song"でもremixを手がけたEric Kupperが参加
してます。




2.Frankie Knuckles presents Director's Cut"The Whistle Song"(2012年)

コチラも 盟友Eric Kupperとの共作による、明け方アンセム感が一際高い2012年版。序盤のブレイクビーツ風の
ビートがイイ具合です。

ココまでが Frankie Knucklesが手がけたのの紹介で、以下は関連する音盤です。

3.V.A."Leads&Bites Vol.1"(2010年)

Ibadanレーベルから出た、共作やremixを含めた レーベル主宰のJerome Sydenhamの手による楽曲を
収録した盤で、 Christian Prommer's Drumlessonでの活動で知られるChristian Prommerとの共作
"Love Test(A1)"で Jamie Principleによる初期ハウス楽曲"Your Love"のベースが引用されています。

1984年に制作された(発売は1986年)"Your Love"、は 生まれ育ったNYから招かれてDJとして シカゴに
移ったFrankie Knucklesがプレイしたコトで人気に火が着きました。その後1987年に、半ば騙したような
形の契約(※無断で、と言っても良いような形だそうな)で、知名度で勝るFrankie Knucklesの名前を冠した
レコード
としてTrax Recordsから発売された、という いわく付きの楽曲。更に 1991年には Traxから
またもや「Frankie Knuckles Presents」で Lisa Millettが歌う"Your Love"("Your Love(You Got The Love
remix)")も出てます。経緯を見ちゃうと コレ、ホントに Frankie Knuckles仕事か大分怪しいですね…。
尚、上記の Eric Kupperと組んでのDirector's Cutで、Frankie Knuckles自ら"Your Love"をリメイクしています。



(vo.は Jamie Principleです)

と、今回は 自分なりのFrankie Knuckles追悼記事でした。改めて ゴッドファーザー・オブ・ハウスの
ご冥福をお祈りします。

我が家の D.J. International盤~その1~

2014-03-18 00:49:33 | レコ棚
こんばんは っす。


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4月末、と 少し先の話ではありますが、初期シカゴ・ハウスを代表するレーベル、D.J. International発の
音源をまとめたコンピ盤が出るとのコト(↑)で この機会にウチにある件のレーベル作品をいくつかご紹介、
ってのを 発売までの1ヶ月半の間で何回かに分けてヤってみようかと。

その第1回となる今回は Joe Smoothの代表曲である"Promised Land"(1987年)について。
この曲は 冒頭で触れた"Sound Of Dj International/Udnerground"というコンピには どーやら収録されないよう
ですが、
「歌モノ」シカゴ ハウスの名曲として定番的に愛され続けてる曲です。

Side-AのClub mixは 冒頭のパーカッションからして、な ハウスの源流であるディスコに連なっている感の強い
トラックにAnthony Thomas("Promised Land"と同年に出された"Goin' Down"はじめ、Joe Smoothとの仕事を
多くしていますね)のアツい歌唱がバチっとハマっていて、王道ハウスの原型、と言うのが良さげな趣き。
尺を縮めたRadio edit(↓)と、歌を 削り切る手前で残したダブ・ヴァージョンのUnderground mixを収めたSide-Bも
イイ内容です。




おまけ。Joe Smoothは 90年台以降も"Disco Acid"シリーズや、‎かつてのレーベルメイト、Fast Eddieとの共作での
デジタルリリース(Fast Eddie feat. Joe Smooth&Max A Million"Rock Yo Body")など、息の長い活動をしていますが
その中で こんなコトも…てのがあるので最後にソレをご紹介。

2004年には Destinys Childの楽曲をアッパーハウス化したブートリミックス盤を出したりもしてます。

Destiny's Child"Lose My Breath/Independent Woman(Joe Smooth Remixes)"(2004年)





まさか の"Strings of Life"使い!!

バナナレコード横浜西口店で買ったレコード

2014-01-23 01:16:38 | レコ棚
こんばんは っす。


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えー 昨日の朝、中古盤屋のバナナレコードの 横浜駅至近の地下街、ジョイナス ザ・ダイヤモンドと、元町に
ある店舗が~1/27で閉店する、との残念な報せに触れました。
上記の通り、明日~閉店までの期間に さよならバーゲンが開催される、とのコトなので、良いレコードとの
出会いの場として 横浜のバナナレコードにお世話になった身として、最後是非店頭覗いてみて下さい(元町店
は中華街からもアクセスイイですよ!!)、と言うのがてらこのお店で買ったレコードを何枚か紹介しようと思います。

てので早速。まずは ハウスのレコードから。

1.Crystal Waters"Say... If You Feel Alright"(1997年)

確か お店に行くようになったのから日が浅い頃に買ったの、(のハズ)です。
1991年のヒット作、"Gypsy Woman"で知られる歌姫、Crystal Watersが歌う、Jimmy JamとTerry Lewis
からなる米の音楽プロデューサー/ソングライターデュオ、Jam&Lewisのペンによる楽曲。
Originalからして BPMゆっくりめの4つ打ちアレンジのハウスに近しいR&Bなのを、95 Northらがイイ
塩梅の歌モノハウスに仕上げています。個人的に、DJの時に この曲で〆、ってコトを好んでしてました。

2.Basil"Getaway/Sex"(1998年)

ヒサ・イシオカ氏主宰のNYの 名門ハウスレーベル、King Street Sounds発の12"。故Larry Levanを
はじめ、ハウス界の伝説的人物らを讃える語りの入った、パーカッションの効いたディープハウス
"Getaway"と、フルートとBasil自身の語りをフィーチャーしたねっとりいやらしイイ ディープハウス、
"Sex”を収録。両面ともイイです。

続いて、この店のDiscoの12"の棚で 古きを訪ねる勉強を大分させて貰った中から。

3.Keni Burke/Bohannon"Risin' To The Top/Let's Start A Dance"(発表年不明)

ラジオ(専)用と記された詳細不明の盤。多分コレが バナナレコード横浜西口店で初めて買った
レコード。
サンプリングソースとしても人気を博した Keni Burkeの1982年のAlbum"Changes"収録曲
"Risin' To The Top"と、Bohannon(→関連記事)の"Let's Start A Dance"(こちらにはSpecial Remixと記載)
を収録。




4.Kaoma"Lambada"(1989年)
仏の多国籍バンド、Kaomaのヒット曲。緯度の低い国々の音楽 ミーツ・ミニマル(世に言う
エスニック・ハウス)を好んでかけていた時期に DJでコレをよく差し挟んでました(そん時の
聴いてる人の反応は 喜んでくれるか、おふざけと取られてイヤな顔をされるか、でした。
個人的には 相性イイと思うのですが…)。

あと、以前紹介した Boogaloo"You Gotta Have Freedom"を買ったのも ココだし、詳細は
割愛しますが、Cold Cutの手によるUKハウス、Yazz"The Only Way Is Up"(1998年)も…
と、挙げてくとアレもコレも、になるのでこの辺で。
去年行った時に ディスコもハウスもコーナーがなくなっていて、以来 足が遠のいてしまって
ます(引っ越して実際遠いし…)が、ホントお世話になりました。そしてホントへ閉店が残念
です。

我が家の DJ Gregory

2014-01-12 13:32:29 | レコ棚
こんにちは っす。
昨日は 用事があって中野へ行ったのですが、丁度 RAREというレコ屋の100円レコード市が催されていて
ソコで5枚ばかし買いました。堅めに選んだのの目論みがハマり、中々イイ買い物が出来た気でいます。

さて、「レコ棚」記事の第4回 は、昨日買ったのを含む、ウチにあるDJ Gregory関連の音源について
まとめます。DJ GregoryことGregory Darsaは、フランスはパリ出身で、現在はアムステルダムを
拠点として活動するDJ、プロデューサーで、近年は .G(Point G)名義をメインとしています。

1.V.A."Versatile Family Album"(2001年)

仏のレーベル、Versatileの設立5周年記念コンピ。自分の持っているCDの他に、3枚組のアナログも
出てます。この盤に 収録されている、Julien Jabreと組んだSoha名義での"Eve"が、初めて買って聴いた
彼の手がけた楽曲になります。

2.DJ Gregory"Attend"(2002年)

Kitsuneからリリースされた彼の出世作(の1つ)。トライバルなビートと、シンセのフレーズの組み合わせ
がよくハマっていて格好イイです。"Attend 1"、"〃2"の2ヴァージョンある内、1の方が個人的に好きです。




3.DJ Gregory"Tropical Soundclash/Damelo"(2002年)

Faya Comboからリリースの、こちらも出世作、な一枚。野太い♂声コーラスの効いたトライバルハウス
"Tropical Soundclash"、熱いホーンの鳴るアッパーな楽曲"Damelo"どちらもイイです。

4.DJ Gregory"Tropical Soundclash(The Kenny Dope Mixes)"(2002年)

3の"Tropical Soundclash"を MAWの片割れ、Kenny Dopeがremix(イイ仕事!!)した盤。去年100円で
買いました。

5.DJ Gregory"Elle(Unplayed Mixes)"(2005年)

2003年リリースの楽曲、"Elle"の Frankie Felicianoによるremix他を収録した12"×2。コチラも去年
100円で購入。トライバルなんだけど 上に挙げた楽曲とは趣がやや異なり、熱過ず、ギターの音色の
効用もあってか寧ろ涼やかな音です。




6.V.A."Defected Presents Faya Combo Sessions EP1"(2008年)
7.DJ Gregory"Defected Presents Faya Combo Sessions EP2"(2008年)

Defected発のmix CD、"Faya Combo Sessions Mixed by DJ Gregory"から 12"が4枚切られた内の
Part1&2。EP1には DJ Gregory自身の楽曲、"Attend 1"と同曲の仏人プロデューサーYassによる
remix、及び Gregoryが手がけたremix(Bunny Mack"Let Me Love You"、T.O.K."No Way Jose")
を収録。1979年リリースのアフロ・ディスコを程よく手を入れた感のremixに仕上げた"Let Me
Love You"がスゴくイイです。




EP2には Gregoryの楽曲、"The Joburg Theme"、"Don't Know Malendro"、"Sookoos"と、
"The Joburg Theme"のSilvano Taunboqによるremixを収録。イイ内容の アフロ/トライバル
ハウス集です。

8.DJ Gregory"Breeze"(2008年)

コレが昨日100円で買ったの です。シカゴの大ヴェテラン、K-Alexiによるスポークンワードを
用いた楽曲で、ビートの組み方、シンセの音色、と Gregoryらしさを出しながら、大箱映えする
テックハウスに仕上げてます。熱いキーボードソロ(オルガン系の音色)を追加したMarlon D&
George Mena's Main Spark Mix が 特にイイです。

9.Cheek"Venus(Sunshine People)"(1996年)

Gregoryのremix仕事を収めた盤。1の Versatileレーベルの第2弾リリース(第1弾は I:Cube"Disco
Cubizm"で、Daft Punkによるremixが人気を博しました)、オーナーのGilbert Cohenが手がけた
Cheek"Venus(Sunshine People)"に Gregoryがremixを提供してます。Daft Punk風に仕上げた
I:Cubeのremixの評価が高いですが、個人的に(&今の気分として)Gregoryのremixが大分好きです。
ちなみに、この盤も 100円で買いました。

以上、今回は ウチにあるDJ Gregory関連の音源についてでしたー。

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