P印良品

気の向いた時にその日聴いてたCDやら最近観た映画やらを取り上げてソレについてアレやコレやと…

V.A."Classic Jams"#1

2014-07-26 12:57:57 | Music
こんにちは っす。

今回は 昨年Steve Bugの主宰する独の老舗レーベル Poker Flat Recordingsから出た、初期
ハウスの名作をまとめた V.A."Classic Jams"(2013年)から 収録曲を2つ取り上げます。
本作は LPとデータの2形態でリリースされていて 自分が当初買ったのはLPだったのですが、
ソチラには 未収録でデータ版にだけ入っているのも気になる内容のため、LPでは欠けてるの
だけ、別途データで買いました。最近。

そんな LP未収録曲から、まずは

Foremost Poets"Reasons To Be Dismal?"(1989年)

を紹介します。
以前 エディット作品を紹介したForemost PoetsことJohnny Dangerousの初期作品。リリース元は
Nu Groove Recordsです。




"Classic Jams"に入っているのは Innervisions主宰のDixonによるremixをフィーチャーした盤
(昨年 Porker Flatからリリース)に収められたJohnny Dangerous自身の手によるremix。
スポークンワーズ、銃撃音などのサンプルをディレイで飛ばしながら 巧みに使っているのが
特徴的な ディープハウス楽曲で、格好イイ っす。

続いては、Pat Methenyの"Slip Away"をネタ使いした"Summer Daze"のヒットで知られる
カナダのヴェテラン、Nick Holderの作品を。

Nick Holder"Erotic Illusions"(1991年)




1991年発表の12"、"Digital Age"の収録曲。淡々と打ち鳴らされるパーカッションの乾いた
音が、低温サウナでゆっくりと汗をかく的な気持ち良さです。

Rough Trade傘下の Hangman Recordsからリリースされた英国にハウスが広まった当時の
楽曲、Dimensional Holofonic Sound(D.H.S)"House Of God($50 Mix)"含め、LP未収録曲も
粒揃いだなー。と、"Classic Jams"の内容の良さを 改めて感じた次第です。

【レコード紹介#107】The Street Wise Kids"Kings Forever"

2014-07-20 12:26:35 | Music
こんにちは っす。

ニューヨークの ハウスレーベル、Nu Groove Recordsが創立された背景に Trax Records
への強い憧憬があったコトを前回の記事で紹介しました。

今回は そんなNu Grooveから出た、シカゴハウスをネタ使いした楽曲を収録した

The Street Wise Kids"Kings Forever"(1992年)

を紹介します。
Side-A(Now Side)には Lil Louis"French Kiss"他、よく知られた楽曲のフレーズを
散りばめるも 派手にし過ぎない仕上りのサンプリング・ディープハウス、"Don't Hold
Back(Love Mix)"を収録。




Side-B(Later Side)には Tyree Cooper"Video Crash"のネタ使いが特徴的な"Here Comes
That Sound"のHate mix、The Reel Master mixの2ヴァージョンが。全体として穏やかな
トーンな中 あのフレーズが意外とハマってます。




コレ、先輩からの戴きモノなのですが 良いモノをいただいたなーと。

尚、"Here Comes That Sound"は受注生産でCD-Rを作るコンピ盤、"Nu Groove
Records Classics Vol. 1
"に収録されてます。

【レコード紹介#106】Ronald Burrell"In The Summertime"

2014-07-15 23:04:58 | Music
こんばんは っす。

えー 先週末よりココとは別に もう一つ、P印100選というブログを始めました。
ソチラでは 「個人的にコレは絶っ対ハズしちゃダメ、なモノに絞って」、「ハウス/
テクノのサブジャンル単位で 名作を100曲」選ぶ ってコトをしていく予定で 目下の
テーマは「シカゴハウス100選」、でヤってます。

そんなワケで 近頃はウチにあるシカゴハウスのCD、レコードを改めて聴く ってコトをする
日々なのですが その中で、当時レコ屋のシカゴハウス棚で見つけて買ったのでも 調べてみると、
フィーリングは彼の地産のモノと同じながら 実はNYのハウスだったり、てコトがチラホラあります。

そんな中から 今回は

Ronald Burrell"In The Summertime"(1992年)

をコチラで取り上げようか と。
以前 Camacho's Project Feat.Regina Wilsonの"Slave"を紹介した Nu Groove Records(NYの
レーベルです)傘下のJazzy Recordsからリリースされた、件のNu Grooveの核の役目を果たした
Burrell Brothersの片割れ、Ronald Burrellの作品。レーベル名の通りに ジャジーで、清涼感のある
Side-Aの"In The Summertime"が 絶品です。




聴くと 体感温度が下がる気がします。

Side-BのFirst Choice"Let Noman Put Asunder"から抜いて来た 短いヴォーカルと、鍵盤の
リフをループさせて、SEを差し挟みながらビートを抜き差しして、という構成のディープハウス、
"Quiet Song"も 地味イイなー。

と、両面ともイイ内容。なのですが カナリ残念なコトに盤のプレス状態が よろしくないんだ
よなー コレ。

ちなみに、Nu Groove Recordsが創立された背景には Trax Recordsへの強い憧憬があったんだ
そうな。だから 本作の様にシカゴハウス感が漂う作品を出してたのね。納得。

【レコード紹介#105】Glenn Underground"Funky Good Time"

2014-07-13 04:52:07 | Music
こんばんは っす。

昨晩Boo Williamsの記事を書いたの からの流れで、今回は 彼と同じくシカゴハウスの第2世代で
ディープハウス路線へと進んだ盟友、Glenn Undergroundの音盤を紹介します。


Glenn Underground"Funky Good Time"(2014年)

GUこと Glenn Undergroundは 幼なじみのBoo Williamsらと共にStrictly Jaz Unitとしても活動を
していて、本作は 同ユニット名を冠したStrictly Jaz Unit Muzik(GUが主宰)からのリリース。





表題曲の Side-A"Funky Good Time"は、ハウスの持つ ディスコの要素を押し出し、ソコへジャズの
要素を加えた GU節の炸裂した楽曲。GUの十八番のキーボード捌きを筆頭に ライブ感・生音度が高く、
アツ~い感触なのが堪らんです。

Side-Bの"Gi Disco"も 生音系のドラム、パーカッション、鍵盤(ヴィブラフォン的なのを含む)、
ギターの温かみのある音色と デケデケで、若干アシッド気味なシンセベースとが 上手く調和
していてイイなー。

と、以前紹介した アフロ・フュージョン・ハウス"Afro Gente"(2009年)とかが好きであれば
本作も間違いなし、な安定のGUクオリティー、な優良ディープハウス 盤です。

【レコード紹介#104】DJ Bang"The B.E.A.T"

2014-06-21 12:36:51 | Music
こんにちは っす。

今夜は 久々で夜遊びをする予定で、2011年のStar Nigt以来、のホント長らくぶりで
Derrick L.CarterのDJを聴きに行こうかと。
そんな、Airでのパーティー Roundhouseが楽しみでならない最中に書く 今回の記事では
Derrick L.Carterの変名、DJ Bangの作品の紹介します。

DJ Bang"The B.E.A.T"(2008年)

Derrick L.Carter&Luke Solomonのレーベル、CLASSICからの2000年の作品"DJ Bang
Make You Jiu-Jitsu"で初お目見えしたDJ Bangなる名義(近年は Persnickety Soundsから
エディット作品を出す際の名義として使われてます)での 作品で、Derrick L.Carter印の
跳ねまくりなビートに "It's The Beat"等の声ネタをファンキーに散らしたoriginal(A1)
と、Riva Starr(A2)、Freeform Five(B1)、Brian Heath(B2)によるremixを収録。

Riva Starrは1st.Album"If Life Gives You Lemons, Make Lemonade"(2010年)が高く評価
された 伊人プロデューサーで、本盤では ギゅうっと詰められた感のある音色で鳴らした
リフが特徴的なremixを披露してます。過去に Classicからの作品を発表したコトのある
Freeform Fiveによるremixは ディスコ感漂うファンキーなハウスで、個人的には original
に次いで好きなバージョンです。シカゴハウス色の強いBrian Heath(この人に関しては
調べても 手がけたremixがCLASSICから出てたんだ、位で めぼしい情報に行き当たらず…
でした)によるremixも 地ー味ーに格好良く、好内容な一枚です。

以上、今夜の景気付け(この時間から、はチと早過ぎる気もしますが…)に聴くついでで、
Derrick L.Carterの手がけた作品のご紹介、でしたー。

【レコード紹介#102】Romanthony Presents Nyree"Good Tymz"

2014-06-14 18:23:53 | Music
こんばんは っす。

レコード紹介の102回目は 購入したのが1月、と大分遅れての紹介となりますが
下北沢のレコ屋 Yellow Popで買った

Nyree"Good Tymz"(1996年)

について、です。
昨年の5月に腎不全のため45歳でこの世を去った地下ハウス界のプリンス、Romanthonyが
手がけた作品で、オランダのレーベル Orange Recordsの第1弾。ココからは 他にも氏の作品が
いくつか出てますね。

内容は Nyreeという女性vo.を迎えての 歌モノハウスで、生音寄りの暖かみのある音色を中心に
構築されたトラック、Nyree嬢の歌ともに良く、好内容の1枚です。
Side-Aには Orange Recordsから作品のリリースがあるD.J. MK(※Marc Kinchenではないようです)
によるremix、Side-BにはRomanthonyの手によるRoman's Temple mix、Roman's Dubbass Mix
の2つのバージョンを収録。




Romanthonyの作品は 彼の歌があってこそ、と思うトコがあり、その点では 本作には裏方としての
参加のため彼の声はコーラスでしか聴けなくてソコがチと残念ですが、ともあれ質の高い歌モノハウスの
レコードとして気に入っております。

ちなみに Romanthonyはもう1作品、"I Like It"という楽曲でも Nyree嬢のプロデュースを手がけて
ます。

【レコード紹介#101】Raw Silk"Do It To The Music(remix)"

2014-06-12 01:18:56 | Music
こんばんは っす。
さて、今回は レコード紹介記事の101回目として、最近購入した

Raw Silk"Do It To The Music(remix)"(2014年)

をご紹介。

名門レーベル West End発のクラシックの1つ、3人の女性ヴォーカルを擁するグループ Raw Silkが
1982年に発表した代表作、"Do It To The Music"を素材にしたブート リワーク(リミックス)盤です。




名前からして、な Nazo Recordsなるレーベルから出た音盤で、全っ然誰の手によるものか等々不明
ですが、ともあれシンプルなリフを途中音色を差し替えながら中心に据えた 地味過ぎず派手過ぎず の
絶妙ーな匙加減のトラックに、原曲の歌を巧ーく絡めたイイ仕事。ディスコ クラシックが 見事に
エレクトリックな音色が情感を生み出す絶品歌モノ ディープハウスに生まれ変わってます。やー
ナイスです。
てなワケで 大薦め、な1枚です が、結構売り切れになってしまっているトコロが多い(ココとか)
ようなので、気になる方は 是非急いで探してみて下さい。
尚、この盤を アーティスト名・タイトルともN/A(=Not Available?)として取り扱っているトコも
あるみたいですよー。

【レコード紹介#100】Red Rack'em"Picnic"

2014-05-26 23:24:44 | Music
こんばんは っす。

今月頭に書いたの以来 ちょっと久々のレコード紹介となる今回は、

Red Rack'em"Picnic"(2009年)

という盤を取り上げます。Red Rack'emこと イギリス出身のDJ/プロデューサー、Danny Berman
による2009年の作品。
コチラ、2、3年前に池袋のディスクユニオンの100円棚で見つけた一枚で、2010年に出た
作品集、"The Early Years"を気に入っていた身としては ソコに収められていた曲のアナログ
音源が100円 となれば一も二もなくお買い上げ、と相成りました(以下 購入当時の感想を
思い出しながら書きます)。

4つ打ちのビートに、レイヤーされたシンセの音と、公園で鳴っている音を録ったと思わしき
環境音が 薄っすら載った楽曲で、"The Early Years"の中では 比較的印象に乏しかった
"Picnic"ですが、レコードで聴くと 意外な位ベースがブっ太かったり、と また違う鳴り方を
して、ソレで大分魅力が増して感じられました。地味なのは相変わらず、ながら。
"The Early Years"は 自分にはディスコーな煌びやかさと ハマり感とのイイ塩梅な混ざり具合
が刺さったのですが、"Picnic"をソコから切り離して単体で聴いた際には、なんとも地味イイ、
良質なディープハウス楽曲としての魅力が立ち上がってきました。

以前にエディット作品を紹介したThe Revengeによるremix(B1)も 同路線のイイ仕上がりです。




ジャズ感のあるベースと、少し物悲しげなピアノが印象的な"Crowd Scene"(B2)もなかなかに
佳曲で これまた地味イイなー。

この盤、今も 鮮度的な問題で投売りされるコトがあるのでは?なので、100円棚なりで もし
見つけたら是非チェックしてみて下さい。大推薦、までは行かないものの 地味におススメです。

余談(気味)になりますが最後に。実は 当初、"The Early Years"のディスコ感や The Revengeという
エディット職人が参加しているコトから、この盤をNu-Discoにカテゴライズする向きを想定して
いて、でもディープハウス好きにも刺さりますよー という紹介の仕方を考えてました。が、念のため
Nu-Disco扱いか確認してみたら、最初に見たDiscogsから 思いっきりStyle:Deep Houseってあって
ご破算になるという…。うーん。ドコからドコまでを ディープハウスとする(コトが出来る)のか、
って ホント曖昧で スパっと切るのは 難しいなー。てのを改めて感じた次第です。

【レコード紹介#99】Wee Papa Girl Rappers"Heat It Up"

2014-05-07 23:16:02 | Music
こんばんは っす。

レコード紹介の99枚目は 前回が"Like This"だったので、次は "(It's)Like That~"で始まる楽曲を、てので

Wee Papa Girl Rappers"Heat It Up"(1988年)

にします。
コチラ、先週の仙台出張時に行き当たった 廃盤レコード&CD掘出市での戦利品です。




英の女性ラップ・ディオ、Wee Papa Girl RappersによるHip House。
自分が買った盤の Side-AはAcid House remixと題してのKevin "Master Reese" Saundersonによる
remixを収録。Inner Cityのヒトがアシーーーッドなベースに留まらず 派手なギターリフもブレイク
ビーツも載せたイケイケ仕様な音(ダサ格好イイです)に仕上げてんのが 意外ーです。

Side-Bには 英国産らしいレゲェ調なトラックの上でラップをした"Flaunt It"と、Acid House remixの
Inst.を収録。声ネタのチョップ&連打がイイ塩梅にフックになっていて ラップがなくとも寂しい感じ
のしない このヴァージョンもイイな。

てなワケで、特に何かをするでもなく迎えた このブログをブログを初めて10年目、という節目 からの
1発目、は最近買ったHip Houseのレコードについて、でしたー。

【レコード紹介#96,97】最近買った中古盤

2014-04-15 00:31:30 | Music
今夜は もう1コ、最近買ったレコードを紹介する記事を。

早いモンで 消費税が上がってしまってから2週間ですね。小さい買い物だと そんなに頭の痛い(差)額
にはならないやね、てコトを思う一方で、言っても数百円だけど 欲しいのの中から選りすぐって
上がる前に買ってしまおう、てのもあって 先月は駆け込みでレコード買う、ってコトをしました。

その中から1枚。コレは当初買う予定じゃなくて、他に欲しいのが店頭在庫である模様、ってので
買いに行ったManhattan Recordsで、来たついでで中古盤の棚を見ていて行き当たったの、です。

DJ Duke"Turn It Up(Say Yeah)(1994年)

Slow To SpeakのCoreシリーズで再発がなされたり、と過去の作品が再評価を受けるUSのヴェテラン、
DJ Dukeによる1994年の作品。 前年のヒット作、"Blow Your Whistle"と同じくFFRRからリリース
された本作はズンドコなパーカッションの効いたトラックに 曲名となった"Turn it up"や"Say yeah"
などの声ネタ、SE系のシンセを散りばめた派ー手ーなハウス。トゥーマッチに感じるヒトも多いかと
思いますが…個人的には こーいう純パーティー音楽は大好きです。




B-1に収録の Junior Vasquesによるremixのクドさを何割増にもした感じもイイなー。コチラ、DJ諸氏は
BPMが速過ぎない辺りに 今敢えて、で活用の途を見いだせなくもないのでは?

続いて、コレは 昨日店頭受取で注文をしてたレコードがあって、下北沢のJetsetへ取りに行った
ついでで中古盤の箱から見つけて買ったの、です。

A Guy Called Gerald"Voodoo Ray"(1988年)

元808 StateのA Guy Called GeraldによるUK産アシッド クラシック。今回手に入ったのは 元々Rham!
ってトコから出てたのをWarlock Recordsがライセンス・リリースしたモノで、"Acieed"と題された
Side-Aには"Voodoo Ray"のExtended Mixと、Gerald自身によるトランスフォーマー スクラッチ的に
音を切りまくりつつ、なremix(Gerald's Rham On Acid Remix)を収録。"X-Tascy Knuckles"
と題された逆面は、シカゴからNYに戻り、David Moralesのプロデューサー・チーム、Def Mix
Productionに加入したての時期の Frankie Knucklesによるremix(David Moralesも手伝ってますね)。
コーラス以外、原曲は薄めにカブせるのに留めて 流麗なピアノを中心に据えた Paradise Ballroom Mix
(↓)他3つのヴァージョンが収められています。




この記事を書くのに色々調べていて知ったのですが、Paradise Ballroom Mixを素材に使った Greg
Wilsonによるエディット
があるんですね。

以上、最近買った中古盤のご紹介 でしたー。ではでは…!!

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