P印良品

気の向いた時にその日聴いてたCDやら最近観た映画やらを取り上げてソレについてアレやコレやと…

【レコード紹介#95】Gusto"Disco's Revenge"

2014-04-12 12:11:31 | Music
こんにちは っす。

レコード紹介の95枚目は、Frankie Knucklesが先月亡くなった、との報せに触れての記事への追記的な
要素を入れつつ

Gusto"Disco's Revenge"(1995年)

です。
始めに断っておくと、この曲には Frankie Knucklesは携わってません。ele-kingに載った 氏への追悼記事
タイトル(「ハウスは、ディスコの復讐なんだよ」─フランキー・ナックルズの功績、そしてハウス・
ミュージックは文化をいかに変えたか)から この曲を思い出したので、てので 取り上げる次第です。
あと、皆さん既に読んでいるかと思いますが 件の追悼記事がイイ内容なので紹介しておきたいな、と。

さて、Frankie Knucklesの発言"House music is disco’s revenge. "にある通り、ハウスは ディスコの
系譜に属し、1979年に起きた反ディスコ運動によって排除される憂き目にあった、黒人の同性愛者が
深く関わる音楽が 復権するストーリーをその歴史の中に持っています。

そんな「ディスコの復讐」が曲名となっているのが 本作。GustoことEdward Greene によるディスコ・
リコンストラクト モノで、元ネタはHarvey Mason"Groovin' You"です。




低いキーのコーラス風のベース(Blaze feat. Barbara Tucker"Most Precious Love"で近しいベースが
使われてますね)を上手く引用したトラックが格好イイ っす。

ウチにあるのは Bumble Beats Recordsから出たremix盤で、Side-Aには 巧みにプログレッシブ ハウス
要素を盛り込み、ファンキーな原曲の要素と調和させたDeep Dishによるイイ仕事が、Side-Bには Tom
MoultonによるTom Moulton‘s Revamped Dubが収録されています。ディスコの長尺バージョン
(Extended mix)の生みの親を起用、てのはナイス人選!ですね。タメ、メリハリの効いた 構成がナイス
です。

【レコード紹介#93】Phuture"We Are Phuture remix"

2014-03-03 22:11:17 | Music
こんばんは っす。


<script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

てなワケで、3月3日は Rolandの名機TB-303の日、ってんで 件の機材のトリッキーでトリッピーな音色を用いた
楽曲、"Acid Trax"を作ったアシッドハウスの生みの親 DJ Pierreが率いるPhutureのレコードをご紹介。

Phuture"We Are Phuture remix"(1996年)

1988年に Traxから発表された彼らの楽曲の Joey Beltram、Straylight、Mike"Hitman"Wilsonによるリミックスを
収録した盤。同年に 独のLe Petit PrinceからJoey Beltram、Straylight、あとSlamが "We Are Phuture"を、
CJ Bollandが "Slam!"(件のSlamのユニット名はこの曲から だそうな)をリミックスした盤も出てます。

コレ、中学を卒業したトコで親に連れられてイギリス旅行に行った際に買ったんだよな。

NYのテクノ/ハウスクリエーターで自身もTraxから作品のリリースがあるJoey BeltramによるA-1は 乾いたビートに
303のアシーーっドなフレーズを載っけた格好イイ トラックモノ。




StraylightによるA-2は 原曲の"Phuture"の声ネタを上手く使いつつ、の当時流行のアシッドトランス仕立てで、
シカゴのDJ/プロデューサー Mike"Hitman"Wilsonのは 1988年にTraxから出た盤に収録されたのの再録です。
上では Mike"Hitman"Wilsonによるリミックスと書きましたが、どーやらこのAdded production and mixed
by Mike"Hitman"Wilson、とあるのがorginalの模様。この記事を書くのにあたって Traxから再発で出たのも
引っ張り出して併せて聴いたのですが、ソッチに入っているのは同じく Added production and mixed by
Mike"Hitman"Wilsonとレーベル面に記載されているも、歌が少なめで、別のヴァージョンなんですね
(再発のに入っているの、実際は"Phuture Jacks"なのか。紛らわしいな)。



コレが "We Are Phuture remix"のAA面に入ってるの です。
ヤり過ぎじゃない程度に加工されたDarrel Lewisの歌と 303サウンドの組み合わせ、イイなー。

以上、今回は 303の日、にちなんで Phutureによるアシッドハウスのレコードを紹介しましたー。

【レコード紹介#92】Cro and Comp."(We Come To Play)Just A Kiss"

2014-02-16 00:17:30 | Music
今夜は もう1枚、最近買ったのの中から紹介しようかと。

コチラは COCONUTS Disk代々木店で買いました(315円也)。93年リリースのマイアミ産ハウス。

Cro and Comp."(We Come To Play)Just A Kiss"(1993年)

ぬー 改めて調べてみても情報少ないな。クレジットを見ての情報だと 手がけたのがCro and Comp.
こと Warren Cromatieで、Funky Green Dogsとしての活動で知られるRalph FalconとOscar Gaetan
の2人から成るMurk(Murk Boys)も制作に携わって(remixで?)いる模様。で、Cro and Companyの
名義で出されたレコードはどーやらコレだけ、あと発売元のHardball Recordsもコレしか出してない
模様(Discogsで調べた限り)位しか分からないです…。

そんなマイナー作ですが 収録曲の動画があるので、まずは聴いてみて下さい。




このSide-Bに収録(B1)の Cro's mix、大胆に切り刻んでの声ネタ使いが 手数多めの跳ねる
スネアと相まってナイスグルーヴを出してますねー。コレは自分のツボに深々刺さる内容です。
Side-Aの 跳ね感のあるトラックにサックスの音が映えるLong Ass mixもイイです。
B2はコチラのBonus Beatsですね。

コレは 良いモノが買えたなー感が大分あります。

【レコード紹介#91】Mr.X & Mr.Z"Drink Old Gold"

2014-02-15 21:56:14 | Music
こんばんは っす。
先週末、今週末と 盛大に雪が降ったのもあって、ホント最低限でしか出かけない感じで過ごしてます。

さて 今回は、以前我が家の Eric B.&Rakimと題して記事を書いた ウチにあるEric B.&Rakimの
関連盤に、この度1枚新たに加わったので その盤の紹介を。

Mr.X & Mr.Z"Drink Old Gold"(1987年)

このレコード、先日 某レコ屋の100円棚で見つけて発売された年とか、タイトルからなんとなく
オールドスクールなヒップホップかな、と思って買ったのですが、思った通りな内容で しかも
Eric B.&Rakimの楽曲、"I Know You Got Soul"へのアンサーソングという嬉しい誤算(?)付の
一枚でした。





Funkadelic"You'll Like It Too"とBobby Byrd"I Know you got Soulをネタにしてんのは 件の楽曲と
同じで、ソコへさらに大ネタEarth, Wind & Fire"Brazilian Rhyme"を加えてんのは ズルいなー。
やー 思いがけず面白いのを手に入れられました。

ちなみに、曲名にあるOld Goldはビールを指すみたいですね。あと、自分が買ったのは
オランダのRams Horn Recordsというトコから出てたライセンス盤です。

【レコード紹介#89】Paul Johnson"11P.M. Music/2A.M. Music"

2014-01-19 12:46:11 | Music
こんにちは っす。

昨日は 近所のラーメン屋 蘭鋳へお昼を食べに行ってみました。



煮干しの風味の強く出たスープ、コシの強い麺、炭火焼きにしたハムのような 独特のチャーシュー、
と キャラクターの立ったラーメンで美味しかったです。

その後、用事のついでで高田馬場のディスクユニオンへ行き、ソコで配られていた小冊子で
思いがけず買取価格がスゴいコトになっているのを知ってビっクリした盤について 今回は
書こうと思います。

Paul Johnson"11P.M. Music/2A.M. Music"(1995年)

昨年復活を遂げた シカゴのレーベルDance Maniaのカタログ番号124番。
Paul Johnsonの手による本盤は 件の小冊子(『MAG』)では

95年というNYハウス全盛の影響が感じられる反面、当時のDANCEMANIAファンには受け入れられず(?)
プレス数少でレア化の典型。

と紹介されてます。発売当時に偶々行き当たって買ったのが 今はレア盤として買取価格が スゴい
アガってるとは…。ソレに驚いた結果、久々に引っ張り出して聴いてみました。

内容ですが、Side-Pは "11P.M. Music"と題して、ハードめな楽曲を収録。"The Speaker Buster"、
"Don't Stop Movin That Ass"とも、声ネタ使いが効いてます。個人的には "Don't Stop~"のビートの
ズンドコ感と、曲名の連呼が相まっての 頭の悪さ加減を気に入ってます。




※"The Speaker Buster "しか 動画見つかりませんでした。

続いて Side-J(PはPaulの"P"、JはJohnsonの"J"でしょうか)の"2A.M. Music"。コチラは 2時という
深い時間(日本の感覚だとそうですが、海外だと違ったりしそうですが)仕様の ディープハウス。
"Something Strange"、"Freaks In Front"とも、Peace Frogから1996年に出たAlbum、"Feel The
Music"での音に通じる楽曲で、イイですね。

深みを求めない、潔く割り切ったダンストラックと、ムードのある楽曲の両方を楽しめる内容となってます。
ただ、私見ですが、コレに数千円の値が付いてんのにはちょっと違和感あるな(イイ内容ですが、流通量の
関係で過度に高騰してんなー と)。

【レコード紹介#88】Thomas Bangalter presents"Outrage"

2014-01-13 03:10:59 | Music
こんばんは っす。

今回は、土曜日に RAREの100円レコード市で購入した中から もう1枚紹介をしたいと思います。

Thomas Bangalter presents"Outrage"(2003年)

Daft PunkのThomas Bangalterによる楽曲を収めた盤で、彼が主宰するレーベル、Roule(以前
Romanthonyの追悼記事で、ココからライセンス盤として出た 氏の"Hold On"を紹介してますね)
からのリリース。
アルゼンチン・ ブエノスアイレス出身の映画監督・脚本家、ギャスパー・ノエ(Gaspar Noé)
の映画、『Irreversable(邦題:アレックス) 』の音楽を Thomas Bangalterが手がけていて、
件のサントラ盤(Rouleから2002年にリリース)からカットされた12"です。

SIde-Aの表題曲、"Outrage"は 歪んだギター音が特徴的なハウストラックで、途中から入るシンセ・
ストリングスがサントラ仕様、ですね。映画(未見です)が エグい描写を含むモノのようなので、
ソコに合わせた音、っぽい不穏な雰囲気の漂う楽曲(曲名からして 非道、無法, 乱暴な行為、
だし)。




Side-Bには "Night Beats"、"Paris By Night"の2曲を収録。"Outrage"同様、シンセ・ストリングス
が入る"Paris By Night"がメインで、"Night Beats"はソコから音を絞り込んだヴァージョンです。
Daft Punkの"Home Work"がヒットしたのの呼び水となった1996年の12"、"Da Funk/Musique"
から 煌びやかを排除した感じのスローで骨太なハウスで、個人的には B面のが好きです。

Roule(本体)から出たのは 出る都度買っていた気でいたのですが、2000年のThomas Bangalter
とDJ Falconが共作したTogether"Together"の後はチェックを怠っていて、コレは聴き漏れて
ました。今回 100円棚で見つけられて良かったです。

季刊ABE DQN 2012冬のトラックリスト&解題

2013-12-31 23:59:59 | Music
※この記事は 過去に公開していたmixを再度アップロードしたのを期に同じく過去に期間限定で公開してたのを
再掲したものです。

過去 何回か触れていますが、2010年の11月から 月刊ABE DQN(→現在は季刊ABE DQN)と題して ミックスを録っては
Soundcloudで公開をしてきました。Soundcloudは無償版を利用していて、アップする音源の長さに制限があるため、
新しいのを上げる際には 古いのを消して、というコトをする必要があり、今 新しくミックスを録ろうとしてるのが
出来次第、現在公開中のものの内、古いモノを削除することとなります。
というのに関係して、消すミックスの内容が 手前味噌ながら面白いモノになってる、と思うので ある内に聴いて
いただきたい、と思い トラックリスト&解題的な記事を書くコトにしました。




昨年12月に、夏に録ったのぶりで久々に録ったこのmixは、同月に渋谷ModuleでのNEONというDrum'n'Bassのパーティー
のラウンジに出た際、序盤 ヒップホップとかでヤって、中盤以降4つ打ちに、のセットをヤってみたのが自分的に手応えが
あったので それを基にした選曲となっています。

1曲目はNEONの時の同様、

1.Mato VS Naughty By Nature"Clap Your Hands"(2011年)




仏のマッシュアップ専門レーベル、Stix発の MATOによる90年代ヒップホップをレゲエとブレンドした楽曲から
スタートして、

2.Cold Cut feat.Queen Latifah"Find A Way"(1990年)
3.Rae&Christian feat. Pharcyde"It Ain't Nothing Like (Nextmen Remix) (2001年)

と、BPM90台のブレイクビーツ物を繋いで行き、SE(De La Soul"The Magic Number"から拝借)を 挟んで、

4.Bronx Dogs"Tribute To Jazzy Jay(The Harvey remix)"(1998年)

で BPMを120近くへ持って行き、オランダのKraak&SmaakによるBen Westbeechを迎えての楽曲、

5.Kraak&Smaak feat.Ben Westbeech"Squeeze Me(Lack of Afro remix)"(2008年)

を経て、

6.Herbie Hancock"Rock It(Re-Edit)"(発表年不明)

を2枚使い(去年2枚目を100円で掘り当てたのが嬉しくて、たまにヤってました)。このリエディット、
終盤に 4つ打ちのキックが入るのが イイんですよね。てなワケで ここから4つ打ちの時間に。

6.Bingo Boys"How To Dance(Ambient NY mix)"(1990年)
7.DJ Sneak&Phil Weeks"Breakdown Acid"(2011年)
8.Christian Hornbostel & Alfred Azzetto"It Was Acid(Club mix)"(2010年)
9.Andre Crom & Martin Dawson"What We Do Today"(2011年)

ダサいヒップハウス(こーいうのをかけるトコに自分の珍品趣味が出ちゃってますね)~頭の悪イイアシッド
ハウス、Offレーベル主宰のAndre Cromらによるダサ格好イイ シンセリフが特徴的な楽曲 と続き、最後は

10.Mix Masters Feat.MC Action"In The Mix(Fast Eddie's mix)"(1990年)
11.Fast Eddie"Make Some Noise(Julian "Jumpin" Perez mix)"(1990)

という D.J. International Records発のシカゴハウス2連発で 着地。
10は珍品趣味で買ったヒップハウスのレコードに入ってた ラップ無しリミックスが思いのほか良くって、
侮れないな…となった楽曲。11は ヒップハウスの代表曲、"Yo Yo Get Funky"(1988)を世に放ったFast
Eddieが、サイレンが鳴り響く中、件の楽曲に比べて大分肩に力の入ったラップをしたイカツい曲で、
昨年100円で投げ売られてたのをゲトりました。

そんな11曲を収めた約54分のミックスとなってます。尚、NEONはサンデーアフター、且つラウンジだった
ので 特に4つ打ち移行後、上記と異なる選曲をしました。なので、このミックスの方が アッパーな仕上り
です。振り返ると 当時、レギュラーを務める3glassという"ハウスの"パーティーの2周年を控えて 自分の中
でのハウスの定義とは、というコトをよく考えていて、そんな中で 極端な拡大解釈をしたセットでヤって、
自分にとっては コレもハウス(と敢えて言わせて下さい)、ってしたのは 自分的に小さくない出来事だな、と。
そーいう思い入れもあって、手前味噌ながら 自分のミックスについて解題的なコトを書かせていただきました。
えー ココに書いてあるコトを読むだけだと、何のこっちゃ だと思うので是非是非音源聴いてやって下さい。
よろしくです!!

【レコード紹介#84】Kenny Dixon Jr."Emotional Content"

2013-12-27 02:04:16 | Music
さっきまで 目下何の利便性もないのに、解約をせぬままムダにお金を払っちゃっていたネットの契約を解約
すんのに、手続で四苦八苦して 思った以上に時間喰っちゃって、今から記事を書く、とか明日仕事(年内最終
出社)だってのに、大丈夫か?俺。な 感じですが。

えー 今回は購入から結構(2ヶ月強)経ってしまっていて 遅れ馳せながら…になりますが、この度めでたく
リイシュー、となった

Kenny Dixon Jr."Emotional Content"


をご紹介。
Moodymannの中のヒト、Kenny Dixon Jr.が 1995年に発表した楽曲、"Emotional Content"に収録された、
リリース元のIntangible Records & Soundworksを主宰するTerrence Parkerによるremix(TP's Emotionally Deep
remix)が リマスターされて復刻されたのが 本盤。




MoodymannとTerrence Parker、という2人のデトロイト(・ハウス)の要人による作品が 悪いワケないですよねー。
曲が始まって早々に鳴る エレピのフレーズからして最高です(ビートの切れ目で コレだけになるトコも、ハウスの
約束事めいてますが やっぱイイです)。ディスコブレイク、なパーカッション、ムーディーな サックス、という
好物満載で、ホントこーいうのに弱い 自分です。

DJを休止する間際、(一旦)最後のDJを前に そろそろレコード買う頻度、枚数は減らしてかなきゃだな、と思ってた
のですが、レコ屋で試聴するなり、コレ(だけ)は買わないとダメだろ、となりました。

【レコード紹介#83】Dimitri From Tokyo"Shibuya Connection E.P."

2013-11-16 00:22:52 | Music
こんばんは っす。
今回は 後回しにしていた、Minos Pour Main Basse(Sur La Ville)"Le Patron Est Devenu Fou! remixes"
の続き、で10代後半~20代のアタマの頃 よく聴いていたフレンチハウスのレコードを取り上げます。

Dimitri From Tokyo"Shibuya Connection E.P."(1997年)

DJとしても高い人気を誇り、"A Night At Playboy Mansion"(2000年)に代表されるmix CDや彼が愛して
やまないディスコの楽曲を集めたコンピレーション盤の選曲を多く手がける仏のプロデューサー、Dimitri
From Paris。
本作は 96年に1st.Album、"sacrebleu"を発表した翌年、Mr Bongo傘下のDisorientというレーベルの1枚目
としてリリースされた Dimitri From Tokyo名義での12"。
パリに代えて 「東京」を冠しての 本作は、"sacrebleu"から引き続いての 洒脱な音な音に仕上がっていて、
日本語の声ネタを大胆に使用した"Love Love Mode"が 人気曲となりました。
自分はと言えば、発表当初 今の音、としてのフレンチハウスを好んで聴いていた流れで購入したのですが、
ダンスミュージックとしての強度(機能性)が低め、に感じられた辺りがネックとなって あまり刺さらず、一度
手放しちゃってます。
そこから10数年経って、一昨年 久々に蒲田のえとせとらレコードの100円棚で見かけて、以前持っていた時に
収録曲の内 コレは結構好きだな、と思っていたのがあったのを思い出して買い直しました。で、長らくぶりで
聴いたら 件のNu-Disco系の楽曲、"Back In The Daze"が 当時に比べてまぁー一層刺さるコト(買い直して
良かった)!で 以来DJの時にたまにかけてました。Kama Sutlounge(最後のオーガナイズとDJをしたパーティー)
でも 予定していた終了時間で一旦音が止まった後、人がハケるまでの時間 もう少しだけ回して良いよ、となった
トコロで、最後に2曲(だったかな、大分 飲んでしまっていたので曖昧です…) かけた内の片方がこの曲でした。




お酒が回っている反面、で回らなくなっている頭で 最後大好きな曲で〆、と考えて コレを選んだ、とか…
やはり 10代後半~20代のアタマの頃に聴いていたモノは今の自分の指向(嗜好)の下地になってる(当時は
あまり刺さんなかったようで 実は深いトコで刺さってたのを含め)んだなー と。
そんなコトを Kama Sutloungeを終えた数日後、当日持っていったレコードを片しながら考えました。

【レコード紹介#80】"Le Patron Est Devenu Fou! remixes"

2013-11-04 12:05:08 | Music
前回 前もって予告をさせていただいた通り、先月に これまで続けてきたDJを一旦休止としたのに関しての
所感というか雑感ですね、の第一弾。当日に かけたレコードから

Minos Pour Main Basse(Sur La Ville)"Le Patron Est Devenu Fou! remixes"(1997年)

を取り上げつつ アレやコレやと書いていきます。

まずは 件の盤の詳細から。Etienne de CrecyがMotorbassのメンバー(※)としての活動を経た後
手がけた フレンチハウスを代表する作品、"Super Discount"(本作には 彼の他に、Alex Gopher、
Airらが参加)。今回紹介するのは7"でのリリースとなった 収録曲のremix盤で、Etienne de Crecy
によるMinos~名義での楽曲、"Le Patron Est Devenu Fou!"を 自身でダブ化した Live Dub By EDC
And The Solid Crewと、Andrew WeatherallとKeith Tenniswoodから成るTwo Lone Swordsmen
による(ダブ)mixを収録。

※:MotorbassはEtienne de Crecyと、CassiusやLa Funk Mobでの活動で知られるPhilip Zdarの
2人組。

Nu-Discoの流れにある音も聴く 今の自分の耳には、このフレンチハウスのディスコ感と、ダブの音を
飛ばしていく感じが合わさった音はかなり格好良く感じられます。尚、Kama Sutloungeでは、序盤に
Hip HopやR&Bから始めていたのからBPMを変えるタイミングでSide-AのLive Dub By EDC And
The Solid Crewの方をかけました。



※今回紹介した盤に収録されているのは見つからなかったので originalを埋め込みます。

このレコード、発売当初に買ったので 15年以上手元にあるコトになります。私事ですが、コレを買った
当時は まだクラブへ行けない身で、レコードを買って聴く以外は 今の音に触れる術が(ほぼ)ない中、
高校1年の夏~数ヶ月間、アルバイトをしてお金貯め、テクニクスのターンテーブル2台とパイオニアの
BPMカウンター付のミキサーを買って、レコードを聴く環境を整えることが出来た頃でした。
ほぼ唯一の情報源として 読み漁っていた専門誌(ele-kingか、remixか、grooveか、今では分かりません)
で、"Super Discount"が推されてたのを覚えていて、レコ屋で 記事にあったジャケ写のと同じロゴが
あしらわれてんのを見つけて 手に取り、試聴しないで買ったんだよな。確か。で、ウチへ帰って聴いて
みたら ダブ慣れしてない当時の耳には合わず、長らく棚の肥やし化する運命に…。
ソレが今になって聴くと グっときちゃうのだから、あと、当時はそうなるなんて想像してなかったケド
その後、当時の倍近くの年齢になるまでレコードを掘るコトや2つの楽曲を繋ぐコトに 夢中でい続け
ちゃって、その(一旦)集大成のタイミングでタンテに載せたりしちゃうのだから、ちょっと大袈裟ですが
人生何があるか分からない っすね(あと 今ピンと来なくとも手放さずにおくと 稀に良いコトがありますね、
という教訓もあんな)。

てなワケで、全部自らの明確な意思、意欲、ってワケじゃなく 外部の要因であったり、後で振り返ると
当時何を思ってそうしたのか、がよく分からない行動(タンテを何故2台買ったのか、自分でもよく分から
ない す)をしたり、もあって、そういうのにもドライブされて 11年弱、DJを続け(られ)ちゃったんだなー
と。そんなコトを 、最後のオーガナイズとDJの直前に ↑のレコードを当日の荷物に詰めながら
考えてました。

Twitter aka_ABE_DQN