P印良品

気の向いた時にその日聴いてたCDやら最近観た映画やらを取り上げてソレについてアレやコレやと…

Ace of Clubs"Everything Is Going to the Beat"

2020-11-01 12:05:42 | Music
コチラでは例年、ハロウィン当日は 子供らが仮装して近所の家々を訪れて "Trick or Treat"して
回るのですが、今年はCovid-19の感染(再)拡大を受けて やらないでね、のお達しが出ているため
ソレもなく、静かな1日でした。
ハロウィン感が平時より少ない感じで 10月が過ぎ、今日をもって3月から続いていたDST (Daylight
Saving Time, 所謂サマータイム)が終了です。その調整で、10/31〜11/1は24時間+1時間、なのを
イイ事に 今日は少し夜更かししようかと。
※11/1の未明に、時計が1時間戻って、昨日までは朝7時だった時間帯が朝6時になります。

さて、今回は 前回取り上げた Jamiroquai"Space Cowboy (Classic Club remix)"が Amazon Music
Unlimitedのサジェスチョンで出たのって、コレを聴いたから?というのに行き当たったので、
コレを機会に Ace of Clubs"Everything Is Going to the Beat" (1991年)をご紹介。



元々は Luke Vibertの変名仕事、The Ace Of Clubs"Benefist"(2007年)を久々で聴きたくなって
検索してみて、結果 Theの着かない方に行き当たって、聴いたら思いがけずスゴく良かったです。
80年代末〜90年代頭に Acid Jazz、Talkin' Loudからリリースのあったグループの楽曲で、
Acid Jazzからはこの曲のタイトルを冠したコンピも出ています。
ラップをフィーチャーしたUK解釈のジャジーヒップホップで、Pharoah Sandersの"You Gotta
Have Freedom"を 上手いコト下敷きにしています。同じネタ使いのBoogaloo
"You Gotta Have Freedom" (過去記事)が好きな身としては反応せざるを得ないです。
想像に過ぎないですが、コレを聴いたのから リリース元のAcid Jazzからデビューを果たした
Jamiroquaiに繋がって 他の履歴からハウス趣味なのを押さえてDavid Moralesのバージョンを
ススメた、とかだったら 流石 始終閲覧/購入履歴からおススメしてくるAmazonだな、と。

Jamiroquai"Space Cowboy (Classic Club remix)"

2020-10-30 19:29:06 | Music
先週、片道300km 運転して、家族とアルゴンキン州立公園に行ってきました。
紅葉の見頃は過ぎちゃってましたが、ドライブとハイキングを楽しめました。
今年の旅行はこれっきりなのは寂しいですが、かねてから家族が見たいと言っていた
野生のムース(ヘラジカ)にも運良く行き当たれたし、ともあれ良い旅でした。



旅行の後は 家か会社で過ごす日々に戻っていて、そんな中で 聴いている音楽から
一曲ご紹介。

Jamiroquai"Space Cowboy (Classic Club remix)" (1995年)


(チョップされたヴォーカルをフックにして 最初のブレイクでキーボードのソロになる導入部が好き過ぎます)

8月から Amazonの音楽聴き放題サービス、Amazon Music Unlimitedを使っていて、
この曲がおススメに出て来て 久々で聴きました。
発表からから四半世紀経ってますが色褪せないなー と。
David Moralesの手によって Jamiroquai"Space Cowboy"が歌ものハウス化されたこちらのバージョン、
信頼のDef Mixクオリティー、なイイ仕事となっています。音楽性が高く、聴いて楽しめるコトに
重きを置いていながら、ハウスの機能性もしっかりあって、ケチのつけ所がないです。

ちなみに、このブログを始めた初期の記事で、2005年の渚音楽祭について書いてますが、
その中の David Moralesが脱ぎ脱ぎしている下りでかけていたのがこの曲、です。確か。

Milk & Sugar feat. Ron Carroll"House Dimension"

2020-10-18 22:49:09 | Music
9月から始めた、配信経由で聴いた作品を紹介する記事の第3弾。

Milk & Sugar feat. Ron Carroll"House Dimension" (2018年)

90年代半ばから長らく活動中、のドイツはミュンヘンのプロデューサーチーム、Milk & Sugarが2018年に
発表した作品。彼ら自身のレーベル、Milk & Sugar Recordings発、で配信のみのリリース。


("House Dimension"の 初お目見えは、Milk & Sugarの活動20周年を記念した編集盤、"20 Years Of
Milk & Sugar"(2017年)でした)

音数・展開は少なめながら、抜き差しとフィルターの開閉で 単調になり過ぎないように 配慮を行き届かせた
トラックは、流石のベテラン仕事。その上に載ったハウスミュージックを讃える内容のスポークンワーズの
声の主は "The Minister of Sound"こと、シカゴのRon Carroll御大(※)。となれば、地味なれど 間違いない
仕上がりです。Dario D'attisによるリミックスもアッパーな要素を加えつつ やり過ぎてなくて好印象。

※: 御大については、以前書いたコチラの記事も参照下さい。

オマケ。この記事を書くのに、Milk & Sugarで検索していて、彼らが 去年 The Shapeshiftersの代表作
"Lola's Theme"をカバーしているのに行き当たりました。個人的に、"Lola's Theme"もカバーの対象に
なんのね、今や とちょっとビっクリ(原曲のリリースからもう15年強経ってる!!のを含め)。


(地元ミュンヘンのthe Munich Symphony Orchestraと組んで、クラブミュージックのヒット曲を
カバーする企画の中での1曲でした。彼らも Pete Tongと同じようなコトしてんのね)

Pete Tong & Her-O feat.Robert Owens"Rose Rouge"

2020-09-28 21:17:14 | Music
昨日に続いて、もう1曲、配信経由で聴いた楽曲をご紹介。

Pete Tong & Her-O feat.Robert Owens"Rose Rouge"(2019年)



コチラはイギリス出身の大御所DJ(1960年生まれだから 御年60才!!か)、Pete Tongと Her-oこと
The Heritage Orchestraが共作した クラブミュージックのヒット曲をカバーする企画盤
("Chilled Classics")に収録された楽曲。St. Germainの代表作、"Rose Rouge"(2020年)の
カバーです。
原曲でサンプリングされていたMarlena Shaw"Woman of the Ghetto (Live)"の代わりに
Robert Owensの渋イイ声での歌唱をフィーチャーして、原曲からは離れ過ぎず、な良い塩梅の
アレンジが加わったバージョンに仕上がってます。

件の"Chilled Classics"については、試みとしては ダンス・ミュージック・オーケストラ、
A Hundred Birdsと軌を一にしていて面白いと思うも、全てが 成功裏に収まってはないな、
という感想を持っていて、オーケストラの演奏で再現・改変した結果が個人的に
刺さらないのも いくつかありました。
と、いうのがあって、 今回は 上手くフィットしてイイ仕上がりになった"Rose Rouge"だけを
抜き出して取り上げることにしました。

Dyone "Only Love Can Set U-Free (Bicep remix)"

2020-09-27 20:40:19 | Music
またも、長期で更新が滞ってました…。
コレはやる気の問題である一方、自分又は世の中の環境の変化による部分も少なからないので、
やり方を変える必要があるかもなー。というのに思い至り、今後は これまではCD、レコードで
聴いた音楽に限って書いてきたのから 少し範囲を拡げて、配信経由のも取り扱うコトにしました。

てので早速、昨年(2019年)アナログ盤が出たものの、自分はデータでしか買っていない

Dyone "Only Love Can Set U-Free (Bicep remix)" (2015年)

をご紹介。
原曲は1993年に イギリスでFirst Choiceというレーベルからリリースされた歌モノハウスで、
ソレを 同じくイギリスのDJデュオ、Bicepが 干支が一周した後にリミックスしました。
Bicepは Ninja Tuneからのリリース作で知られてますね。



動画の通り、ガラージ〜ソウルフルハウス系のど真ん中を行く原曲からして 最高ですが、
その色を程よく多めに残しつつ 跳ねたビートに載せ、歌い上げ要素は削っても展開の妙で
違う高揚感をもたらす作りにしたBicep仕事も カナリ良いです。


【レコード紹介#111】Ian Pooley"Rock Da Discoteque EP"

2015-05-10 16:38:18 | Music
こんにちは っす。
今回は カナリ久々(半年ぶり)でレコードに関する記事です。
G.W.中で買ったレコードから、

Ian Pooley"Rock Da Discoteque EP"(1998年)

をご紹介。コチラ、秋葉原のハードオフの100円棚で行き当たった一枚になります。

米のレーベル、AV8(ココのがやたらとありました)からリリースされた本作には、
1996年に独のForce Inc.からリリースされたIan Pooleyの"Chord Memory"から
オリジナルmixと、同年に出たリミックス盤に収められたDaft Punkが手がけた
バージョン、あとPooley自身による新録か未発表のか不明な ハードめのバージョン
(Distortion mix)が収められています。
曲名が "Rock Da Discoteque"に変更になっていて、実際は"Chord Memory" てのを
最初知らなくて、"Chord~"以外でもDaft PunkがIan Pooleyのリミックスを
やってたのね、と気になって手に取り、念のためその場でiPhoneで調べてそうでは
ないのね…となるも、そーいえばオリジナルは聴いたコトなかったな、てのでお買い上げ。




で 家で聴いてみたら、先に聴いていた(※)Daft Punkによるリミックスの方も未だに
好きな自分ですが、ソッチの刺さる要素の多くが元々原曲の側であったのね、となり、
コレは原曲のがよりイケてる度合いが一層高いなー という感想を持ちました。
リムやタムが効果的に鳴らされている太いビートと、高揚感に溢れたテッキーな上モノが
組み合わさった 痺れる出来な名作です。こういうズンドコ感とか、AV8盤で曲名に
しちゃった気持ちは自分としては理解出来る気がするー な"Rock Da Discoteque"という
声ネタによるファンキーさの演出具合とか、好きだなー。

※:97年に"Homework"がヒットした折に 再発されたタイミングで上記のリミックス
盤は買って持っていました。コッチに入っているLFOのMark Bell、Richard Benson名義
でのAlec Empireによる速いテクノなバージョンも格好イイです。

V.A."Classic Jams"#3

2014-09-11 22:48:16 | Music
(もう1つのブログ、 P印100選用に書くも、公開する機を逃してしまっていた
記事があったので 3度目のP印100選 の出張版としてコチラに載せます)

今回は、以前 Myoshi Morris"Muzik(Steve Bug Edit)"を紹介したのに続き、
初期ハウスの名作をまとめたコンピ盤、"Classic Jams"(2013年)の収録曲
から もう1曲シカゴ産ハウスを取り上げます。

Color Of Music"Make U Mine"(1992年)



Carl Bias、 Carlton Rosebureの2人からなる Color Of Music(※"Classic
Jams"では アーティスト名がSwing Cityになってますが、正しくは コチラ
です)が、1992年にシカゴのレーベルVelvet City Recordsから発表した
"Make U Mine EP"の表題曲が本作。
シンプルなフレーズで鳴らされる 太いベースが効いたボトム、鍵盤、ホーンの
リフの暖かい音色、流麗なヴィブラフォンとが一体となって非常に聴き心地が
イイ、良質なディープハウスです。

こうしたイイ作品に 今一度光りを当てて輝かせた"Classic Jams"、ホントに
イイ内容だと 思います。以前に書いたののくり返しになりますが、捨て曲なし
の珠玉のハウスクラシック集なので、是非チェックをしてみて下さい。

>>これまでに "Classic Jams"の収録曲を取り上げた記事を2つ書いているので
ソチラも是非!!

V.A."Classic Jams"#1"Classic Jams"#2

【レコード紹介#108】Daft Punk"Revolution 909"

2014-09-09 21:03:58 | Music
こんばんは っす。
今朝 ふと8/8が 808の日!なら今日(9/9)は 909の日すね、てのに 行き当たったので、
今回は TR-808と肩を並べるRoland製リズムマシーンの名機、TR-909をタイトルに
用いた Daft Punkの楽曲、"Revolution 909"を 久々で引っ張り出してご紹介。




プロモ盤は1996年に出ていたようですが、正規盤は件のAlbumのリリースの翌年の98年に
出た、"Homework"からの第5弾Single。
警察がパ-ティーを取り締まる様子(多分疑似です)を録ったSEから始まる、ドスンドスンと
鳴るキック、フィルターの開閉(高域の削り具合のトリッキーな変化)を効かしたベースが
特徴的な ボトムヘビーなハウスで、ハイハットの跳ね具合もナイスです。
ディスコーな度合いが低く、やや地味なコトで、"Homework"を代表する楽曲にはなれず…で
今やなかなか日の目を見るコトはなさ気ですが、何気に今聴いても格好イイし、
この機会に 冒頭のSEから着想して、トマトがパスタソースになるまでを一気に写した
ロマン・コッポラが手がけたPV(起点からの飛躍がスゴ過ぎ)とともに、是非 今一度お楽しみ
いただきたいな、と思います。

尚、Roger SanchezとJunior Sanchezが手がけた、声ネタを加えたり 逆回転他のギミックを
盛り込んだりしたズンドコなremixは 改めて聴いた感じ、ちょっとトゥーマッチ過ぎで
今刺さる感じではないです(コレ、あっさりさせるアプローチでエディットしたら輝くかも?な
気は 薄らとするものの)…。

Rahaan"On&On"

2014-08-09 21:11:10 | Music
こんばんは っす。

今回は "Roy Davis Jr."Electric Soul/Someday"に続き、2度目のP印100選 の出張版です。

昨晩 ふと8/8だからTR-808を使ったシカゴハウスを…てのを 思いついて、
既に8/8に公開する記事を予約投稿してたのに差し替え でAdonisの
"Noway Back"について書きました(コチラの記事です)。
その中に出てくる Jesse Saunders"On and On"に関係する盤が、
ウチにあるのに気づいたので、コチラで書こう、というのが 今回出張版で
書くのに至った経緯です。

てので 早速、

Rahaan"On&On"(2008年)

について 書いていきます。

Jesse Saundersの"On&On"は、Playgroundというクラブで DJをしていた際に
毎回プレイしていた、Machによる1980年の楽曲"On&On"のレコードが盗まれて
しまったため、その代わりになるのを自ら作ったもの、で 結果コレが世界で
初めてレコード化されたハウスミュージック楽曲になりました。
その元ネタとなったMach版"On&On"を 1988年より活動を続け、地元シカゴ
のみならず、国外でも高い人気を誇るDJ、Rahaanがエディットしたのが本作。
リリース元は シカゴのStill Musicのブート・エディット部門Stilove4Musicです。

Mach版"On&On"



オーストラリアのグループPlayer Oneによる 当時大流行したヴィデオゲームを
モチーフにした楽曲"Space Invaders"(この曲がPlayer Oneの唯一のヒット作だそう)
のミュンヘンディスコスタイルなベースと Lipps Inc."Funky Town"のパーカッション
の効いたビート、Donna Summer"Bad Girls"から引用した声(歌)ネタを組み合わせて
作られたディスコ・メガミックスな楽曲を よりDJ向き(↓の Rahaan自身がかけて 大いに
盛り上げてるトコの動画を見ていただければその機能性は一目瞭然かと)に再構築した
イイ仕事です。




併せて収録された Bumblebee Unlimited"Love Bug"、Teddy Pendergrass"If You
Know Like I Know"のエディットも良い内容なので、アナログを探すか、昨年に出た
Rahaanのエディット音源を集めたCD-R、"Rahaan Muzik Presents Party Edits"にも
"On&On"は入っているので ソチラで、か で是非チェックしてみて下さい。

ではでは…!!

Roy Davis Jr."Electric Soul/Someday"

2014-07-30 23:38:48 | Music
こんにちは っす。
今回は P印100選の出張版 で

Roy Davis Jr."Electric Soul/Someday"(1999年)

について書きます。
アチラでは100曲、って上限を設けているため あまり1アーティストの作品ばかり
取り上げるのはなー(※重要性から 登場する頻度が高くなるのは大いにあり得ますが)、
というのがありまして、この盤については 一旦コチラに書いておいて、後でバランス
見て アチラにも載せるか考えようかと。

90年代初頭から活動をするシカゴのヴェテラン、Roy Davis Jr.。
本盤は 彼が英のレーベル、Peacefrogから1999年に発表した12"です。
Peacefrogからは 彼の2nd.Album、"Soul Electrica"が同年に出ていて、ソチラから
100選入り、の楽曲を今後紹介する予定でいます。

てのは さて置き。
件のAlbum名にある "Soul Electrica"とは、エレクトロニックミュージックとソウルとを
混ぜ合わせたモノ、で "Electric Soul/Someday"も このスタイルでの作品です。
Mike Saxonが弾くカッティング ギターとベース、Jay Cappoによる ローズピアノを
フィーチャーした インスト作品"Electric Soul"、共作の多い Peven Everett(2人による
"Don't You Dare Stop Loving"(1999年)もおススメです)が歌うダウンテンポ"Someday"とも
アツくソウルの込められた イイ曲です。

Roy Davis Jr."Electric Soul"


Roy Davis Jr."Someday"


※"Someday"は "Soul Electrica"のCD版にも収録されてるんですね(自分が 持っている LPの方には
未収録でした)。

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