(寒い朝)
前の家の朝日の色が違う。
透明感のある尖ったような日ざしだ。
外に出てみた。
ああまたこの日が来たんだ。
それまでの秋の日と打って変わって、
冬を思わせる寒い日が突然訪れる。
服を突き抜けた冷気が体を身構えさせる。
そんな時私は不思議と、すべてがリセットされて
我に返った気になるのです。
何かが始まるぞ、私が変わるぞ。
分けもなく期待感が湧いてくるのです。
前の家の朝日の色が違う。
透明感のある尖ったような日ざしだ。
外に出てみた。
ああまたこの日が来たんだ。
それまでの秋の日と打って変わって、
冬を思わせる寒い日が突然訪れる。
服を突き抜けた冷気が体を身構えさせる。
そんな時私は不思議と、すべてがリセットされて
我に返った気になるのです。
何かが始まるぞ、私が変わるぞ。
分けもなく期待感が湧いてくるのです。
(寒い朝)
その寒い日は例年10月の20日過ぎに訪れた。
40代半ば頃からだろうか。
あれ、以前もこんな気分になったと思い始めたのは。
私が信州の寒い田舎の生まれのせいか。
田舎の寒さは中途半端な付き合い方ができない。
いやでも我に返るしかない寒さだ。
一年一度でも私を無理やりリセットしてくれる
時季のあることはありがたいことだ。
高村光太郎の「冬の詩」を思い出した。
その寒い日は例年10月の20日過ぎに訪れた。
40代半ば頃からだろうか。
あれ、以前もこんな気分になったと思い始めたのは。
私が信州の寒い田舎の生まれのせいか。
田舎の寒さは中途半端な付き合い方ができない。
いやでも我に返るしかない寒さだ。
一年一度でも私を無理やりリセットしてくれる
時季のあることはありがたいことだ。
高村光太郎の「冬の詩」を思い出した。
「二階掃除機かけて」、二階から声がする。
窓は全開、はたきパタパタ、洗濯機グワングワン。
プランターの土も出てるよ。
寒気に、感傷に浸ってるダメオヤジをしり目に
カミサンはターボエンジン全開だ。
これが女の生活力というものか。
「コーヒー入れようか」。
窓は全開、はたきパタパタ、洗濯機グワングワン。
プランターの土も出てるよ。
寒気に、感傷に浸ってるダメオヤジをしり目に
カミサンはターボエンジン全開だ。
これが女の生活力というものか。
「コーヒー入れようか」。