詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

2008年03月08日 | 日記
風のなかでは
草原のように
あるがままにそよぐしかない

ときどき
風の中に立ち尽くしては
樹々のように
振りかえることがなければならない

人間など ただの
思い上がった残虐な生き物でしかない
自然についてさえ何ひとつ知らず
知ろうともしない

風のなかで 生まれ
風のなかの 君を愛した
あの頃のように

環リゆくもの者たちの
何ひとつ所有しない輝かしさよ
誰ひとり知ることのない場所で
微塵に砕けゆく人生もまた
新しい風が生まれる場所なのだから

最後の一杯

2008年03月08日 | 日記
まるでこの国の総理大臣みたいな
冬眠から覚めたばかりのギョロ眼の蝿が
ぼくの一番お気にいりの
コーヒーカップの縁から
ポトリと身投げした

この世での
最後との一杯と決めていた
香りたかいキリマンジャロなのに

その蝿は
あいかわらずのうのうと
コヒーとミルクを引き連れて
ぼくが一番お気に入りのカップの中で
ぐるぐると回り続けてる